ジュニア・ユーロビジョン2020 カザフ12歳カラカット、壮大なバラード「Forever」


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万年雪を冠した壮麗な天山山脈の麓、悠久の時を刻むダイナミックな地形と美しく豊かな大自然に囲まれた中央アジアのカザフスタン。その奥深き地から生まれる音楽もまた秘境の血を引く。カザフスタンはこれまで『ユーロビジョン・ソング・コンテスト』に一度も参加していないが、その子供版『ジュニア・ユーロビジョン・ソング・コンテスト』(Junior Eurovision Song Contest)には、2018年にダネリヤ・トュレショヴァを代表に初めて参加し、2019年は準優勝。その神秘的な大自然が息づくメロディー、夢・希望・愛と命をテーマにしたメッセージ性の強い歌詞、天空の丘に響き渡るスケール感のある歌声、アーティスティックな美しい舞台演出とともに、子供から大人まで国境を超えて多くの人々を惹きつけている。

今年の『ジュニア・ユーロビジョン・ソング・コンテスト2020』(Junior Eurovision Song Contest 2020)のカザフスタン代表には、カザフスタン南東部アルマトイ近郊の小さな村Ryskulov出身の12歳カラカット・バシャノヴァ(Karakat Bashanova)。そのカザフ語と英語による代表曲「Forever」ダウンロード版)は、カラカットの亡き父に歌う追憶の哀歌。今大会最もエモーショナルな曲の一つとなり、繊細で力強く伸びやかな歌声を幻想的な夜空に響かせ、信じることの大切さとその魔法の力を表現。儚き命の壮大な美しいバラードで、嘆き悲しみ哀哭の先に希望の光を見出す。

(バース:英語)「あの頃を思い出す/あなたにいてほしかった/立ち去りたいと思うことは一度もない/あなたの道から/あなたの道から」、「あの日/私はそばにいれなかった/そうしたのは、心から言えなかったから/愛してるって/素直に愛してるって」、(カザフ語)「パパ、信じてる、私を支えてくれてるって/あなたは私の叡智、愛してる、あなたは私の心の中にいる」

(コーラス:英語)「隠れて、永遠に私の中にしまう/そして飛び立って、私の痛みは永遠/あなたの手は永遠ねと言って私は横になる/そんな日々を思い出す/毎日見たあなたの手を、私はずっと忘れない」、(カザフ語)「鳥が歌いながら空を飛ぶ/パパ、本当にありがとう/あなたがいなくて寂しいわ、落ち込んでる/あなたは私の輝く太陽の光だった/でも知ってるよ、私のそばにいてくれてるって、愛してる、パパ」

少女の歌声が時空を超えるシネマティックなミュージック・ビデオの監督にはカザフスタンの映像監督Malik Zenger、アルマトイで撮影された。カラカットの人生を基に、7歳の時に父親を失った少女の物語を壮大なスケールで描く。伝統的な民族衣装を織り交ぜ、カラカットは時代の異なる3つの役をシームレスに演じ、兵士や消防士などそれぞれの父親との関係を映し出す。同映像についてMalik Zengerは「ある職務に限定されたものではなく、父親が戻ってこなかった全ての子供たちの歌を描いています」(Kazinform)。

哀愁を帯びた序盤から陰影に富む旋律とダイナミックなアレンジでエモーショナルな物語を体感させる「Forever」の作曲家/音楽プロデューサーは、前大会のカザフスタン代表曲「Armanyńnan qalma」の作曲家Khamit Shangaliyev。クライマックスから余情を残すオーケストラのインストルメンタル、そして最後に心音が静かに鳴り響く。同曲はカラカットが亡き父への想いをKhamit Shangaliyevに語り、それをもとに書かれた。カラカットはwiwibloggs(YouTube)のインタビューで「どんな歌を歌いたいか聞かれて、数時間彼と話しました。私は歌を父親に捧げたいと伝えました。ミュージック・ビデオはこの世を去った父親と、父親を待っている子供たちを描いています」、「この歌は世界中の子供たちへの歌になると思います」。

歌の中で特に好きな歌詞は「パパ、信じてる、私を支えてくれてるって/あなたは私の叡智、愛してる、あなたは私の心の中にいる」という部分だという(EBU)。「私がまさに父親に伝えたかったことを、そのまま歌詞にしてくれました。歌では『あの頃を思い出す』という部分がありますが、私は今も全て覚えています、父親との思い出はいつまでも忘れません」。

Karakat Bashanova from Kazakhstan – Junior Eurovision 2020 ― KHABAR

ビヨンセ(Beyoncé)、セリーヌ・ディオン(Céline Dion)、ホイットニー・ヒューストン(Whitney Houston)が大好きだというカラカット。生まれた時、ブルーベリーのような瞳だったことから、ブルーベリーを意味する”カラカット”と名付けられた。5歳の頃から歌を歌い、現在は音楽学校でピアノとヴァイオリンを学ぶ。過去に『The Voice of Children 2018』のファイナリストとなり、子供の歌コンテスト『Happy Child 2019』で第3位になった経歴を持つ(EBU)。2020年9月に行われたジュニア・ユーロビジョンのカザフスタン代表を決める全国大会決勝でカラカットは「Forever」で優勝し代表に決定。現在ジュニア・ユーロビジョンのグランド・ファイナルに向けて準備が進められており、命のシンボルの色だという白を基調としたドレスと舞台演出で運命のグランド・ファイナルに臨む。

「この曲はインスピレーションを与えてくれる歌です」とカラカット、「自分自身を信じる力となり、前に進む力になれると私は思っています。世界のどこかで自分を信じてくれる人がいて、ずっとそばで支えてくれている存在がいる、そのことを知る必要のある人にとって、この歌は希望を与えてくれます」。

Karakat Bashanova from Kazakhstan – Junior Eurovision 2020 ― KHABAR

カザフスタンは今大会で3度目の参加。2018年に当時12歳ダネリヤ・トュレショヴァ(Daneliya Tuleshova / Данэлия Тулешова)が初代表となり、代表曲「Òzińe Sen」(Өзіңе сен)(”自分を信じて”の意)で20カ国中第6位(記事)。その後ダネリヤは2019年にCBS才能オーディション番組『ザ・ワールズ・ベスト』(原題:The World’s Best)、2020年にはNBC才能オーディション番組『アメリカズ・ゴット・タレント』(原題:America’s Got Talent)シーズン15で活躍、全米を沸かせた。19カ国が参加した2019年は当時12歳Yerzhan Maksimが雄大な「Armanyńnan qalma」(”夢を諦めないで”の意、MV)で準優勝。その審査員表では第1位となり、圧倒的な存在感を放った。

新型コロナウイルスの影響により今年は一部ルールが変更され、大会はワルシャワからライブ放送されるが、各国代表のアーティストに関しては、安全を確保するために自国のステージでパフォーマンスを披露。現在ヨーロッパは第二波の真っ只中、新型コロナウイルスの影響により参加国は12カ国となり大きく減少したが、「#MoveTheWorld!」(世界を動かせ!)をスローガンに子供たちが夢の大舞台に挑む。『ジュニア・ユーロビジョン・ソング・コンテスト2020』グランド・ファイナルは、前大会優勝国ポーランドの首都ワルシャワで現地時間2020年11月29日に開幕する。

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