アンドレア・ボチェッリ、ファティマの聖母を描く映画『Fatima』主題歌「Gratia Plena」公開


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第一次世界大戦のさなか、ポルトガルの小さな町に住む3人の牧童のもとに聖母マリアが現れ、重大なメッセージを子供たちに伝えた。その啓示に母親から嘘だと責められ、地元の教会や市長らは子供たちにでっち上げだったと言うように厳命する。しかし信念を貫く子供たちの言葉は瞬く間に広がり、彼らのもとに集まった7万人もの大群衆がその奇跡を目撃することになる───

当時新聞で大々的に報じられ、後にローマ教皇庁が奇跡として公式に認めている世界的に有名な1917年の「ファティマの聖母」と「太陽の奇跡」の一連の史実を基にした映画『Fatima』(アメリカ・ポルトガル製作)の北米劇場公開(※)及び配信開始に合わせて、イタリアのテノール歌手アンドレア・ボチェッリ(Andrea Bocelli)によるエンドクレジット・ソング「Gratia Plena」ダウンロード版)がリリース。戦火のなか人々の希望となった歴史的出来事をスペクタクルな映像美で蘇らせる劇中シーンを織り交ぜながら、子供たちの敬虔な祈り、壮麗な合唱とともに神秘的な感動に包むミュージック・ビデオも同時に公開された(現地時間2020年8月28日リリース、映画『Fatima』日本公開未定)。

映画『ターミネーター:ニュー・フェイト』のステファニー・ギル(Stephanie Gil)が熱演する少女ルシアの力強い信仰と愛を軸に世紀の奇跡に迫る映画『Fatima』の監督は、映画『アルジェの戦い』の監督ジッロ・ポンテコルヴォ(Gillo Pontecorvo)の息子で、HBOの歴史ドラマ『ROME[ローマ]』やファンタジー大作ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』シリーズの映像を手がけている伊監督マルコ・ポンテコルヴォ(Marco Pontecorvo)。物語は1989年、「ファティマの聖母」に懐疑的な教授(Harvey Keitel)が取材のため、老いた修道女ルシア(Sônia Braga)を訪れ、彼女が回想するシーンから当時の出来事が徐々に明らかになっていく。

新曲「Gratia Plena」(”恵みに満ちた方”の意)は、本作の音楽を手がけている作曲家パオロ・ブォンヴィーノ(Paolo Buonvino)が本作のために書き下ろした。歌の依頼を受け、聖母マリアにまつわる「感動的で大切な物語の映画に貢献すべく喜んでお受けしました」(Catholic News Service)とアンドレア・ボチェッリ。英語、フランス語、ヘブライ語、ラテン語でそれぞれ「アヴェ、マリア、恵みに満ちた方/主はあなたとともにおられます」とアヴェ・マリアの祈りを捧げる。子供たちに伝えた聖母マリアのメッセージが込められた主題歌に、ボチェッリは「もちろん私が映画のサウンドトラックを歌うのは初めてではありません。しかしこのプロジェクトは私にとって特別なものです。この映画は私にとって身に沁みるものだからです。この映画が伝えようとしているものは、私が歌のなかでも伝えようと常に心がけているものです」(Behind-The-Scenes)。

カトリック信者の巡礼の地となっているファティマにアンドレア・ボチェッリは「ファティマでは全ての呼吸が祈りになります」、「私がこの聖なる地に訪れたのは一度だけですが、心に深く鮮明に残っています。子供の頃から『ファティマの聖母』の出来事は知っておりましたから。ですので今回その歌を歌うことになり、とても感慨深いものです。聖母マリア様が我々を救いに来てくださることを知ることは大切なことです。私たちのそばにいて、姿を現し、そして心に刻むべき希望を届けてくださっているのです」。

(バース1)「命の贈り物に/共に吸う空気に/共に流す涙に/全てのメロディーに/共に痛み/共に血を流すときも/その朝日に/私は歌う、大きな声で」(バース2)「あなたはまだ子供だった/つい昨日までは/百万もの星々のように/あなたは空を照らす/あなたは奇跡/信じられない」(コーラス)「グローリア、グローリア/グローリア、グローリア/永遠の愛よ/いつまでも感謝し続ける/グローリア、グローリア」

「ファティマの聖母」(Our Lady of Fátima / Nossa Senhora de Fátima)と呼ばれる聖母出現は、今から103年前の1917年5月13日。ポルトガルの山の中にある小さな農村の町ファティマに住む少女ルシア(10歳)と、その従弟妹フランシスコ(9歳)とジャシンタ(7歳)がいつものように丘の上で羊たちを連れていたところ、雷鳴と閃光のなか太陽よりも眩しい光を放つ女性が突然姿を現した。「私は天国からまいりました。世界に平和と愛をもたらすために」。真っ白な服を着た聖母は、6ヶ月続けて毎月13の日に同じ場所に来るよう3人の子供たちに告げる。後に「ロザリオの聖母」と明かす聖母は6度の出現のなかでルシアたちに、戦争を終わらせ世界に平和をもたらすため、そして罪びとを回心させ霊魂を救済するために、ロザリオの祈りを毎日唱えるようにと繰り返し伝え、そして自らが犠牲になり苦行が必要であることを伝えた。

また聖母は3度目の出現(1917年7月13日)のなかで、「ファティマの3つの秘密」(Three Secrets of Fátima / Segredo de Fátima)と呼ばれている予言を残しある時期まで秘密にするよう告げた。4度目の出現を予定していた1917年8月13日の朝、ルシアら3人の子供たちは地元当局に監禁され、啓示が虚偽であったと言うように命じ、また秘密を吐かなければ釜ゆでにすると迫られたがジャシンタは「死んでも口にしない」と言い、3人は3日間の監禁・尋問後に解放される。最後の出現となった1917年10月13日、新聞記者をはじめ7万人の大群衆が集まった。戦争に行った我が子の無事を願う者、愛する人の病気や怪我の治癒を願う者もいた。ルシアら3人の子供たち以外、彼らには聖母の姿は見えなかったが、聖母は自分の存在を示すために太陽を高速で回転・急降下させ、雨で濡れていた地と群衆の服を一瞬で乾かした。大群衆が目撃したその太陽が踊る「太陽の奇跡」(Miracle of the Sun / Milagre do Sol)の現象は、科学者たちから批判を呼ぶ一方、センセーショナルな出来事となって戦火のヨーロッパ全土に伝わっていく。

その「ファティマの聖母」と「太陽の奇跡」を描く映画『Fatima』の最後に流れるオリジナル・ソング「Gratia Plena」に、アンドレア・ボチェッリは「この歌に感謝しております。深い意味が込められ、本当に美しく感動的な歌だからです」(Catholic News Service)。本作のオリジナル・サウンドトラック『Fatima (Original Motion Picture Soundtrack)』には、パオロ・ブォンヴィーノ作曲の珠玉のスコアに加えて、アンドレア・ボチェッリが歌う「Gratia Plena」、そしてアンドレア・ボチェッリのアルバム『Sì』(2018)の収録曲「Gloria The Gift Of Life」、「Ave Maria Pietas」が収録されている。その「Gloria The Gift Of Life」(邦題:グローリア~命という贈り物)は本作の予告編にも使われ、本作のセントラル・テーマが込められた重要な曲となり新しい輝きを放つ。

もともと「Gloria The Gift Of Life」は、「娘の結婚式で娘と一緒にヴァージンロードを歩く父親の物語であり、祭壇に花嫁を迎える新郎の物語でもあります」とアンドレア・ボチェッリ(Commentary)。しかしそれは深い部分で「Gratia Plena」と繋がっているという。「『Gloria The Gift Of Life』は『Gratia Plena』と同じ力強いメッセージも伝えていると言えます、それは希望と感謝です」、「この歌は奇跡───計り知れない贈り物───を歌っています。それは地球での私たちの命であり、その命には終わりがあります、永遠の命になるために。その世界は、慈悲深い母のように私たちを待ち続けています」、「この歌のコーラスは聖なる言葉のように”グローリア”という言葉が核となっています。それは祈りとなり、喜びに満ちた知らせの祝福となっているのです」。

「ファティマの聖母」についてボチェッリは「天国とファティマが私たちに貴重な贈り物を届けてくださったのだと私は信じています。その出来事は、一見すると筋の通らない、容易に解読されない物語ですが、偽りのないもので、素晴らしく啓発されるものです。3人の牧童とファティマの奇跡には愛のメッセージが込められているのです」。オリジナル・サウンドトラック『Fatima (Original Motion Picture Soundtrack)』は現在デジタル配信中、CD版は2020年10月2日にリリースされる。


サントラ『Fatima (Original Motion Picture Soundtrack)』トラックリスト
1. Fatima
2. Where Are You?
3. I Have to Go
4. Cornfield
5. Mater Natura
6. The List
7. It’s Time
8. The Secrets of Fatima
9. Lucia
10. I Hope
11. After The Rain
12. Miracle
13. I Believe
14. Manuel
15. For Those Who Do Not Love
16. The Sun
17. For Those Who Do Not Believe
18. For Those Who Do Not Hope
19. My Prayer
20. The Angel of Portugal
21. Thank You
22. Gratia Plena / アンドレア・ボチェッリ
23. グローリア~命という贈り物 / アンドレア・ボチェッリ
24. Ave Maria Pietas / アンドレア・ボチェッリ
25. Fatima’s Dream
26. Ich Liebe
Decca Records

※映画『Fatima』の全米劇場公開は、2020年4月24日を予定していたが、新型コロナウイルスのパンデミックにより延期となり、2020年8月28日より劇場公開。それと同時にAmazonプライム・ビデオ、Apple TV 、Google PlayなどPVOD(プレミアム・ビデオ・オン・デマンド)で配信を開始した。「ファティマの聖母」の翌年1918年からはスペインインフルエンザ(スペインかぜ)のパンデミックが始まった。

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