アンジェリーナ・ジョーダン、リパブリック・レコードより第1弾「Million Miles」リリース


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2014年にノルウェー版ゴット・タレント『Norway’s Got Talent』(Norske Talenter)シーズン6に出場し、ビリー・ホリデイ(Billie Holiday)のカバーで知られる「Gloomy Sunday」(’41)など哀愁と深みのあるソウルフルなアルトの歌声で驚嘆させ、当時8歳で圧巻の優勝を果たしたノルウェー・オスロ出身のアンジェリーナ・ジョーダン(Angelina Jordan)

名盤から流れる古き魂を宿す裸足の少女の歌声はバイラルとなり、瞬く間に世界中の人々を魅了し、現在までにYouTubeで再生回数5億回を超え、Facebookでは再生回数20億を記録。祖父が日本人で日本から応援している人も多い。今年アンジェリーナは、ユニバーサルミュージックグループ傘下の米リパブリック・レコード(Republic Records)と契約を締結。同レーベルにはアリアナ・グランデ(Ariana Grande)、ポスト・マローン(Post Malone)、テイラー・スウィフト(Taylor Swift)、スティーヴィー・ワンダー(Stevie Wonder)ら世界的アーティストが所属する。『Norway’s Got Talent』優勝からおよそ6年、現在ロサンゼルスに拠点を置く14歳が、リパブリック・レコードからのファースト・シングルとなる新曲「Million Miles」ダウンロード版)を今日リリース(2020年11月6日)。併せて公開されたリリック・ビデオのアートワークは、アンジェリーナと彼女の祖母によるものだという。

(バース2)「月から見ているよと彼は言った/私がどこにいても、あなたがすることは全部わかる/あなたの姿は見えないけど、ここにいるって知ってる/まるであなたは私の涙の中にいるよう」、「それは彼が与えてくれたものだと思う/その笑顔と思い出の数々/でも今私の手を握ってくれる彼はここにいない/青空の光の中に/私は独りで闘ってない/後悔なんてしないわ」(コーラス)「私たちは何百マイルも離れ/私の心は引っ張られる/吹き出されたシャボン玉のように/それを止めることができない/でも心のなかでは知っている/決して独りなんかじゃないって/独りなんかじゃないって」

ノスタルジックな響きと温もりを纏う「Million Miles」はビヨンセ(Beyoncé)、リアーナ(Rihanna)らを手がけてきたグラミー賞受賞プロダクション・チーム、スターゲイト(Stargate)がプロデュース。アンジェリーナがコー・ライターとなり、亡き祖父への想いを書き綴る。アンジェリーナは自身のSNSで「愛する人を失った全ての人にこの歌を捧げます。祖父と過ごした全ての大切な思い出を思い出しながら、そして愛する人を失うことがどんなにつらいものかを感じながら、この歌を書きました。私の心から湧き出るこの歌が、あなたの心の中で居場所を見つけてくれたらと願っています」。

幼くしてジャズに傾倒し、エラ・フィッツジェラルド(Ella Fitzgerald)、フランク・シナトラ(Frank Sinatra)、ルイ・アームストロング(Louis Armstrong)に影響を受けながら、『Norway’s Got Talent』優勝後も歌声を磨き続けたアンジェリーナ。ジャズのスタンダード・ナンバーなど数々の楽曲を裸足でカバー。その理由について彼女は「ずっと昔、家族と旅行していた時に靴のないホームレスの少女と出会いました」、「彼女は裸足で、彼女の力になりたくて私の靴をあげました。今日も私は裸足で歌い続けます、世界のすべての子供たちが助けと支援を必要としていることを心に刻み続けるためです」。

2014年にはノーベル平和賞でルイ・アームストロングの「What a Wonderful World」を披露(YouTube)。2017年にはフランク・シナトラで知られる「Fly Me to the Moon」(’54、記事)やルイ・アームストロングで知られる「君微笑めば」(’28, When You’re Smiling)などを収録した全6曲のEP『Angelina Jordan – The EP』をリリース。2018年リリースのアルバム『It’s Magic』では収録曲「What is Life」、「Shield」をアンジェリーナが自ら書き下ろし、ジャズ・シンガーからシンガー・ソングライターとして天賦の才に磨きをかけた。

(バース1)「人生って、何だろう?/人生、それは学校に行くことなのかも/人生、それはピアノの前に座って/美しい曲を弾くことなのかもしれないわ」、「人生は絵を描くことかも、私のおばあちゃんのように/人生とは、夜に人知れず流す涙なのかもしれない」(コーラス)「もしも人生が、空まで両手を伸ばすことだったら?/ちょうど青い鳥たちがあなたの愛に触れるために/もしも人生って、あなたと私が/輝くことだったら?漆黒の夜空に瞬く星のように」

(バース2)「もしかしたら人生は、温かい抱擁なのかもしれない/安らげる人からの/あるいは人生は、ただの思い出なのかもしれない/出会いと別れ」(コーラス)「鳥たちに妹とエサをやりながら/結局、妹が私の人生の愛/人生は美しいわ」、「どんな人生も愛そう/良き時も悪き時も」、「良き時も悪き時も」

伝説的音楽プロデューサー、クインシー・ジョーンズ(Quincy Jones)からその歌声を認められ、ロンドンのO2アリーナで2018年6月27日に開催された彼の85歳の誕生日祝賀コンサートにパフォーマーとして招待されその歌声を披露。また2020年1月6日、稀代の異才たちが世界の頂をかけたNBC才能コンペティション番組『アメリカズ・ゴット・タレント: ザ・チャンピオンズ』(原題 America’s Got Talent: The Champions)シーズン2に出場し、クイーン(Queen)のアイコニックな「Bohemian Rhapsody」(’75)を歌いゴールデンブザーを獲得(記事)。決勝では、エルトン・ジョン(Elton John)の名曲「Goodbye Yellow Brick Road」(’73)を歌い全米を魅了した。

世界中のファンからレコード契約への期待が注がれていたが「心の準備ができたと感じるまで、飛び込みたくありませんでした」とアンジェリーナ。決勝で選曲した「Goodbye Yellow Brick Road」に、そんな彼女の力強い意志を覗かせる。その歌詞は『オズの魔法使い』の不思議なオズ王国へと続く黄色いレンガ道がモチーフとなっている。ノルウェーのゴット・タレント後オファーが殺到したというが、緑の眼鏡で見ていなかった。それから約6年後、2020年8月26日にノルウェーのMUSIC NORWAYで、リパブリック・レコードとの契約を彼女のおじでマネージャーのMichael Astarが明かした。

「自分の年齢よりもずっと多くの年を生きてきたように感じます」とアンジェリーナ。「音楽が私を見つけてくれた、そう感じます。私の音楽と私の歌詞でみなさんと繋がりたいです。そして私の音楽への愛とともに、特別なものをみなさんと分かち合いたいです」。その最初の曲について、「Million Milesは心から愛している人を失うことを歌っています」。彼女にとってとてもパーソナルな曲だといい、そのファースト・シングルには年齢以上に年輪を刻む彼女の揺るぎないオールドソウルがある。「この歌とその背景にある物語に共感してもらえたらと願っています」、「それでも愛は最もパワフルなもの、そのメッセージが込められています」。

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