美しさに鳥肌とまらない、少年少女合唱団の壮麗な天上の響きOne Voice Children’s Choir


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一人の日本人が生み出したもの

アメリカ屈指の大自然広がるアメリカ西部ユタ州、その北部地方に住む4歳から18歳の少年少女からなる合唱団、One Voice Children’s Choir(ワン・ヴォイス・チルドレンズ・クワイヤー)。オーディションを経て選ばれた約140人のあまりに美しい「一つの歌声」でカバーする楽曲の数々に今、「涙がでるほど美しい」、「鳥肌が止まらない」と世界中からその感動の声が次々に寄せられます。

昨年10月にはリアーナ(Rihanna)の世界的ヒット曲「Diamonds」(Amazon | iTunes)のカバー曲を配信。愛する人の瞳に自らの人生を見つけ「私たちは空に輝くダイヤモンドのように美しい存在/ダイヤモンドのように輝く」と謳う珠玉のバラード曲は、壮大な大地に反響するOne Voice Children’s Choirの研ぎ澄まされた歌声の合奏により、一人一人のかけがえのない存在という輝きを夜空に灯します。

「Rise」

2:10からの圧倒的なスケールで描く間奏の美しい響きには世界中から鳥肌がとまらないとの声が多く寄せられる。

また昨年8月には、2016年リオ夏季オリンピックの米NBC局公式テーマソングとなったケイティ・ペリー(Katy Perry)のサバイバル・アンセム「Rise」(Amazon | iTunes)をカバー。再び立ち上がり闘う姿を謳う同曲のカバーでは、静かに上昇していく力強い闘志を2人の少女がリード。天使が天上へ舞う如く溢れ出していく圧倒的なスケールのシンフォニーは、オリジナルとはまた異なる美しさと力強さを与える一曲に。

「True Colors」

昨年2016年公開映画『トロールズ』(TROLLS)サントラ収録。アナ・ケンドリック(Anna Kendrick)とジャスティン・ティンバーレイク(Justin Timberlake)によるカバー曲「True Colors」。オリジナルはシンディ・ローパー。

一方シンディ・ローパー(Cyndi Lauper)珠玉の名曲のカバー「True Colors」(Amazon | iTunes)では、宗教的な響きと異国情緒漂うイントロから、やがて高揚していく喜び溢れ出すシーンへ。本当の自分らしさを大切にすることを謳う同曲を、カラーパウダーでそれぞれの色とともに表現。音楽の喜びとそのメッセージを、情感溢れるタッチでリスナーの心を彩ります。

クラシカルな音楽、宗教音楽、オリジナルソングのみならず、メインストリームの音楽を独自にアレンジし、その楽曲に込められる思い、そして「結束、平和、信仰と希望というポジティブなメッセージ」をスペクタクルな映像とともに送り続けるOne Voice Children’s Choir。今年で15年目を迎えるその少年少女合唱団を創設し、楽曲のアレンジから、声楽など音楽の技術指導を行っているのは、大阪出身の一人の日本人。

マサ・フクダ氏

2002年ユタ州ソルトレークシティで開催されたソルトレーク冬季オリンピックの曲に、音楽家マサ・フクダ(福田真史)氏の楽曲「It Just Takes Love」が起用され、それをきっかけにマサ・フクダ氏のもと少年少女合唱団の誕生を迎えます。オリンピック終了後も残ったメンバーらから継続を願う要望を受け、のちに名前を改め現在のOne Voice Children’s Choirに。

2014年参加した米NBCオーディション番組『America’s Got Talent』シーズン9では、140人のメンバーから100人が参加、圧巻の美しい歌声のシンフォニーで、英エリー・ゴールディング(Ellie Goulding)の「Burn」、米ディズニー映画『アナと雪の女王』主題歌「Let It Go」をカバーし観客を沸かせ全米でその脚光を浴びるも、準々決勝ラウンドで惜しくも敗退。

しかしその後もOne Voice Children’s Choirの楽曲のプロデュース、編曲を手がけるマサ・フクダ氏の情熱的指導のなか、一つのチームとして、またソロリストとして活躍できるよう、音楽の技術的教育のみならず音楽の楽しさを大切にしながら、日々成長を続けます。

Lexi Walker

そうしたなかOne Voice Children’s Choirの中からソロアーティストも次々に誕生。英歌手アレックス・ボエ(Alex Boyé)とともに映画『アナと雪の女王』主題歌「Let It Go」の圧巻のカバーで当時11歳にしてヴァイラルとなったレクシィ・ウォーカー(Lexi Walker)は、ソニー・ミュージック・マスターワークス(Sony Music Masterworks)よりメジャー・デビューを果たした他(詳細記事『奇跡の歌声レクシィ・ウォーカー、圧倒的スケールで描く感動バラードとディズニーソング』)、Suzy Oliveira、Reese Oliveira、Lyza Bull、Kenya Clarkらも次々にカバー曲を配信、各々個性溢れるユニークなスタイルでその人気を集めます。

この合唱団との全ての経験は僕の人生を変えたよ」と語るのはマサ・フクダ氏。「子供たちにはこうした素晴らしい、励みになるメッセージの数々を内在させている。…、僕たち大人は彼らを導いていく立場にあるわけだけど、しかし同時に僕たちは彼らによって元気づけられるんだ」。日本から遠く離れたアメリカ西部ユタ州の雄大な自然が広がるその地で、愛と情熱とともに子どもたちの瞳にダイヤモンドの煌きを照らす一人の日本人がいます。

【続き】『夢を信じる力、天使のシンフォニーOne Voice Children’s Choir少年少女合唱団「When You Believe」』
(記事)“‘Love and passion’: One Voice Children’s Choir to celebrate 10-year anniversary with concert” on Deseret News


【追記】10月2日(月曜日、17:30開場@福岡サンパレス ホテル&ホール)「One Voice Kids 福岡コンサート」。One Voice Children’s Choir選抜メンバー23名が『筑紫女学園創立110周年記念公演~夜の部~』にて、来日公演を行います。映画『アナと雪の女王』主題歌「Let it go」をはじめ、「Gloria」、「Diamonds」、「Rise」、「ふるさと」、「くまモン・ソング」等を予定。詳しくは、特設サイト「One Voice Kids 福岡コンサート」または、公演問い合わせ先「スリーオクロック」チケットぴあにて。

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