アメリカズ・ゴット・タレント2018 コートニー・ハドウィン準決勝進出決める


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準々決勝(Quarterfinals)第1週

今年も夏の全米最高視聴率TV番組シリーズへ独走を続ける米NBCオーディション番組『アメリカズ・ゴット・タレント』(原題:America’s Got Talent)シーズン13、そのライブ・ショーが今週ハリウッドでついに開幕。準々決勝(Quarterfinals)「Week 1」が現地時間8月14日に行われ、オーディエンスによる投票を経て翌15日に結果が発表、14歳となった英コートニー・ハドウィン(Courtney Hadwin)、16歳となった米アマンダ・メナ(Amanda Mena)含む7組が準決勝(Semifinals)進出を決めました。

「オーディション・ウィーク」ではオーティス・レディング(Otis Redding)の1968年曲「Hard to Handle」でセンセーションを巻き起こし(記事)、そのオーディション動画は2ヶ月弱で4600万再生回数を超えたコートニー・ハドウィン。「君はこの時代じゃない、まるで全く別の時代から来たようだ」、ジャニス・ジョプリン(Janis Joplin)を彷彿させると語る審査員ホーウィー・マンデル(Howie Mandel)のゴールデンブザーを獲得したコートニーは、「Week 1」最後のアクトに登場。

ファンクのアイコン、ジェームス・ブラウン(James Brown)の1965年名曲「Papa’s Got A Brand New Bag」を型破りの歌声と狂熱的なムーブでドルビー・シアターをスタンディングオベーションで包み、審査員ハイディ・クルム(Heidi Klum)は「とてもとても長い間、新しいアーティストでこんなにも興奮したことはなかったわ」。「間違いなくあなたは別格。あなたのダンスが大好き、歌声も大好きだわ」、「あなたはとても、とても特別な女性だわ」。審査員メル・B(Mel B)は「何歳だったかしら?14歳よね。人々はあなたのダンスやムーブをからかってるけど」、しかしホーウィーはフレームの外から「我々はちゃんと理解してるぞっ!」、そしてメル・Bも「私たちはよくわかってるわ、とっても素晴らしいもの」。

パフォーマンス後、ホーウィーにハグを贈った審査員サイモン・コーウェル(Simon Cowell)は、自らのアドバイスは不要だと告げ、「まさに今夜の通り続けて欲しい、信じられないくらい最高だったからね」、そしてホーウィーに賛辞を贈り「ホーウィー、また素晴らしい選択をしたね」、「一緒にレコード会社を始めないか。ずば抜けて素晴らしかったよ」。2016年に優勝者グレース・ヴァンダーウォール(Grace VanderWaal)にゴールデンブザーを贈っていたホーウィー・マンデルは「すごくアツくなったよ。君は本当に素晴らしい」、「言葉にならないよ、ただただ叫びたい」、「あああ!!!!!!」

コートニーはパフォーマンス前のVTRインタビューで「学校のみんなに私の音楽のこと理解されなくて、私が男の子みたいな歌声で、ダンスは奇妙だって言う子もいる」、「みんなの言うことを聞いて、自分を変えなきゃって思ってた」、「でもジャニス・ジョプリンのようなアーティストたちを思い出したの、彼らは耳を貸さず、自分の願いを叶えたわ」。「みんなは私のような歌い方を期待していない」、「でも音楽を聞くと力が湧いて、電気が走るのを感じる。そして歌うことに夢中になって、体が動き出しちゃう」。


準々決勝・第1週リザルト

3週に分けて行われる準々決勝は、「オーディション・ウィーク」、「ジャッジ・カット」を通過した36組が競い合い、各回12組の内7組、合計21組が準決勝へ進みます。各回一般投票(アプリ、専用サイト、テレボートなど)の上位5位は自動的に準決勝確定。第6位、第7位、第8位となったアクトの中から、1組が結果発表放送中のアプリまたは公式サイトを通じた視聴者ライブ投票でセーブ(Dunkin’ Save)。さらにその残りの2組から1組が審査員らのセーブ(Judges’ Choice)を受け準決勝に進み、各回5組が敗退します。準決勝(Semifinals)には、準々決勝を勝ち進んだ21組に加えて、1組のワイルドカードが加わり、合計22組で競い合います。

今週上位5位に入り準決勝確定を果たしたのは、コートニー・ハドウィンに加えて、メル・Bからゴールデンブザーを獲得した米マサチューセッツ州ボストンのアマンダ・メナ。4歳までドミニカ共和国で育った移民のアマンダ・メナは、ピンク(P!nk)の「What About Us」(記事)をスペイン語と英語でパワフルに歌い上げ、準決勝進出。

「オーディション・ウィーク」ではガンで2年前に亡くなった母の視点から描いたオリジナル曲「Heaven’s Not Too Far Away」で深い感動を呼ぶと、心の葛藤を描いた「ジャッジ・カット」のオリジナル曲「Lifeline」では、カントリー界を代表するスター、ゲスト審査員マルティナ・マクブライド(Martina McBride)がスタンディングオベーションを贈り「歌詞の最初のラインから、今まで私が聞いた中で最高の歌詞の一つだったわ」、「繊細でリアル。人々はあなたたちからもっと多くの曲を聞きたいと思うわ」。

心触れる歌詞とジョシュア(Joshua、27歳)、ベサニー(Bethany、24歳)、マニー(Manny、21歳)兄姉弟の力強く美しいハーモニーで魅せる米オレゴン州マクミンヴィルのバンド、ウィー・スリー(We Three)は再びオリジナル曲で挑戦、「So They Say」で全米のハートを捉えトップ5入りを果たしました。

また「Week 1」でコートニー・ハドウィンに次いで人気を集める米マサチューセッツ州のカード・マジシャン、シン・リム(Shin Lim)、そして米カリフォルニア州のコメディアン、ヴィッキー・バーボラック(Vicki Barbolak、パフォーマンス動画)がトップ5で通過。

第6位、第7位、第8位の枠には、ゲスト審査員オリヴィア・マン(Olivia Munn)からゴールデンブザーを獲得した(記事)米カリフォルニア州ロサンゼルスの合唱団、エンジェル・シティ・コラール(Angel City Chorale)、そしてフィリピンのダンス・グループ、ジュニア・ニュー・システム(Junior New System)、静岡県出身のジャグラー、望月ゆうさく(Mochi)氏。映画『グレイテスト・ショーマン』(原題:The Greatest Showman)主題歌「This is Me」のスペクタクルなカバーで会場を一つにしたエンジェル・シティ・コラールが「Dunkin’ Save」を獲得しました。

「Judges’ Choice」では、(結果として)ジュニア・ニュー・システムが選ばれ、Mochi氏(パフォーマンス動画)が敗退。米俳優クリス・ハードウィック(Chris Hardwick)のゲスト審査員ゴールデンブザーを獲得していた14歳少女ラッパー、フラジェ(Flau’jae)、人間噴水芸のHuman Fountains(動画)、The PAC Dance Team(動画)、水中脱出のLord Nil(動画)が敗退となりました。

「Week 1」では、前回覇者「歌う天才腹話術少女」13歳ダーシ・リン(Darci Lynne Farmer)がステージに戻り、全米を熱狂に包んだ可愛らしくもコメディータッチのパフォーマンスとトニー賞受賞ブロードウェイ・ミュージカル『ドロウジー・シャペロン』(原題:The Drowsy Chaperone)曲「Show Off」で観客らを沸かせました。「Week 1」を終え、HollywoodLifeのリポーターにサイモン・コーウェルは優勝予想について明かし、「今夜のパフォーマーの何人か、特に最後の女の子、コートニー。彼女は素晴らしかった!めったに見ることはできない、そして彼女は14歳だ」。その運命の行方は、審査員の手からアメリカに委ねられます。

準々決勝「Week 2」は、現地時間8月21日ライブ・パフォーマンス、翌22日に結果発表。「Week 2」では戦慄のマジック、ザ・セイクレッド・リアーナ(The Sacred Riana)、ハイディ・クルムのゴールデンブザーを獲得した15歳少女マケイラ・フィリップス(Makayla Phillips、記事)、ゲスト審査員ケン・チョン(Ken Jeong)のゴールデンブザーを獲得したボイス・オブ・ホープ・チルドレンズ・クワイヤ(Voices Of Hope Children’s Choir、記事)、39歳歌姫グレニス・グレイス(Glennis Grace、記事)、ゆんぼだんぷ、猫芸ザ・サヴィツキー・キャッツ(The Savitsky Cats)、マルティナ・マクブライドのゴールデンブザーを獲得した社交ダンスのクウィン(Quin)とミーシャ(Misha)などが登場予定です。

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