バイデン新大統領就任式 レディー・ガガ国歌熱唱、ジェニファー・ロペスら豪華スター出演


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ジョー・バイデン(Joe Biden)米大統領とカマラ・ハリス(Kamala Harris)米副大統領の就任式が、首都ワシントンの連邦議会議事堂で現地時間2021年1月20日に行われた。「アメリカの団結」(America United)をテーマにした就任式は、新型コロナウイルス感染症への対応と今月6日の連邦議会議事堂襲撃事件を受けた厳戒態勢により、規模を縮小した異例の就任式になったが、豪華スターらによる力強いメッセージが込められたパフォーマンスが披露された。

就任式ではレディー・ガガ(Lady Gaga)、ラテン界を代表するジェニファー・ロペス(Jennifer Lopez)、カントリー界を代表するガース・ブルックス(Garth Brooks)がそれぞれ歌声を披露した。

1. 国歌

第59回米大統領就任式の国歌独唱は、レディー・ガガ(Lady Gaga)が務めた。ボリューム感のある華やかな赤のスカート、タイトな黒のトップスに、胸にはオリーブの枝を運ぶハトをかたどった金色のブローチを輝かせ登場したレディー・ガガは、イヤホンと同じ金色で統一したマイクで米国歌「星条旗」(”The Star-Spangled Banner”)をダイナミックに熱唱した。

歌唱以上に話題となったのが、ファッションとハトのブローチ。映画『ハンガー・ゲーム』の主人公カットニス・エヴァディーンがつけているモッキンジェイ(マネシカケス)のブローチに似ていると多くの声が寄せられ、黒や赤を基調としたカットニスの衣装、首都の大舞台に立つ姿が、一人になるまで殺し合う『ハンガー・ゲーム』を連想させた。

国歌独唱後、ブローチの意味についてレディー・ガガは自身のSNSで「オリーブの枝を運ぶハトだわ。全ての人が共に平和を築くことを願っています」。旧約聖書の『創世記』に登場するノアの方舟の物語で、ノアが放ったハトがオリーブの葉をくわえて船に戻ってきたことから、オリーブの葉をくわえたハトは平和の象徴としての意味が込められている。

就任式前日にレディー・ガガは自身のSNSで「明日が全てのアメリカ人にとって平和な日であるよう願っています。憎しみではなく愛の日。恐れではなく受容の日。一つの国として私たちの未来の喜びを夢見る日。暴力ではない夢、私たちの魂に安らぎをもらたす夢。首都より愛を」。そして国歌独唱前には、「アメリカ国民のために国歌を歌うことを光栄に思います。私はセレモニーで歌います、第45代大統領から第46代大統領へ移行する変革の時です。私にとってこれは非常に大きな意味があります。私の意図は、過去を認め、今の私たちを癒やし、そして共に愛のある未来への情熱を抱くことです。この地に住む全ての人々の心に私は歌います」。

2. 我が祖国/愛国歌

一方、エレガントな白の衣装で就任式に登場したジェニファー・ロペス(Jennifer Lopez)はウディ・ガスリー(Woody Guthrie)のクラシカルなフォーク・ソング「我が祖国」(”This Land Is Your Land”)と愛国歌「アメリカ・ザ・ビューティフル」(”America the Beautiful”)をメドレーで美しく歌い上げた。終盤には自身の「Let’s Get Loud」をはさみ、スペイン語で忠誠の誓いの一部分「万人のための自由と正義を有し、神の下で不可分な一国家」(Una nación, bajo Dios, indivisible, con libertad y justicia para todos / One nation under God, indivisible, with liberty and justice for all)をシャウトし、「我が祖国」で終えた。

3. アメイジング・グレイス

黒のカントリー・ハットに黒のジャケット、ブルーのジーンズで登場したガース・ブルックス(Garth Brooks)は「アメイジング・グレイス」(”Amazing Grace”)を披露した。終盤にガース・ブルックスは「最後のバースを私と一緒に歌って下さい。ここにいる人々だけではなく、家にいる人、仕事の人も一緒に。一つの団結した国として」と呼びかけた。就任式のパフォーマンスの依頼があったことについて共和党支持者のガース・ブルックスは、「団結」(unity)のために快諾、「国に尽くすことができ、光栄である」とコメントしている。

特番『Celebrating America』

就任式当日夜には、俳優トム・ハンクスを司会に迎え、豪華スターらによる90分間の特別番組『Celebrating America』(”アメリカを祝福”)が米主要テレビ局(ABC, CBS, CNN, NBC, MSNBC, PBS)で生放送され、就任式実行委員会のソーシャルメディア、Amazon Prime Videoなどの動画配信サービスでもライブ配信された。同特番は「アメリカの団結に向けた国の新しいジャーニーの始まりを祝福するため」のもの。

ブルース・スプリングスティーン(Bruce Springsteen)がキックオフし、ジョン・ボン・ジョヴィ(Jon Bon Jovi)ヨーヨー・マ(Yo-Yo Ma)アント・クレモンズ(Ant Clemons)ジャスティン・ティンバーレイク(Justin Timberlake)ブラック・プーマズ(Black Pumas)フー・ファイターズ(Foo Fighters)ジョン・レジェンド(John Legend)オズナ(Ozuna)ルイス・フォンスィ(Luis Fonsi)ティム・マグロウ(Tim McGraw)フロリダ・ジョージア・ライン(Florida Georgia Line)のTyler Hubbard、デミ・ロヴァート(Demi Lovato)ら豪華ミュージシャンが全米各地からリモートでパフォーマンスを披露し、ケイティ・ペリー(Katy Perry)が「Firework」でトリを飾った。アーティスト別動画、ライブ配信動画は以下の通り。

ライブ配信動画

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