契り。スターセット最新曲「Ricochet」生死超えた愛のかたち 衝撃のラスト全てを覆す


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それでも、君の顔がどうしても見たかった/そして君に伝えるだけでよかった、”さようなら”と」。昨年全米ビルボード「Billbord 200」初登場第11位を記録した米オハイオ州ロックバンド、スターセット(Starset)最新アルバム『Vessels』より最新シングル曲「Ricochet」ダウンロード版)のミュージック・ビデオが今週公開(現地時間4月2日)。

病に冒され、最愛の人に見守られながらこの世を去った女性。ゲノム編集技術「CRISPR」が進化し蘇生が可能になった近未来を舞台に男女の姿を描く同映像には、「涙出るくらい美しい、そして同時に切ないわ」、「叫びながら泣きたくなるよ」、「史上最も悲しい物語」、「深すぎるよ」。

イエス・キリストの復活を祝う祝日、復活祭(イースター)に合わせて公開された「Ricochet」のミュージック・ビデオでは、フロントマンのダスティン・ベイツ(Dustin Bates)が手がけるストーリーをもとに、ファイヴ・フィンガー・デス・パンチ(Five Finger Death Punch)の「Gone Away」、「Wrong Side Of Heaven」の米映像監督ニック・ピーターソン(Nick Peterson/Nicholas Peterson)が映像化。

重々しいロック・サウンドに緊迫感と暗雲漂うエレクトロニック・サウンドが寂寥と憂いに触れるように暗澹と幕を開けると、最期を迎えた二人の間には「俺たちは恐れを知らなかった/世界の頭上で/衛星を通り抜け飛んでいた」。宇宙を舞台にサイエンス・テクノロジーの急速な進化と人類の未来を描くスターセットらしい詩的でもある歌詞で始まる映像には、妻の指輪からDNAが記憶され、彼女の髄液を採取する夫。

映画『エクス・マキナ』を彷彿とさせる近未来SF映画なシーンも垣間見せながら、シネマティックなスケール感は徐々に規模を増し、高級エスコートガールを指輪の放射能により安楽死させると、「CRISPR」でその体のDNAを置換し蘇生へ。

洗礼の儀式の如く水面から現れた女性は妻の姿。しかし拒絶反応を起こし血を吐き出し続け、ダスティン・ベイツの慟哭に近いパワフルなヴォーカルは不器用にも擦り切れるほど胸を刺し、「俺たちは、まさに一つだった」、「俺の言葉全てを君は受けとめたものだったが/今は跳ね返ってくるだけだ(Ricochet)/君は離れていき/ビタースウィートに、俺を置いていった/だが君に俺のハートを送っても/君の作った壁に当たって/跳ね返ってくる(Ricochet)」。

Ricochet – 跳弾

一見失恋ソングにも思えた「Ricochet」。まるで曲の前からその物語があったように同曲に新たな命を宿すなか、蘇生を繰り返し、ようやく息を吹き返した妻。しかし抜け殻のように彼女の魂は戻ってこないことを知る夫は。二人の思い出の場所を訪れても、二人の愛の記憶を読んで聞かせても。「傷ついた全ての魂/それらは俺を完全にしない/それらは俺の心を知らない」。無表情の奥で泣き叫ぶ如く破壊的なヴォーカルは壮大に、その鼓動が限界を超えると。

映画『オブリビオン』スコアの荒れ果てた静けさを思わせる哀愁の旋律美を響かせ、残した手紙には「ご主人様、申し訳ございません。あなたを戻すことに失敗しました。私をお許し下さい」。

彼女を守り、愛するためだけに生まれてきたヒューマノイドロボットだったことを最後に明らかにする一方、光を閉ざした深遠の森には、犠牲になった命の数々を映すラストシーン。人間とヒューマノイドロボットの未来。命、愛、魂のかたちとは。そして神の領域に挑むサイエンス・テクノロジーの輝かしい未来とは。「The Starset Society」(スターセット結社)のメッセージをも漂わせます。

Vessels

メロディアスで重厚なロック・サウンドに革新的なエレクトロニック・サウンドを融合させ、前作『Transmissions』に続き、ハンス・ジマー(Hans Zimmer)の世界観を彷彿とさせるシンフォニックなエピック音楽をインフュージョンさせた『Vessels』。”容器”を意味するアルバムタイトルの最新曲「Ricochet」では、これまで間奏、アウトロに使用していた”スコア”を戯曲全体に一体化させ、楽曲全体を通してまるで映画を観ているようなエモーショナルな構成のなか、オーディエンスをスクリーンに惹き込んでいきます。

全米ビルボード・ロックソング部門第1位となった同アルバムのリード曲「Monster」、そして代表曲「My Demons」に並んでファンらから圧倒的支持を集める「Ricochet」。その歌詞には、「言葉が出ないわ、(…)、Ricochetは一番好きな歌。歌詞が自分の中の感情を理解する手助けをしてくれるわ」という声も。

また息子がスターセットのファンで知ったという男性は「この歌は、妻が新しい人生のために私たちを置いて去っていった時の、息子の母親への愛、私の妻への愛の喪失に通ずるように感じる。涙溢れたよ(…)、その歌詞、圧倒的サウンドに美しさを感じる」。


スターセットは今週(現地時間4月2日)ユニバーサル・ミュージック・グループ傘下のレーベル「Fearless Records」に移籍したことを発表。来月、5月6日ナッシュビルよりキックオフするファイヴ・フィンガー・デス・パンチ×シャインダウン(Shinedown)による注目の北米ツアーにバッド・ウルブズ(Bad Wolves)とともに同行することが発表されています。
 
 
 


“Ricochet”
Produced by Rob Graves
Written By Joe Rickard & Dustin Bates

(バース1)
そして俺たちは恐れを知らなかった
世界の頭上で
衛星を通り抜け飛んでいた
俺たちは気付いていた、
落雷の前触れを
怖れるべき時だった
君のことを何とかわかろうとした
そして今、君のことを必死で忘れたい
君を取り戻すことができないとわかったからだ
だから俺はその空を去り、
あとにした

(コーラス)
俺たちは、まさに一つだった
飛んで火に入る夏の虫のように、
俺の言葉全てを君は受けとめたものだったが
今は跳ね返ってくるだけだ(Ricochet)
君は離れていき
ビタースウィートに、俺を置いていった
だが君に俺のハートを送っても
君が作った壁に当たって
跳ね返ってくる(Ricochet)

(バース2)
俺が無傷なら
今頃引き返していただろう
忘れて、立ち去っただろう
俺は引きずるヤツだと
言われてきた
だが何としても君の顔が見たい
そして伝えるだけでいい、”さようなら”と
君を囲む要塞に向かって
そしてその静寂のなかで、気づく
その壁を作ったのは、俺だったと

(コーラス)
俺たちは、まさに一つだった
飛んで火に入る夏の虫のように、
俺の言葉全てを君は受けとめたものだったが
今は跳ね返ってくるだけだ(Ricochet)
君は離れていき
ビタースウィートに、俺を置いていった
だが君に俺のハートを送っても
君が作った壁に当たって
跳ね返ってくる(Ricochet)

(ブリッジ)
傷ついた全ての魂
それらは俺を完全にしない
それらは俺の心を知らない
傷ついた全ての魂
それぞれはより美しく
それらは俺の心を知らない
それらは俺の心を知らない
俺の魂を送り込もう
より美しき世界へ
しかしそれらは俺の心を知らぬだろう
それが辛くてたまらない

(コーラス)
俺たちは、まさに一つだった
飛んで火に入る夏の虫のように、
俺の言葉全てを君は受けとめたものだったが
今は跳ね返ってくるだけだ(Ricochet)
君は離れていき
ビタースウィートに、俺を置いていった
だが君に俺のハートを送っても
君が作った壁に当たって
跳ね返ってくる(Ricochet)

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