アメリカズ・ゴット・タレント2020 ダネリヤ、「Tears of Gold」熱唱し初戦突破


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世界中から屈指の才能が今年もアメリカに続々と集結。NBC才能オーディション番組『アメリカズ・ゴット・タレント』(原題:America’s Got Talent)シーズン15第3週(現地時間6月9日)、カザフスタン出身の13歳歌手ダネリヤ・トュレショヴァDaneliya Tuleshova / Данэлия Тулешова)が再び世界の頂をかけ海を渡り、夢の大舞台に挑んだ。

その光景に一旦足を止めてからステージ中央に進んだダネリヤは、審査員サイモン・コーウェル(Simon Cowell)から声をかけられ、「とても緊張していますが、大丈夫です」。今回は通訳を介さず、1年で上達させた流暢な英語で話す。「緊張はいいことだよ、名前から始めようか」とサイモン。「ダネリヤです」、「カザフスタンからきました」。かつてシルクロードの要衝として栄えたアルマトイに住み、カザフ人、タタール人の血を継ぐダネリヤは「母と来ました」、「13歳です」。舞台袖から娘以上に緊張の母親が見守る。

「歌うとすごく自由になれるように感じます。小さい頃からずっと歌ってきました」と事前収録でダネリヤ。「両親と弟、妹をゲストに歌っていました。妹は9歳。弟は10歳、あれ11歳だったっけ?ビヨンセのようなアメリカのポップ・スターになりたいです」。「アメリカズ・ゴット・タレントは私の最大の夢です。しかしサイモン・コーウェルはすごく怖いです。とても厳しくて、本当にコワイです。とても緊張していますが、歌なしに自分の人生は考えられません」。

「なぜ遠路はるばるアメリカズ・ゴット・タレントに出ようと思ったのか?」とサイモン。ダネリヤは「ここに来ることが私の夢だったからです。何百もの動画を観て、その度にそれは届かない夢で不可能のように思っていました。ここにいるのが信じられません」。この日ダネリヤはカナダ新星フォージア(Faouzia)の「Tears of Gold」(2019)をダークな序盤から次第に劇場の空気を震わすパワフルな歌声で熱唱。曲の途中から観客は次々に立ち上がり、憂いを漂わせ歌い終えると審査員・観客総立ちの拍手喝采に包まれた。

審査員ハイディ・クルム(Heidi Klum)は「最高にクールだったわ。とてもシャイな感じだったのに、音楽が始まると別人になっちゃって、ステージですごくカッコよかったわ。とても長く力強い歌声で歌って迫力の歌だった。だからもうちょっと静かな歌で歌声をぜひ聞かせてほしいわ。でも初戦ではすごく素晴らしかったわ」。続いて審査員ホーウィー・マンデル(Howie Mandel)は「すごく気に入った。とても素晴らしかったよ。君は小さな幼虫から繭になり、そして歌い始めると美しい蝶になった。我々の目の前で君は見事に咲かせた」。審査員ソフィア・ベルガラ(Sofia Vergara)は「息を呑む美しさだったわ。見た目はすごく華奢で小柄なのに、突然取りつかれたように別人になったわ。またぜひ歌声を聞かせてほしいわ」。「今音楽界ではとても興味深いことが起こっている」とサイモン、「君のような年齢の子たちの時代が来ている。昔は大人たちが彼らの曲を選んでうまくいっていなかったが、君には素晴らしいセンスがあり、最高にクールだ」、「もう少し余分なものを削ぎ落としたらトーンが伝わってくると思うが、最初のオーディションではとても素晴らしいものだった」。審査員全員が”YES”、「おめでとう」とサイモン、溢れ返る歓声と歓喜のなかダネリヤは次のジャッジ・カット・ラウンドへの進出を果たした。

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放送後大きな反響を呼んだダネリヤのパフォーマンス映像はYouTubeでアメリカのトレンド・チャートにランクイン。母国カザフスタンのトレンド・チャートにも入り、母国の各メディアもアメリカでの彼女の活躍を報じた。その歌声はフォージアにも届き、 ET Canadaでフォージアはダネリヤのパフォーマンスについて「ずっと鳥肌が止まらなかったわ。彼女の歌声、そしてステージでのパフォーマンスは本当に素晴らしかった。これから歩んでいく彼女の音楽の旅を見るのが待ち遠しいわ」と大きな期待を寄せる。

Daneliya Tuleshova

2006年7月18日生まれ。社交ダンスの大会で優勝するなどダンスが得意だっだが、歌でも小さい頃から頭角を現し、8歳の時にカザフスタンの子供向けナショナル歌コンテスト『Ayalagan Astana』で優勝。その後ヴォーカル・トレーニング・コーチのもと指導を受け腕を磨き、9歳の時ロシアで開催された音楽コンテスト『Junior New Wave 2015』でカザフスタンを代表し特別賞(People’s Choice Award)を受賞。2017年1月にはロシアの国際コンテスト『Надежды Европы』(Hopes of Europe)で優勝するなど、海外でも類まれな才能を輝かせ活躍した。

その歌声を世界的に広めたのが、10歳の時に出場し2017年11月に放送されたウクライナの音楽コンペティション番組『ザ・ヴォイス・キッズ』(The Voice Kids)シーズン4。初戦でデミ・ロヴァート(Demi Lovato)の「Stone Cold」を年齢離れした歌声で歌い上げ、その映像はYouTube公式動画だけでも現在再生回数5,560万回を超えセンセーションとなった(記事)。ノックアウト・ラウンドではソウル・シンガー、アンドラ・デイ(Andra Day)の「Rise Up」をエモーショナルに歌い、感動を呼んだその映像はYouTube公式動画だけでも再生回数2,310万回を超える。その後も勝ち上がりウクライナの『ザ・ヴォイス・キッズ』史上初めて外国人として優勝を果たした。

2018年11月に開催された世界最大規模の歌コンテスト番組『ユーロビジョン・ソング・コンテスト』の子ども版『ジュニア・ユーロビジョン・ソング・コンテスト』(Junior Eurovision Song Contest)では、全国大会で優勝し初参加となったカザフスタン代表に選出。壮大なバラード「Òzińe Sen」(Өзіңе сен)(「自分を信じて」の意)で挑み、初参加国ながら総合第6位となった。

2019年2月には、CBS新番組世界タレント頂上決戦『ザ・ワールズ・ベスト』(原題:The World’s Best)に「驚異の歌声」として12歳で出場(記事)。カザフのスターで彼女が兄のように慕うディマシュ・クダイベルゲン(Dimash Kudaibergen)とともにカザフスタンを代表し、審査員ドリュー・バリモア(Drew Barrymore)、フェイス・ヒル(Faith Hill)、ルポール(RuPaul)らを驚嘆させる歌声で共に勝ち上がったが、二人が対決することになり、ディマシュが辞退を決意。それによりダネリヤはその後優勝するインドの天才ピアニストとの戦いになり、審査員票で上回ったが各国票で負けトップ8で終えた(記事)。

2019年3月にはロシア・モスクワで開催された国際的音楽賞「ブラボー・アワード」(International Professional Music “BraVo” Awards)、その翌月には中国の人気歌コンテスト番組『歌手2019』ファイナルにゲスト・パフォーマーとして招待され、国境を越えて世界的に活躍。学業と両立させながら、病気と闘う子どもたちを支援するチャリティー・コンサート、子どもの貧困による教育格差をなくし教育の機会均等の実現を目的としたチャリティー・コンサートなど精力的に取り組んだ。

2019年8月には、母へ贈る哀愁のカザフ語曲「MAMA」をリリース(記事)。同年12月にリリースされた英語曲「Don’t cha」のMVでは内面の葛藤をダークな世界観で描き、今年はポップな新曲「Glossy」をリリースするなど枠を超えた多彩な音楽に挑戦。今年3月29日にはテキサス州で、自身初の米コンサートを予定していたが、新型コロナウイルスの影響によりキャンセルとなった。

自身の夢だったという世界最高峰の舞台、『アメリカズ・ゴット・タレント』の初戦を突破したダネリヤ・トュレショヴァ。決勝までは審査員票によるジャッジ・カット・ラウンド、アメリカ票による準々決勝、準決勝と長い道のり、果たしてその運命は?今年も10代が活躍、カナダ・トロント出身の10歳歌手ロベルタ・バッタリア(Roberta Battaglia)が「ミニ・ガガ」の歌声でゴールデンブザー(記事)。メリーランド州バートンズビル出身の「喋りすぎ」14歳ケヴィン・デュークスが人生を変える甘美な歌声でアレサ・フランクリン(Aretha Franklin)の名曲「Ain’t No Way」(’68)を歌い上げ、見事初戦突破を果たしている。

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