オリビア・ロドリゴ、新『ハイスクール・ミュージカル』曲「All I Want」


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Disney+、2020年6月11日に日本上陸(※更新)

2019年11年に北米で開始したディズニーの新ストリーミング・サービス「Disney+」(ディズニープラス)のオリジナル作品『ハイスクール・ミュージカル:ザ・ミュージカル:ザ・シリーズ』(原題:High School Musical: The Musical: The Series)。その主役を務め、脚光を浴びているカリフォルニア州出身のシンガー・ソングライター/女優オリビア・ロドリゴ(Olivia Rodrigo)の劇中歌、力強くピュアなピアノ・バラード「All I Want」ダウンロード版)が全米のティーンらに共感を呼んでいる。

現地時間3月19日に公開された自身初のミュージック・ビデオは、「天空の鏡」で知られるウユニ塩湖のアメリカ版、ユタ州の広大なボンネビル塩湖(ボンネビル・ソルトフラッツ)で撮影。雪冠の山々を望む一面真っ白な塩の大地に、薔薇色のドレスの17歳が、ピアノを弾きながらイマドキ女子のリアルな恋愛の苦悩と傷心をしっとりと歌い上げる。その映像には「次のディズニー・プリンセスだわ」と反響の声。「異次元のレベルで心を打たれる、恋人は一度もいないのに、ど真ん中にヒット」とティーンらのハートを捉えている。「All I Want」は2020年1月リリースのサントラ『High School Musical: The Musical: The Series (Original Soundtrack)』に収録されているセカンド・シングル。同サントラでは最も人気の高い曲となっている。

(バース1)「出会った男の子、スターだと言ってくれた/その扉を開いたまま、暗闇のなか手を握ってくれた/一見すると完璧、でも堂々とウソをつく/助けが必要な女の子って思ってるの?」(バース2)「そしてもう一人の男の子、昔の人/私たちは恋に落ち、続かなかった/だって先が見えた途端、彼は私を突き放す/私は闘えない、半分まで歩み寄ってくれない愛に/サヨナラと言っても、でもまだ、この歌をあなたに歌う」

(コーラス)「私が望むのは、続く愛だけ/求めすぎている?/私はどうかしてる?/いい人、それだけでいい/高望みしすぎ?/頑張ってる、でも何て言えばいい?/最後には、私一人/でも、それでいい?」(ブリッジ)「Ooh-ooh-ooh-ooh, ooh-ooh/昔が恋しい、若くてナイーブだった頃/パーフェクトな彼がやってきて、私を見つけてくれるものだと思っていた/そしていつまでも幸せに暮らしました、って、そう簡単にはいかない」

(コーラス)「私が望むのは、続く愛だけ/求めすぎている?/私はどうかしてる?/いい人、それだけでいい/高望みしすぎ?/頑張ってる、でも何て言えばいい?/最後には、私一人/それで大丈夫になれたら…それだけが私の願い」

“Once upon a time”から始まり、”Happy Ever After”で幕を下ろす永遠の愛、夢と希望のディズニーのクラシカルな物語にモダンのひねりを加えた「All I Want」は、新ドラマ『ハイスクール・ミュージカル:ザ・ミュージカル:ザ・シリーズ』シーズン1第4話に登場する劇中歌の新曲。同ドラマは、2006年から全世界に社会現象を巻き起こしたザック・エフロン(Zac Efron)、ヴァネッサ・ハジェンズ(Vanessa Hudgens)主演のディズニー・ミュージカル映画『ハイスクール・ミュージカル』シリーズ初のドラマ作品。10年以上の時を経て、舞台は再びユタ州ソルトレイクシティのイースト高校。バスケ少年トロイ(ザック)、優等生ガブリエラ(ヴァネッサ)らの『ハイスクール・ミュージカル』をミュージカル化することになり、イースト高校の生徒たちがそのオーディション、ミュージカルの練習・演技、学校生活、恋愛、家庭事情などそれぞれの奮闘・葛藤を通じて、共に成長していく青春を描く。

ロドリゴは、ガブリエラ役のオーディションを受ける女子高生ニニ(Nina “Nini” Salazar-Roberts)を演じる。ニニの元カレのリッキーは、ニニを忘れることができず、トロイ役のオーディションを受け、ニニに近づくのだったが──。「All I Want」は、ニニの恋人E.J.のある”裏切り”を知り歌う曲で、同時にリッキーへの想いを歌う。ドラマの制作中、番組プロデューサーから依頼を受け、当時16歳だったロドリゴがニニの気持ちになって、一人で「All I Want」を書き下ろした。同曲の音楽プロデューサーは、2016年から2019年にかけて放送されたロドリゴ主演のディズニー・チャンネル『やりすぎ配信! ビザードバーク』(原題:Bizaardvark)のテーマソングでタッグを組んでいるMatthew Tishler。「All I Want」はドラマを観た人やTikTokで話題となり、ダウンロードが好調で、全米ビルボード総合ソングチャート「Hot 100」で第90位にランクインした。

ロドリゴはGeniusで「ニニは普通のティーンの女の子で」、「男の子の問題を抱えていて、私がすごく共感できる多くの問題と向き合っていく。だからニニを演じて、彼女の曲を書くのも、すごく楽しかったわ」。「私はオリジナルの映画ハイスクール・ミュージカルの大ファンだった。私と同じ世代の全ての子たちが、ハイスクール・ミュージカルを観て育ったと思うわ」。「トロイとガブリエラの人形やハイスクール・ミュージカルのTシャツを持っていたのを覚えている、その全ての曲を歌っていたものだわ」。新ドラマでは、オリジナル映画の「Start of Something New」、「What I’ve Been Looking For」、「Breaking Free」など懐かしいヒット曲の数々が登場する。

製作総指揮Tim Federleがロドリゴに楽曲制作を依頼した当時を振り返り、ロドリゴは「プロデューサーが役者に曲を依頼するのは極めて異例のことよね。私は16歳だったし、経験もなかったし」。幼い頃から曲を書き、Instagramでは自身のオリジナル曲をアップロードしていたが、今回ソングライターとして「All I Want」は彼女のデビュー作。ニニに共感することが多く、2,3日で書き下ろしたという。「というのは、彼女と同じ経験をしてきたから。まさに私は彼女のように育った10代の女の子だからだわ」。「ニニは自分の居場所を探しながら大人になっていく普通の10代の女の子」、「たくさんの同じ経験、たくさんの共通する葛藤があるわ」、「だからこの曲を書くのはとても楽しかった、心の底から真実を書いていたからよ」(POPSUGAR)。その歌詞は、多くのティーンのハートに刺さっているという。「女優として、ソングライターとして、この曲を書くことができたのは大変貴重な経験だった。本当に、本当に心から感謝しています」。

ロドリゴは「All I Want」の他、劇中歌「Just a Moment」をリッキー役のジョシュア・バセット(Joshua Bassett)と書いている。人気の高い「Wondering」では、アシュリン役のジュリア・レスター(Julia Lester)とデュエットで美しい歌声を披露した。ロドリゴは現在ロサンゼルスを拠点に活動。「ストーリーテリングが私の究極のゴール」だといい、現在デビューEPを制作中。「音楽には、人々と繋がる素晴らしい力がある」、「皆さんが私の曲の中に真実を見つけてもらえたらと願っているわ。何か共感できるものがあり、そして自分が独りじゃないんだと感じてもらえたら嬉しいわ」。

『ハイスクール・ミュージカル:ザ・ミュージカル:ザ・シリーズ』シーズン2のミュージカルは、『美女と野獣』を予定。「Disney+」は今週よりイギリスで開始(現地時間2020年3月24日)となった。日本でのローンチの日程は現在発表されていない。

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