「私の人生でとても大切な瞬間。夢は目の前、このジャーニーをここで終わらせたくない」と先月14歳の誕生日を迎えたカザフスタンのダネリヤ・トュレショヴァ(Daneliya Tuleshova / Данэлия Тулешова)。NBC才能オーディション番組『アメリカズ・ゴット・タレント』(原題:America’s Got Talent)シーズン15、準々決勝(Quarterfinals)第2週が昨日(現地時間8月18日)ロサンゼルスのユニバーサル・スタジオ・ハリウッドで開催され、11組が準決勝進出をかけて挑んだ。
この日9番目に登場、夢を叶えるため再び海を渡ったドレス姿のダネリヤは、ハリー・スタイルズ(Harry Styles)の「Sign of the Times」(2017)を深みのある美しい歌声で歌い上げ、審査員全員からスタンディングオベーションが送られた。審査員ホーウィー・マンデル(Howie Mandel)は、「君の歌声は年齢を遥かに超えているよ。しっかりと丁寧に歌い上げ、本当に素晴らしい。君は既にスターだ。君の素晴らしい未来が目に見える」、「この番組の先にも君がいてほしい。我々は君の歌う姿をもっと目にするだろう。アメリカはきっと君に投票すると思う。審査員は全員総立ちだ、家にいるみんなだってそうだと思う、スボンを履いていたらね」。
そして審査員ハイディ・クルム(Heidi Klum)は、「14歳なのにとても成熟していて、気品溢れている。本当に素晴らしかった、完璧だったわ。今夜、あなたは最高の自分を引き出した。見事だったわ」。審査員ソフィア・ベルガラ(Sofia Vergara)は「今夜は間違いなく子どもたちが大活躍ね。とても素晴らしかったわ。今夜のパフォーマンスであなたは私の一番のお気に入りよ。パーフェクト、その言葉に尽きるわ。世界はあなたのものだわ」。バイクのアクシデントで怪我を負ったサイモン・コーウェル(Simon Cowell、記事)の代役を務めたケナン・トンプソン(Kenan Thompson)は、「ただただ驚愕だ。14歳からそんな壮大な歌声が出てくるなんて信じられない。君の魂には豊かな深みがある、本当に素晴らしい。そんな歌声を聞かせてくれてとても感謝している。大金を払ってコンサートを観ているように感じたよ。本当にありがとう」。
続けて司会のテリー・クルーズ(Terry Crews)が「ダネリヤ、君の才能は圧巻だ。歌うことは誰からインスパイアされたのかい?」その質問にダネリヤは、「両親だと思います。私は両親を心から愛し、両親が私の一番の原動力だからです」。
この日準々決勝第2グループはダネリヤに加え、メリーランド州の14歳歌手ケヴィン・デュークス(Kelvin Dukes)、カリフォルニア州のダンス・グループThe Shape、テキサス州ダラスの20歳カントリー歌手キャメロン・ロス(Kameron Ross)、インド出身のサルサ・デュオBAD Salsa、ロサンゼルスのコメディアン/モノマネ/ラッパーのVincent Marcus、ドッグ・ショーのフロリダ州8歳Alexis Brownley & The Puppy Pals、オハイオ州の歌手ボナベガ(BONAVEGA)、ディアボロのフィリピン出身The Spyros Bros、デンジャーのウェールズ出身Jonathan Goodwin、そしてテリー・クルーズからゴールデンブザーを獲得したサンディエゴの合唱団Voices of our City Choirが競い合った。
アメリカの投票を経て、今日その結果が発表された(現地時間8月19日)。アメリカの投票でトップ3が準決勝進出確定、第4位・第5位・第6位の枠に入ったアクトが番組の最初に発表され、生放送中の視聴者によるライブ投票(Dunkin’ Save)により1組が準決勝進出。その残り2組から審査員が投票で準決勝に送る競技者を決める。
舞台中央に呼ばれたのはボナベガ、キャメロン・ロス、合唱団Voices of our City Choir。ベン・E・キング(Ben E. King)の「Stand By Me」(’61)を壮麗なハーモニーで感動に包んだVoices of our City Choir(ボイセズ・オブ・アワー・シティ・クワイア)がトップ3で最初に準決勝進出を決めた。
続いてVincent MarcusとリモートのBAD Salsaが呼ばれ、インドの豪華絢爛なステージで華麗なアクロバットとエネルギッシュなボリウッド風のサルサで沸かせたBAD Salsaがトップ3で準決勝進出を決めた。BAD SalsaのMaraju Sumanthは、「とてもエモーショナルな気持ちです。遠くからではありますが、最善を尽くしアメリカの人々の心を動かし、とても素晴らしい気持ちです」、「この先も最高のサルサをお見せしたいと思います」。
そしてダネリヤ、The Shape、ケヴィン・デュークスが舞台中央に呼ばれ、アメリカのハートをつかんだダネリヤがトップ3で準決勝進出を決めた。感極まり涙のダネリヤは「投票をしてくださった皆さん、本当にありがとうございます。本当に幸せです。感謝してもしきれません」。
第4位から第6位の枠に入ったのは、ドッグ・ショーのAlexis Brownley & The Puppy Pals、デンジャーのJonathan Goodwin、ディアボロのThe Spyros Bros。ライブ投票の結果、The Spyros BrosがDunkin’ Saveで準決勝進出。残された2組のうち、ケナン・トンプソンがAlexis Brownley、ソフィア・ベルガラがJonathan Goodwin、ハイディ・クルムがJonathan Goodwin、そしてホーウィー・マンデルがAlexis Brownleyに投票。タイとなった結果、アメリカの投票数で決せられ、Jonathan Goodwinが準決勝進出を果たした。
出場者 | アクト | 結果 |
---|---|---|
Voices of our City Choir | 「Stand By Me」 Ben E. King | トップ3通過 |
BAD Salsa | サルサ | トップ3通過 |
ダネリヤ・トュレショヴァ Daneliya Tuleshova | 「Sign of the Times」 Harry Styles | トップ3通過 |
The Spyros Bros | ディアボロ | Dunkin’ Save |
Jonathan Goodwin | デンジャー | 審査員チョイス |
リザルト回のライブ・パフォーマンスには、ダンス・コンペティション番組『America’s Best Dance Crew』初代王者として知られるサンディエゴ出身の人気ヒップホップ・ダンス・グループJabbawockeez。そしてAGT2017優勝者の腹話術少女ダーシ・リン(Darci Lynne Farmer)が登場し、ジャスティン・ビーバー(Justin Bieber)の「Baby」を披露した。
次週(日本時間8月26日水曜・27日木曜)は、ハイディ・クルムからゴールデンブザーを獲得したテネシー州ナッシュビル出身のクリスティーナ・レイ(Cristina Rae、記事)、サイモン・コーウェルからゴールデンブザーを獲得したダンス・グループW.A.F.F.L.E. Crewをはじめ、空中曲芸Alan Silva、ダンス・モンキーの10歳歌手アニー・ジョーンズ(Annie Jones、記事)、ギニア出身の軟体ダンス・グループBonebreakers、マイアミのダンス・グループDance Town Family、ドラマーのマリク・ドープ(Malik DOPE)、マジシャン/メンタリストのMax Major、オーストラリア出身の歌手シェルドン・ライリー(Sheldon Riley)、フットボール選手の17歳歌手トーマス・デイ(Thomas Day)(※歌手ノーラン・ニール(Nolan Neal)に変更)、コメディアンのUsama Siddiqueeが登場。
先週の準々決勝第1週では、黒人歌手アーチー・ウィリアムズ(Archie Williams)、歌手シャキーラ・マグラス(Shaquira McGrath)、10歳歌手ロベルタ・バッタリア(Roberta Battaglia)、デンジャーのBrett Loudermilk、双子ダブル・ドラゴン(Double Dragon)が準決勝進出を決めた(記事)。