アデル、『30』第1弾新曲「Easy on Me」リリース&MV公開


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15度のグラミー賞受賞を誇る英国歌姫アデル(Adele)が今日(2021年10月15日)、前作『25』より約6年ぶりとなる待望の新曲「Easy on Me」Apple Music, Spotify, Amazon)をリリースし、ミュージック・ビデオを併せて公開した。同曲は、『19』(2008)、『21』(2011)、『25』(2015)に続く通算4作目となる新作アルバム『30』のリード・シングルで、離婚後初となる新作アルバム『30』は来月、2021年11月19日にリリースされる。

空虚な部屋が映し出された白黒の映像から始まるミュージック・ビデオは、「Hello」(2015)を手がけたカナダの映画監督グザヴィエ・ドラン(Xavier Dolan)が再び監督を務める。アデルは光が射し込む部屋の窓から最後に外を眺めると、売却した家をあとにし、荷物を積んだ車で新たな旅に出る。

これまでのアデルのスタイルを受け継ぐソウルフルなピアノ・バラード「Easy on Me」は、「Hello」の音楽プロデューサー、グレッグ・カースティン(Greg Kurstin)とアデルが共同プロデュースしコー・ライト。期待からの絶望と孤独、葛藤と痛み、苦渋の決断が書き綴られ、愛する人に「大目に見てほしい」と願う。

アデルは2019年4月、当時30歳の時に元夫サイモン・コネッキ(Simon Konecki )との破局を発表し、2019年9月に離婚を申請。約2年を経て、今年3月に長男Angelo Adkins(当時8歳、現在9歳)を共同親権とする離婚調停が成立した。

その転換期となった30歳をタイトルに刻んだアルバムについて、アデルはBritish Vogueのカバーストーリーで次のように語っている。「私の息子はたくさんの質問がありました。とてもいい質問で、とてもイノセントな質問です。私はそれに答えることができませんでした。”どうしてパパとママは一緒に住めないの?”って」。「私はこのアルバムを通じて、息子に説明したかったように感じています。彼が20代、30代になった時に、今の私の姿、そしてどうして私が自分自身の幸せを追う中で、彼の人生を壊すことを自ら進んでしたのか。時にそれは息子をひどく不幸にしました。それが私にとって本当の傷です。その痛みが癒える日が来るかは、私にはわかりません」。

「Hello」が撮影された家と同じ家で撮影された「Easy on Me」のミュージック・ビデオでは、家の中で吹き荒れる風のなか、歌を通じて自分自身への許しを伴いながら、次第にその色を取り戻していくアデルの姿が映し出される。

現地時間2021年10月13日にアルバム『30』を発表(記事)した際にアデルは次のようにコメントしている。「私にとって最も波乱万丈な人生の時期のなか、このアルバムは私の人生の友でした」。アデルは『30』を親友に喩え、本作の制作を振り返る。「アルバムを書いている時、それは私を励ますためにワインのボトルとテイクアウトの料理を持って訪れてくれる友人のようでした。私の賢明な友人はいつも最良のアドバイスをしてくれました」。「理由もなく私がとめどなく泣いている間、その友人は一晩中一緒にいて、私の手を握ってくれるような存在でした」。

「あの頃から私は苦心して自分の家(home)と心をたて直してきました。このアルバムはそれを物語っている作品です。家とはその心の居場所です」。

「私はついに自分を取り戻したように感じています。これ以上に私は人生で平穏を感じたことはありません」、「こうして私はついにこのアルバムをリリースする準備ができました」。

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