ピンク最新曲「What About Us」、5年ぶり最新アルバム『Beautiful Trauma』より第1弾


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待望の最新アルバム10月13日リリース

2012年世界を席巻した前作『The Truth About Love』よりおよそ5年ぶり、二児のママになったポップ・クイーン待望の最新作いよいよ。米ピンク(Pink、P!nk、本名Alecia Beth Moore)の通算7枚目となる最新スタジオ・アルバム『Beautiful Trauma』ビューティフル・トラウマ)が今年10月13日にリリースされることが昨日(現地時間8月10日)発表され、その第1弾シングル曲「What About Us」ダウンロード版)のリリック・ビデオが同日公開されました。

13日、米バージニア州シャーロッツビルで白人至上主義者含む極右団体らによるデモとの衝突で死傷者。白人至上主義者から賛美が送られたトランプ大統領声明に再び全米が揺れるなか、現地時間8月16日、「What About Us」ミュージック・ビデオが公開。

エッジの効いたアグレッシブな歌声で魅せる「So What」、「Raise Your Glass」のエネルギッシュなサウンドは対照的に、「Just Give Me a Reason」の如く訴えかける歌声とともに、”何十億”もの心へと響かせるバラードの旋律で始まると、静かにその長き沈黙を破ります。

「我々は暗闇を照らすサーチライト/我々は星々へと向かうロケット/我々は何十億もの美しい心/…そしておまえは我々を裏切り見捨てたのだ」

悲痛、希望、悲嘆、痛憤が複雑に絡み合う寂寥のサウンドに、次第に高まる鼓動が「Waterfall」のように流れ込んでくるアップ・リフティングなメロディ。次第に現実を一蹴するダンス・フロアのビートが大地を揺らし始めると、暗澹たる現実に投げかける悲壮な疑問が、力強いメッセージとともに、人々の心を動かし始めます。

「我々のことはどうなる?/答えがあるとお前はずっと言っていたではないか」、「惨憺たる結果で終わった全ての計画はどうなるんだ?/愛はどうなる?/信頼は?/我々のことはどうなる?(What about us?)」

What About P!nk

Dinner time

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昨年12月に第2子の長男(Jameson Moon)を出産し二児の母となった37歳グラミー賞受賞歌手。スノウ・パトロール(Snow Patrol)のジョニー・マクデイド(Johnny McDaid)、英音楽プロデューサー、スティーブ・マック(Steve Mac)とともにピンクが書き下ろしたリード・シングル曲「What About Us」では、娘と息子の未来が託されるアメリカ社会の今を”まるで炎の如く”炙り出していくように、何かを訴えかけていきます。

「我々は、解決されることを望む問題ばかり/我々は、愛されることを必要としている子どもたちなんだ」

それを欺き失望させる存在へ宛てるようにもみえるメッセージ。しかし”What about us?”と呈する疑問は、次第に「我々はどうなんだ?」と我々自身の心へと向けられ、やがて”US”を一つにしていきます。

「我々が立ち上がるときなんだ、目を覚ませ/準備はできているか?」「彼らに知らせる時が来たんだ/我々が心構えできているということを、我々はどうなんだ?(What about us?)」

I’ll be ready

映画『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』(原題:Alice Through the Looking Glass)サントラ収録曲「Just Like Fire」(2016年4月)をはじめ、米ケニー・チェズニー(Kenny Chesney)とのコラボ曲「Setting the World on Fire」(2016年7月)、ノルウェー出身音楽プロデューサー・ドュオ、スターゲイト(Stargate)、豪シーア(Sia)とコラボした「Waterfall」(2017年3月)などシングル曲をリリースする一方、自身のアルバムとしては5年ぶりとなったピンク。

これ以上の興奮はないわ」と自身のインスタで最新曲「What About Us」と最新アルバム『Beautiful Trauma』を昨日発表した37歳は、「正真正銘、とんでもなくこのアルバムが誇らしいわ。とても久しぶりで、これまでずっとみんなと一緒に共にできた時間を、心から感謝しているわ。そしてこれからみんなと共に歩んでいく次なる章を楽しみにしてるわ」。

アンチ・トランプ政権?

P!nk - What About Us

P!nk – What About Us

「What About Us」の曲の意味を巡っては、様々な声が寄せられるなか、ピンクが女性と男性の胸に手をあて繋ぐアートワークでは、肌の色を越えて、性別、性的指向に関わることなく全ての人が一つに。ピンクが3日前に投稿したインスタでは、アンチ・トランプを掲げるレジスタンスのシンボル絵文字(✊️)。同曲を聴いた人からは政治的意味の多くの声が寄せられます。また一部米メディアでも「政治的無関心の人々へ投げかける疑問」(Vulture)、「彼女の新たな楽曲が現在の高まる政治情勢にインスパイアされても驚くことではないだろう」(MTV UK)と報じます。

わずか5年で大きく変わったアメリカ社会。トランプ大統領誕生により、人種差別問題の再燃、保護主義政策、LGBTQ+の人々から奪われる人権、そして核戦争の現実味帯びるアメリカで、「What About Us」の曲が今呼び起こすの人々の様々な心の声。人々は静かに奥底に眠る各々の内なる声と対峙していきます。

世界的ヒットメーカー集結

最新アルバム『Beautiful Trauma』では全13曲全てピンクがコー・ライティング。ライターには米ジャック・アントノフ(Jack Antonoff)、スウェーデンのシェルバック(Shellback)マックス・マーティン(Max Martin)、米ジュリア・マイケルズ(Julia Michaels)、米グレッグ・カースティン(Greg Kurstin)、米バスビー(busbee)など、あまりにも豪華な世界的ヒットメーカーを迎えます(米ビルボード)。

果たして「デスパシート」の牙城を誰が崩すのか、ポップ・クイーンのピンクにもその大きな期待がファンらから寄せられるなか、待望の最新アルバム『Beautiful Trauma』(輸入盤国内盤)は10月13日にリリースを迎えます。

現地時間11月21日、最新アルバム『Beautiful Trauma』よりタイトル・トラック「Beautiful Trauma」ミュージック・ビデオリリース。

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