魂震える重厚壮大ロックStarset最新MV「Monster」、人類の終焉はこうして始まる


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美メロロック×スペクタクル映画音楽。大気圏破る圧倒的サウンドで創造する異次元のエクスペリエンス。

「テクノロジーは我々の存在目的の理解を混沌化させていく」、「我々はどこに向かっているのだろうか」、「我々が住むこのテクノロジーの世界が得られうる利益と結果はいったい何なのだろうか」。それは1996年5月27日、NASA惑星探査の指導者でもある米天体物理学者カール・セーガン(Carl Sagan)が亡くなる半年前、最後のTVインタビューで訴えた言葉。

それから17年後、その警鐘を受け継ぎ、サイエンス・テクノロジーが及ぼす人類の未来への「The Massage」を音楽とメディアを通じて伝えるロック・バンドが米オハイオ州で誕生することを彼は知る由もありません。

サイエンス・テクノロジーと人類の未来をテーマに、宇宙空間から地球へ、重厚かつメロディアスなロック、スペクタクルSF映画を彷彿とさせる壮大な交響曲にエレクトロニック・サウンドが融合した独自のスタイルでファンを熱狂させた前作デビュー・アルバム『Transmissions』ダウンロード盤)からおよそ2年と半年。その米ロック・バンド、スターセット(Starset)待望の第2章のトランスミッションとなる最新アルバム『Vessels』ダウンロード盤)が先月1月20日にリリースされ、同リード・シングル曲「Monster」のミュージック・ビデオが先月11日に公開されました。

宙に回転する無数の物体が現れる荒廃と化した世界。光る顔の「闇放つ存在」に気づくことなく、各々未来型VRヘッドセットをつけ現実とかけ離れた美しく理想的なヴァーチャル・リアリティの世界に心奪われる人々。そうした中、一人の女性がその「闇放つ存在」に少しだけ反応を見せます。幸せな家庭を描く仮想世界に耽け、魂を抜かれたように一人座り込むその若い女性は、そのあとを追ってきた「闇放つ存在」にヘッドセットを外されると、恐怖に襲われ”禁断症状”に。恐れ逃げ惑う中、次第に「闇放つ存在」に導かれ、鏡に映る自分の姿、そして無数の物体が漂う外の世界を目にし、初めて気づくその現実。言葉を失い立ち尽くす彼女が知った「闇放つ存在」の映し出したものとは…。

「Monster」

シンフォニックなメロディにエレクトロサウンドが融合し、Downplayのフロントマンでもあるダスティン・ベイツ(Dustin Bates)の重厚壮麗なヴォーカルが無限の広がりをみせる楽曲「Monster」は、その容赦ない心理的描写力と深淵な詩的リリックが絡み合い、より一層リスナーをスターセットの”舞台”へと惹き込んでいきます。

“Monster”
Song by Starset

(バース1)
俺が降伏したそのナイフで、
おまえに尽くした純真な心を
おまえは切り裂き
そして憎悪で俺を埋め尽くした

おまえが俺に送りしその沈黙に
燃え尽くされし炎に
俺が忘れるだろうとおまえは思っただろう
しかしそれはずっと頭の中にあるんだ

(コーラス)
おまえは俺の血管の中の鼓動
おまえは俺が起こした戦火
おまえは俺を変えられるか?
おまえは俺を変えられるか?

おまえは俺が憎む愛
おまえは俺が吸うドラッグ
おまえは俺を檻にいれるのか?
おまえは俺を檻にいれるのか?

おまえは俺の血管の中の鼓動
おまえは俺が起こした戦火
おまえは俺を変えられるか?
おまえは俺を変えられるか?

おまえがモンスターにした俺を変えられるか?
おまえがモンスターにした俺を変えられるか?

(バース2)
これはおまえが創った世界
俺がなりしその産物に
俺の魂と若さは、
全ておまえが使うためのようなものだ

もし時間を戻せるならば
俺はおまえを皮下に沈めよう
屈するか、抵抗するか?
モンスターはいつも勝利を収めるだろう

(コーラス)
おまえは俺の血管の中の鼓動
おまえは俺が起こした戦火
おまえは俺を変えられるか?
おまえは俺を変えられるか?

おまえは俺が憎む愛
おまえは俺が吸うドラッグ
おまえは俺を檻にいれるのか?
おまえは俺を檻にいれるのか?

おまえは俺の血管の中の鼓動
おまえは俺が起こした戦火
おまえは俺を変えられるか?
おまえは俺を変えられるか?

おまえがモンスターにした俺を変えられるか?
おまえがモンスターにした俺を変えられるか?

(ブリッジ)
俺の心は巧妙で、罠の魂
おまえを引き上げ、そしておまえを解き放とう
俺は闇の穴を掘り続ける芸術作品を作ってきた
そこに暗黒を落とし、俺はそれが大きくなるのを見ていたんだ
俺の心は巧妙で、罠の魂
その虚無がそんなに冷たくなろうと誰が知っていただろう
俺はその暗黒であり
俺がモンスターなのだ

(コーラス)
おまえは俺の血管の中の鼓動
おまえは俺が起こした戦火
おまえは俺を変えられるか?
おまえは俺を変えられるか?

おまえは俺が憎む愛
おまえは俺が吸うドラッグ
おまえは俺を檻にいれるのか?
おまえは俺を檻にいれるのか?

おまえは俺の血管の中の鼓動
おまえは俺が起こした戦火
おまえは俺を変えられるか?
おまえは俺を変えられるか?

おまえがモンスターにした俺を変えられるか?
おまえがモンスターにした俺を変えられるか?

自ら作り上げた存在に「純真な心を切り裂」かれ、「憎悪で埋め尽く」され、そしてその「魂と若さ」が奪われる中、自身と同化していく”モンスター”の存在が描かれる「Monster」。あまりにも深いリリックと映像で魅了するそのミュージック・ビデオには、「スターセットへの愛は我々の宇宙を超えたよ」、「まるで未来の本当の現実のようだ」、「このバンドは音楽の全く新しい次元へ到達したな」、「メッセージが深すぎる」、「このミュージック・ビデオはマスターピースだ」など、その深いメッセージ性と音楽性で異次元のレベルに達するロックバンドへの賞賛の声が数多く寄せられます。

歌詞と映像からは難解なそのモンスターの正体。しかしスターセットの思想主義によりそれは明らかになります。

全米初登場第11位の異例のヒット

バンドの創設者でヴォーカリスト兼キーボードリスト、ソングライターのダスティン・ベイツが楽曲を制作、ヘイルストーム(Halestorm)やレッド(Red)で知られる米ロブ・グレイブス(Rob Graves)をプロデューサーに迎え、ブレイキング・ベンジャミン(Breaking Benjamin)を手がける米ベン・グロース(Ben Grosse)よりミックスされ完成された同アルバム『Vessels』は、全米ビルボード総合チャート「Billboard 200」で初登場第11位、ロック・アルバム部門初登場第3位という異例の大ヒットを記録(2017年2月11日付)。

日本では殆ど知名度のないロック・バンド、世界的にも決して現時点ではモンスター・ロック・バンドというわけでもない。しかし前作『Transmissions』を知っているファンにとっては、この記録を叩き出すことに疑問を持つ人が少なかったことは想像に難くありません。

ヘビー・ロックと映画音楽のシンフォニー

“My Demons”
日本語訳歌詞
 
(バース1)
メーデー!メーデー!
船がゆっくり沈んでいるぞ
奴らは俺が狂っていると思っているが、
奴らはそれがどんな気持ちかなど知らない
奴らはハゲワシのように旋回しながら
俺のまわりを包囲している
奴らは俺をぶっ壊し、俺の個性を拭い去ろうとしているんだ
俺の個性を拭い去ろうとしているんだ
 
(コーラス)
高みへと導きたまえ、そして歌おう
Ohあなたが叶える、全てが大丈夫だと
Okay, Okay, Okay, ‘kay, Okay, Okay
我々は一つ、同じ存在なんだ
Ohあなたはその全ての苦しみを吹き飛ばす
away, away, away, ‘Way, away, away
救いたまえ、もし俺が
悪魔と化したならば
 
(バース2)
俺を乗っ取るこの病に耐えられない
それは俺を支配し、名も無き場所へ引きずり落とす
あなたの助けが必要だ、もうこれ以上闘えないんだ
見ているんだろ
あなたがそこにいるのを感じるんだ
 
(コーラス)
高みへと導きたまえ、そして歌おう
Ohあなたが叶える、全てが大丈夫だと
Okay, Okay, Okay, ‘kay, Okay, Okay
我々は一つ、同じ存在なんだ
Ohあなたはその全ての苦しみを吹き飛ばす
away, away, away, ‘Way, away, away
救いたまえ、もし俺が
悪魔と化したならば
 
(ブリッジ)
障壁を眼下に俺を司り
永遠に飛び続け
俺を放さないでくれ
苦しみを癒す救世主が必要なんだ
俺が自分の最悪の敵と化すとき
最悪の敵に
 
(コーラス)
高みへと導きたまえ、そして歌おう
Ohあなたが叶える、全てが大丈夫だと
我々は一つ、同じ存在なんだ
Ohあなたはその全ての苦しみを吹き飛ばす
 
高みへと導きたまえ、そして歌おう
Ohあなたが叶える、全てが大丈夫だと
Okay, Okay, Okay, ‘kay, Okay, Okay
我々は一つ、同じ存在なんだ
Ohあなたはその全ての苦しみを吹き飛ばす
away, away, away, ‘Way, away, away
救いたまえ、もし俺が
悪魔と化したならば
 
高みへと導きたまえ、そして歌おう
Ohあなたが叶える、全てが大丈夫だと
Okay, Okay, Okay, ‘kay, Okay, Okay
我々は一つ、同じ存在なんだ
Ohあなたはその全ての苦しみを吹き飛ばす
away, away, away, ‘Way, away, away
救いたまえ、もし俺が
悪魔と化したならば

前作デビュー・アルバム『Transmissions』ダウンロード盤)では、悪魔に侵されていく自己の救済を圧倒的エネルギー迸るサウンドで捧ぐ重厚なロックソング「My Demons」でファンを瞬く間にその虜に。一方で、SF映画『インターステラー』の映画音楽界の巨匠ハンス・ジマー(Hans Zimmer)を彷彿とさせるスペクタクルな美しい交響曲で、やがて無限の無重力世界へと緩やかに力強く浮上していく比類なき長編楽曲「Antigravity」を収録。ここにロック、エレクトロニック・サウンド、映画音楽のシンフォニーの融合という新たなサウンドの誕生を迎えます。

そしてキャッチーでエネルギッシュなロックナンバー「Carnivore」、「It Has Begun」など、リンキン・パーク(Linkin Park)、スキレット(Skillet)、ブレイキング・ベンジャミン、ナイン・インチ・ネイルズ(Nine Inch Nails)、サーティー・セカンズ・トゥー・マーズ(Thirty Seconds to Mars)、スリー・デイズ・グレイス(Three Days Grace)のロック・ミュージックを好むリスナー層をも魅了する楽曲の数々も収録。

近未来SF映画を思わせる壮大な愛の物語

“Halo”
日本語歌詞
 
君が土壇場に追い込まれるときは
その衝撃を和らげるよう私がいつも君のそばにいる
君は一人なんかじゃない
君は太陽であり、明かりである
その光が私を導いてきたんだ
決して逃げたりしないで、逃げないで
私が君を救うから

そして同アルバムに収録するバラード曲では、一味違うものとなってリスナーに届きます。「君が逃げ惑っているのを知っている/毎晩同じその闇から」、「しかし君は一人じゃない」、「シグナルを送ってくれ、私が飛んでいくから」とその深い愛を綴るバラード曲「Halo」のミュージック・ビデオでは、スターセットが属する組織「The Starset Society」(スターセット結社)の物語が壮大に描かれ、まるで近未来SF映画に。

“Let It Die”
日本語訳歌詞
 
(バース1)
おまえに手術を施し
どこが悪いのか探し続ける
おまえを完全にするつもりだったんだ
しかし全身全霊をかけてもその出血を止めることができない
尽くす手が残されていない、しかしおまえを置いてなんかいかない
俺にはおまえしかいないと知った今となっては
 
(コーラス)
ずっと探し続けてきた
おまえが命を吹き返す方法を
そしてもしそれを見つけることができるならば
今夜おまえを取り戻そう
目が見えるように、嘘もつけるように
おまえの目からその冷たさを消し去ろう
でもおまえは俺に言っていた、「もし私を愛しているのなら、
死なせたままにして」と
 
(バース2)
おまえの瞳はじっと俺を見つめている、
おまえの血管に命を取り戻すように
試みている俺の失敗を見ることなく。
しかし俺はおまえの冷たい心臓を鼓動させることができない
遠くに行き過ぎている、でもおまえを置いていかない
俺にはおまえしかいないと知った今となっては
 
(コーラス)
ずっと探し続けてきた
おまえが命を吹き返す方法を
そしてもしそれを見つけることができるならば
今夜おまえを取り戻そう
目が見えるように、嘘もつけるように
おまえの目からその冷たさを消し去ろう
でもおまえは俺に言った、「もし私を愛しているのなら、
死なせたままにして」と

また、息を吹き返すよう全身全霊でその命を助けようとする珠玉のバラード「Let It Die」では、まるで映画のように生死を超えるドラマチックなラブ・ストーリーとなってリスナーの心を揺さぶります。「しかし君は言っていた/もし私を愛しているなら/死なせたままにしてくれと」。

一見普通のバラード曲にもみえる「Let It Die」。しかしそのリリックから、スターセット、そしてその組織「The Starset Society」(スターセット結社)の思想・教義を知るファンは、それがサイエンス・テクノロジーによって生まれたアンドロイドと人間の一線を越えた愛の物語を想起させます。SF海外ドラマ『バトルスター・ギャラクティカ』のように、近い将来、人間と同じように心臓など肉体的臓器をもち、ロボット自身も自分がロボットであると知らない存在が誕生する日もそう遠くないかもしれません。

『Transmissions』の第2幕

画面をドラッグすると360度見ることができる。リリックは全方向に映し出され、回転させないと見えない仕組みになっており、リリック・ビデオとしてはこれまでにない非常にユニークなものとなっている。

こうした主題を承継し、宇宙”客船”と”血管”を連想させるタイトルを冠した本作『Vessels』には、巧みな歌詞とその世界観が混線していく「Frequency」、情感揺さぶるシンフォニックな「Die For You」、360度操作可能なリリック・ビデオをリリースした「Ricochet」、SF映画『ゼロ・グラビティ』を彷彿とさせる「Back To The Earth」等、15トランスミッションを収録。

ベビー・ロックとシンフォニックな旋律が壮大な宇宙で核融合する前作のサウンドに加え、エレクトロニック・サウンド、ポップの要素がより色濃い作品に。

前作に続きサイエンス・テクノロジーが人類の未来に及ぼす影響の具象化あるいはその警鐘を承継する中、まるでSF映画の中にいるようなエクスペリエンスを通じて、サイエンス・テクノロジーの飛躍的進歩により愛と生と死の境界線を混沌化させる我々人間の内面を深く掘り下げていきます。

スターセットの使命と存在意味

キリスト教信仰と聖書を伝えるのがクリスチャン・バンド、そしてサイエンスと”The Starset Society”(スターセット結社)の思想教義を伝えるのが、我々、サイエンス・バンドなんだ」と豪Music Feedsに語るのは、 ダスティン・ベイツ。


彼らのバンド結成のはじまりは、2013年7月1日、へびつかい座星団の中にある惑星「Prox」から地球に届いた送信信号(transmission)「The Message」。2047年の「Prox」から現在の人類宛に送信された「The Message」は、サイエンス・テクノロジーの急激な進歩により人類が終焉を迎えることと、それを回避する知識を伝えるもの。1891年ニュヨークにてJPモルガンによって組織され1956年に米政府組織となるU.S.C.O.O.(The United States Capitalism Oversight Organization)の追っ手から逃れながら、「The Starset Society」(スターセット結社)に届いたそのメッセージを同結社のトップのワイズ博士(Dr. Aston Wise)らが解読。そしてそのメッセージを音楽とメディアを通じて人々に伝えるべくスターセットがその命を受け結成されます。

オハイオ州立大学でアビオニクスの分野で電気工学博士号を取得し、アメリカ空軍の研究を終え、フランスの国際宇宙大学(International Space University)で実際に教鞭を執っていたダスティン・ベイツの”設定”は別次元のレベルに到達しており、既に「The Starset Society」の組織の起源、経緯、意味を記したグラフィックノベル『The Prox Transmissions』をリリース。さらに今年秋にあのマーベル・コミックよりその続編となるグラフィックノベルが出版される予定であることが発表されています。

ブレイキング・ベンジャミンのツアーに同行していたスターセットは、先月自身初となるヘッドライニング・ツアーをキックオフ。「デモンストレーション」と呼ばれる彼らのライブ・パフォーマンスでは、ダスティン・ベイツ以外のバンド・メンバーは(サウンドに合わせ点滅する)宇宙服という徹底ぶりでファンを熱狂させます。

BGMとなっているのは最新アルバム『Vessels』収録曲「Frequency」

重厚でメロディアスなロックに、壮大な映画音楽の交響曲、EDM、ポップを融合させ、異次元の音楽体験で魅了するスターセット。宇宙空間を舞台に宇宙服で「デモンストレーション」する高いエンターテインメント性はさることながら、サイエンス・テクノロジーが人類の未来に及ぼす影響を伝える「The Starset Society」の自分にとっての意味を尋ねられたダスティン・ベイツはこう答えます。

こうしたことで子どもたちがもっとサイエンスに興味を持つようになってくれたら、そしたらそれは素晴らしいことの一つだよ。それは私がずっと心の中に抱いていたことなんだ」、「それと、研究時代のときふと気付き始めたんだ、テクノロジーがもつ隠れた危険、と同時にテクノロジーの素晴らしさをね」。そう語るスターセットの楽曲では、「My Demons」のように単にサイエンス・テクノロジーは悪役だけではなく、救世主でもある二面性を内在させ、それが多様性に富む深淵なリリックへと導きます。

また私はずっとカール・セーガンに強く惹かれていたんだ。我々がテクノロジーに身を任せる社会に生きながら、それを正当化しようとする政治家を含め、ほとんどの人がそれを理解していないことに、彼はずっと懸念を抱いてきたんだ」そう明かすダスティン・ベイツの「The Starset Society」のミッションでは、カール・セーガンの最後のTVインタビューでの言葉を記します。

技術の進化は世界のあり方を変えていく。我々自身のあり方も変えていく。我々の信仰のあり方を根絶していく。我々の経済を崩壊させていく。我々の存在目的の理解を混沌化させていく。我々の遺伝子構造を改変していく。そしてそれは全てを増幅させていく。」、「我々はどこに向かっているのだろうか、我々は何に向かって築いているのだろうか、我々はどのような未来を望んでいるのだろうか、我々が住むこのテクノロジーの世界が得られうる利益と結果はいったい何なのだろうか」。―――カール・セーガン

スターセットの曲を聴き、ふと頭を過るのは、スキレットの楽曲やブレイキング・ベンジャミンの「Ashes of Eden」等の神を主題にするクリスチャン・ソング。クリスチャン・ソングとサイエンス・ソングのある種の近似性は、単にサイエンス・テクノロジーが生むその”モンスター”に内在する悪と救世主の二面性に起因するものではないことを私たちは感じ始めます。

果たして神とサイエンスの境界線は今どこに。生と死、神とサイエンス、その境界が崩れるとき果たして家族や愛の形はどうなるのか。それに答えるように映し出される「The Monster」の映像は私たちに一つの大きな疑問を投げかけます。

果たしてこれは未来の話なのだろうか。

(記事)“With Starset’s New Album ‘Vessels’ Dustin Bates Seeks To Bring Out The Scientist In All Of Us” on MusicFeeds
(記事)“Starset’s Second Album, ‘Vessels’, Is The Very Definition Of Epic” on Killyourstereo
(アルバムレビュー)“A+: Vessels is a solid Sophomore album that proves that Starset has what it takes to have staying power on the rock scene for years to come.” by AltWire
(アルバムレビュー)“Starset’s Vessels works on multiple levels.” by Loudwire
(ライブレビュー)“Starset may have created their own musical genre of Heavy Metal Space Rock” by Gratefulweb

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