テイラー・スウィフト、新作アルバム『The Tortured Poets Department』歴史的記録で全米初登場首位


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グラミー賞14度受賞、最優秀アルバム賞を史上最多4度の受賞を果たしたテイラー・スウィフト(Taylor Swift)、そのニュー・アルバム『The Tortured Poets Department』(邦題:ザ・トーチャード・ポエッツ・デパートメント / ユニバーサル ミュージックジャパン)が、今日発表の米ビルボード総合アルバムチャート「Billboard 200」で歴史的記録とともに初登場首位を記録した(Billboard、※2024年5月4日付)。

この首位によりテイラー・スウィフトは「Billboard 200」で14作連続の首位となり、1956年の統計開始以来、ソロ・アーティストの首位アルバム数でジェイ・Z(Jay-Z)と並び歴代最多タイを記録、グループを含めると19作で首位となったザ・ビートルズ(The Beatles)に次ぐ記録となった。

最優秀アルバム賞を受賞した前作『Midnights』に続くテイラー・スウィフトの通算11枚目のスタジオ・アルバム『The Tortured Poets Department』は、最優秀アルバム賞を受賞した今年2月の第66回グラミー賞授賞式で発表、ポスト・マローン(Post Malone)とのエレクトロ・ポップ・バラード「Fortnight 」(邦題:フォートナイト feat. ポスト・マローン)とともに2024年4月19日にリリースされた。

『folklore』、『evermore』、『Midnights』のジャック・アントノフ(Jack Antonoff)、そして『folklore』、『evermore』のアーロン・デスナー(Aaron Dessner)らとともにテイラー・スウィフトが共同プロデュースした『The Tortured Poets Department』は、アメリカ国内で4月25日までにアルバム相当数で初週261万ユニットを記録。

その内訳では、20形態以上で販売されているアルバムの純粋な売上数は191万4000万枚、ストリーミング数によるアルバム相当数「SEA」は683,000ユニット(※31曲収録デラックス盤、オンデマンド・ストリーミング数8億9137万回)、トラック売上数によるアルバム相当数「TEA」は14,000ユニットとなった。

今回の発表を受けてテイラー・スウィフトは自身のSNSで次のようにコメント。「本当に驚いたわ。 皆さんがこのアルバムに注いでくれた愛に胸を打たれています。261万ユニット、これって現実なの??Tortured Poetsを聴いてくれて、ストリーミングで再生してくれて、そしてあなたの人生に迎え入れていただいて、ありがとう。 完全に圧倒された気分だわ。ツアーに戻るため既に気合がみなぎってたのに、こんなことをしちゃうの??5月9日がなかなか来ないわ🤍」

1. アルバム相当数

「Billboard 200」が2014年12月にアルバム売上数に加え、ストリーミング数、トラック数を独自の比重でアルバム数に換算した数値を含めたアルバム相当数で集計を開始して以降、『The Tortured Poets Department』はアルバム相当数の週間記録で歴代第2位となり、348.2万ユニットを記録したアデル(Adele)の『25』(2015)に次ぐ記録となった。

2. ストリーミング数

『The Tortured Poets Department』のオンデマンド・ストリーミング数は、アメリカ国内で4月25日までに初週8億9137万回を記録し、ストリーミング数週間記録ランキングでそれまで首位記録を保持していたドレイク(Drake)の『Scorpion』(2018年7月14日付、7億4592万回)を1億回以上大きく上回り、過去最高の週間記録となった。

3. 売上数

また初週だけで191万4000万枚を売り上げた『The Tortured Poets Department』は、1991年の統計開始以降、初週の売上数ランキングでアデル(Adele)の『25』(2015年、3,378,000枚)、イン・シンク(*NSYNC)の『No Strings Attached』(2000年、2,416,000枚)に次いで歴代第3位の記録となり、テイラー・スウィフトの作品としては初週最高の売上数を記録した。

また一週間のアルバム売上数でテイラー・スウィフトは、『Speak Now』(2010年、1,047,000枚)、『Red』(2012年、1,208,000枚)、『1989』(2014年、1,287,000枚)、『Reputation』(2017年、1,216,000 枚)、『Midnights』(2022年、1,140,000枚)、『1989 (Taylor’s Version)』(2023年、1,359,000枚)に続いて、最多7作目の週間ミリオンセラーとなった。

また現在までの2024年のトータルのアルバム売上数ランキングで『The Tortured Poets Department』は第1位を記録、それまで首位だったビヨンセ(Beyoncé)のニュー・アルバム『Cowboy Carter』(計228,000枚)を大きく上回った。

『The Tortured Poets Department』の初週売上数191万4000万枚の内訳では、フィジカルが164万枚(※アナログ・レコードが859,000枚、CDが759,500枚、カセットが21,500枚)、デジタル・ダウンロードが274,000となっている。

『The Tortured Poets Department』はアナログ・レコードを初週859,000枚売り上げ、現代において週間アナログ・レコード売上数ランキングで、それまで首位だった『1989 (Taylor’s Version)』(2023年11月11日付、693,000枚)を大きく上回り第1位を記録、現代における週間アナログ・レコード数において新たな記録を打ち立てた。

『The Tortured Poets Department』のリリースに際してテイラー・スウィフトは次のようにコメント。「The Tortured Poets Department。衝撃的であると共に悲しみに満ち、儚くも宿命的な瞬間に生まれる出来事、考え、感情を映した新作の詩集です。その作家の人生の時期は過ぎ去り、その章を閉じ、封じられました。傷が癒えれば、果たすべき復讐も晴らすべき無念もありません。そしてよく考えてみると、その多くは自分で自分を傷つけたものだと気づいたのです。その作家は、私たちの涙は紙の上のインクという形で神聖なものになると固く信じています。私たちは最も悲しい物語を語り終わると、そこから解放されます。そして跡に残るのは、苦悩に満ちた詩だけなのです」。

 

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