ロイヤルウェディング19歳シェク・カネー=メイソン、アルバム『Inspiration』全英&全米クラシック首位


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全英チャート、チェリスト史上最高記録。

5月19日土曜日(現地時間)、英王室ヘンリー王子と米女優メーガン・マークルの結婚式が挙げられていたウィンザー城の聖ジョージ礼拝堂に溢れた音楽。婚姻届のサインの間、参列者らの心を奪ったのはわずか19歳の青年、チェロ奏者シェク・カネー=メイソン(Sheku Kanneh-Mason)

14世紀築の荘厳な歴史に高貴な甘美纏う調べを響かせ、マリア・テレジア・フォン・パラディス(Maria Theresia von Paradis)「Sicilienne」(ピアノ四重奏のためのシチリアーノ 変ホ長調)、ガブリエル・フォーレ(Gabriel Fauré)「Après un rêve」(夢のあとに)、フランツ・シューベルト(Franz Schubert)「Ave Maria」(アヴェ・マリア)をオーケストラとともに演奏。息を呑む美しさでクラシック・ファンのみならず世界中の人々を束の間の白昼夢へと誘いました。

今年1月にリリースされ、チェロ奏者史上最年少での全英チャートクラシック部門及びメイン部門の同時チャートインとなっていたデビュー・アルバム『Inspiration』は挙式後、全米iTunes総合アルバムチャートで第1位を獲得。その後全英チャート・クラシック部門で再び第1位を獲得したほか、初登場第18位を飾っていたアルバム総合部門では、自身最高となる第11位を記録(※25 May 2018 – 31 May 2018)。

これにより、これまで英ジュリアン・ロイド・ウェバー(Julian Lloyd Webber)がチェロ奏者として保持していた1990年アルバム『LLOYD WEBBER PLAYS LLOYD WEBBER』による全英アルバムチャート最高第15位記録を破り、ノッティンガムの19歳がチェロ奏者史上最高記録を打ち立て、チェリストの新たな歴史を作りました。

Inspiration

音楽監督/指揮者ミルガ・グラジニーテ=ティーラ(Mirga Gražinytė-Tyla)、バーミンガム市交響楽団を迎え、バーミンガム、ノッティンガムでレコーディングされたアルバム『Inspiration』(インスピレーション)には、ショスタコーヴィチ「チェロ協奏曲第1番」などのクラシック曲をはじめ、シェク・カネー=メイソンの代表的カバーとして知られるボブ・マーリー(Bob Marley)名曲「No Woman No Cry」、そしてレナード・コーエン(Leonard Cohen)名曲「Hallelujah」(ハレルヤ)など収録。

今週の全米ビルボードでは、クラシック総合アルバム部門第1位を記録したほか、急上昇アーティストをランキング化した「Emerging Artists」部門、さらに、次なるスターを予測する「Next Big Sound」部門で共に第1位を獲得。「Billboard 200」では第60位でトップ100入りを果たし、ストリーミング換算などを除いた従来の総合アルバムチャート「Top Album Sales」では、第13位を記録しました(※Billboard 2018年6月2日付)。

ロイヤルウェディングについてシェクは「本当に素晴らしいひとときでした、ヘンリー王子とメーガンの結婚式で演奏、とても信じられない!」、「その祝典に些細な役ながら携わることができ光栄です」、「この日を一生忘れることはありません」(SNS)。そして「ロイヤルウェディングに大学の試験と、クレイジーな一週間!」だったという現在王立音楽アカデミー(Royal Academy of Music)に通う奨学生のシャクは、夢のあとの記録的ヒットについて、「僕の演奏への反響はとても信じられないくらいで、世界のポップ・チャートに僕のアルバムが入り素晴らしく思っています」(Official Charts)。「僕の音楽を楽しんでくれて本当に幸せです。そして全ての応援に心から感謝致しております」。

ノッティンガムの音楽一家に生まれ、6歳の頃からチェロを始めたというシェク。母親は「彼がチェロを手にするとすぐに夢中になったわ、私たちは彼からチャロを離すことはできなかったわ」(CBS)。2015年には、類まれな音楽的才能をもつ兄弟姉妹6人で英オーディション番組『ブリテンズ・ゴット・タレント』(Britain’s Got Talent)に参加、圧巻の演奏で沸かせセミ・ファイナル進出を果たします。その経験を糧に、2016年には世界的ヴァイオリン奏者ニコラ・ベネデッティ(Nicola Benedetti)らを輩出した「BBCヤング・ミュージシャン」(BBC Young Musician)で38年の歴史の中で、史上初めて黒人ミュージシャンとして優勝。同年11月にデッカ・レコードとレコード契約し、英国アカデミー賞での演奏などその注目を集め、2018年1月にリリースしたデビュー・アルバム『Inspiration』は現在までに、イギリスでクラシック・アーティストとして今年最高の週間セールスを記録します。

The Royal Wedding

ロイヤルウエディングでのライブ音源を収録した記念アルバム『The Royal Wedding: The Official Album』CD版は5月25日リリース。シェク・カネー=メイソンの演奏に加え、今回日本のメディアでも話題となったカレン・ギブソン(Karen Gibson)指揮・黒人聖歌隊「The Kingdom Choir」によるベン・E・キング(Ben E King)1961年アメリカ曲「Stand by Me」(スタンド・バイ・ミー)、そしてジェイムズ・ヴィヴィアン(James Vivian)指揮・セント・ジョージ礼拝堂聖歌隊によるモテット「If Ye Love Me」(汝らもし我を愛せば)など収録。

国内盤となるアルバム『世紀のロイヤル・ウェディング2018』6月13日リリースされる予定です。なおトラックリストは以下の通りです。

世紀のロイヤル・ウェディング2018
1. トランペット隊によるロイヤル・サルート
2. 近衛トランペット隊による祝賀
3. 入祭唱<神々しい光の永遠の源よ>(≪アン女王の誕生日のためのオード≫ HWV74から)
4. 歓迎の言葉
5. はじめの言葉
6. ≪すべての希望の主≫
7. 宣言
8. 特祷
9. 聖書朗読「ソロモンの雅歌」第2章10節から13節
10. モテット≪汝らもし我を愛せば≫
11. 式辞
12. スタンド・バイ・ミー
13. 誓約
14. 指輪の交換
15. 結婚宣言
16. アンセム≪主があなたを祝福し、あなたを守られるように≫
17. 結婚の祝福
18. 祈り
19. 賛美歌≪汝、偉大なる救い手よ、我を導き給え≫
20. 祝福
21. ≪シシリエンヌ≫変ホ長調
22. 3 Melodies, Op. 7 – Arr. Hazell ≪夢のあとに≫ 作品7の1
23. ≪アヴェ・マリア≫D.839
24. 英国国歌
25. 花嫁と花婿の退場 交響曲 第1番 変ロ長調 第1楽章: Allegro
26. ゴスペル≪アーメン、私の小さな光≫
27. グランドシャー・トリプルズ・クォーター・ピール(礼拝堂の鐘の音)

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