12歳カザフスタン少女ダネリヤ・トュレショヴァ、全米に響かせる「Rise Up」


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今月よりいよいよ始まった米CBS新番組世界タレント頂上決戦『ザ・ワールズ・ベスト』(原題:The World’s Best)シーズン1。そのオーディション・ウィーク最終週となるエピソード3が今週(現地時間2月13日)放送され、年齢離れした類まれな歌唱力で中央アジア、ヨーロッパから世界へファンを広げているカザフスタンの12歳少女ダネリヤ・トュレショヴァ(Daneliya Tuleshova / Данэлия Тулешова)が初登場。「ずっとアメリカに来るのが夢でした。なので緊張しています」、海を渡り夢を追う少女の全米初舞台の姿は母国でも各メディアで報道され、カザフスタンの小さな至宝の活躍に熱い期待の声が寄せられます。


タレント・コンペティション番組『ザ・ワールズ・ベスト』は、曲芸、歌、ダンス、演奏、マジック、動物芸など様々なジャンルにおける非凡な才能が世界各国から集まり、その世界最高「The World’s Best」を競うシリーズ(10エピソード予定)。司会はCarpool Karaokeでお馴染みの名物司会者ジェームズ・コーデン(James Corden)、審査員にはハリウッド女優ドリュー・バリモア(Drew Barrymore)、ドラァグクイーンのルポール(RuPaul)、そしてグラミー賞5度受賞カントリー・スター、フェイス・ヒル(Faith Hill)

賞金は日本円で約1.1億円(100万ドル)。NBC『アメリカズ・ゴット・タレント』とは異なりジャッジは3人の審査員に加え、「世界の壁」(Wall of the World)と呼ばれる世界各国から集められた各専門分野のエキスパート50人。スコアによって決せられ、審査員は各々50点満点で採点しその平均値に加えて、各エキスパートがイエスならばそれぞれ1点を追加。オーディション・ラウンドでは各競技者は100点満点中75点以上でバトル・ラウンドへ進みます。

この日「The Vocal Wonder」と紹介されたダネリヤはアンドラ・デイ(Andra Day)による苦難に射し込む愛と希望の歌「Rise Up」を披露、カザフスタンからやってきた少女がそのメッセージを胸に大きな夢の舞台に挑みました。

力強さを秘めた美しい歌声で歌い上げ、感極まるドリュー・バリモアは「あなたが大好きだわ」、「この番組ではこうした瞬間を願っている。感動で涙が溢れたわ」。驚嘆の声をあげるルポールは「ピッチがパーフェクト。本当に素晴らしかった」。そして時折笑顔を見せ歌に聞き入るフェイス・ヒルは「歌手と歌手の立場として正直身震いしたわ。美しい笑顔に美しいスピリット、アメリカに来て私たちと分かち合ってくれてありがとう」。

スコアではフェイス・ヒルが45点、ルポール47点、ドリュー・バリモアが50点満点。平均値47点にエキスパート49点が追加され合計96点、この日の最高得点でバトル・ラウンドへの進出を決めました。エキスパートで唯一”No”としたカナダのシンガー・ソングライター、キーシャ・シャンテ(Keshia Chanté)は「”最高”とはいえないわ。最高を手にするには、まだ準備ができていない。潜在性はあるけどまだだわ。まだまだ成長させる余地がある」。その世界の壁にダネリヤは「ありがとうございます」。イギリスの歌手でヴォーカル・コーチのゾーイ・タイラー(Zoë Tyler)は「ごめんなさい、あっちのカナダには全く反対よ」、「歌声は成熟していてあなたの歌は本当に美しかったわ」。

今回のパフォーマンスの見た人々からは、「12歳だなんて信じられない。素晴らしいわ」、「リトル・クリスティーナ・アギレラだわ」、「感情が入ってる、本当にスゴイ」、「彼女の歌声が大好きだ。何度も何度も聞きたくなる」、「彼女にはソウルがある。ただ歌っているだけじゃなくって、1000%入り込んでいるよ」、「魔法のよう、天使の歌声」、「小さな体に古き魂が宿ってる」、「スターが生まれた瞬間だわ」、「なんて歌声、ぶっ飛んだよ」、「言葉に出来ないよ。美しい魂の驚くほど美しい歌声」、「彼女は現実じゃないわ!!!」

2018年『ジュニア・ユーロビジョン・ソング・コンテスト』カザフスタン代表曲「Òzińe Sen」。信じることの大切さを歌う。ダネリヤが作詞に加わる。

カザフスタン南東部アルマトイに住むダネリヤ・トュレショヴァは2017年、当時10歳の時出場したウクライナ版『ザ・ヴォイス・キッズ』(The Voice Kids)シーズン4で「小さな女神」と呼ばれた圧巻の歌声で外国人として史上初の優勝。その映像はセンセーションとなり瞬く間に世界に広まりYouTubeで総動画再生回数6000万回を超え、2018年には『ジュニア・ユーロビジョン・ソング・コンテスト』(Junior Eurovision Song Contest)のカザフスタン代表を決める全国大会で、国民から最も多くの票を獲得し優勝。それによりカザフスタン初代表に選出され、ジュニア・ユーロビジョンでは力強いメッセージと繊細でダイナミックな歌唱力で欧州を魅了しました(記事)。

今回の放送に先立ち、アメリカの様々な番組のインタビューに応じたダネリヤは米トーク番組『The Real』で「アメリカを飛び立ったとき、ショップやドラッグストアがすごく恋しくなったの。だってアメリカのドラッグストアには生活に必要なものが何でもあるわ」、ダネリヤが歌った『ザ・ワールズ・ベスト』放送回は昨年収録。普段ロシア語を話すダネリヤは現在英語を勉強中だといい、聞くときは通訳の人の助けを借りながら話すときは懸命に英語で話し、「私はエルマーの接着剤が好き。エルマーの接着剤でスライムを作るのが夢でした」。

ダネリヤは今年1月4日、メッセージとともにアスタナのイベントで歌ったマライア・キャリー(Mariah Carey)の「All I Want for Christmas Is You」を公開し、「そして忘れないで、新年に私が望むのは皆さんのことだけ、私のトモダチ😉」

またロサンゼルスの報道番組『KTLA 5』で「アメリカに来るのが夢でした」とダネリヤ、両腕をバッサバッサさせ「アメリカに着いた時は、鳥のように”ほわぁほわぁ!”って」。「黄色いスクール・バスを見るのが夢で」、「見つけた時は本当にハッピーになっちゃいました」。司会者からキャリアとして歌を続けたいか聞かれたダネリヤは「これからも歌い続けたいです。ステージにいる時はとても幸せに感じます、歌がダイスキだからです、これからも歌い続けていこうと思っています」。満点に近いスコアのアクトも複数いるなか混戦の第2ラウンドに入る『ザ・ワールズ・ベスト』バトル・ラウンドは来週2月20日(日本時間21日木曜日)より放送される予定です。

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