かっこいい!のに思わず涙が溢れるニッケルバックの最新PV動画


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ニッケルバック/ダーク・ホース
米国時間先週11日(2009年11月11日)、米レーベル会社Roadrunner Records(ロード・ランナー・レコード)のツイッターのページにて、同レーベル所属のカナダのモンスターロック・バンド、ニッケルバックNickelback)の6thアルバム『Dark Horse』(ダーク・ホース)収録曲「Never Gonna Be Alone」(ネバー・ゴナ・ビー・アローン~決して一人にはしないから~)のミュージック・ビデオが公開されました。
 
メッセージ性やストーリー性が強くその完成度には定評があるニッケルバックのミュージック・ビデオ、今月およそ7年ぶりとなる来日コンサートを前にその熱が高まる中、感情を揺さぶりエモーショナルなストーリー展開をみせるミュージック・ビデオが、(ニッケルバックのコアファンよりはむしろ)幅広いリスナー層の”目頭”を熱くさせ、深い共感を呼んでいるようです。

「Never Gonna Be Alone」ミュージック・ビデオ
About Nickelback’s “Never Gonna Be Alone” Video

白いブーケと青色の造花を手にウェディングドレスを着た若い女性が幸せ溢れる笑顔を浮かべながらリムジンで結婚式式場に。両親の笑顔に迎えられながら、幸せいっぱいにブーケを手にバージンロードを歩き、振り返るとそこには笑顔で誇らしげに自分の娘を見つめる父親の姿が。

そして3つのフラッシュバックシーンが描写されます。一つ目は、彼女の高校の卒業式。卒業証書を受け取る娘に幸せ溢れる拍手を贈る両親、そしてそれを娘が嬉しそうに笑顔で返すシーンです。そして二つ目では、娘のプロムを見送る父に嬉しそうに手を振る娘が描写されます。そして三つ目では、補助輪を外し父に自転車の乗り方を教わるシーン。初めて一人で自転車に乗れるようになった娘は振り返り父親を嬉しそうに見つめます。

しかしここで物語の真相が明かされるシーンが描写されます。それは母親に手を引かれながら、亡くなった父親の写真をまだ幼い娘が悲しげに見つめるシーン。手には決して枯れることのない黄色と青色の花。そして黄色の花を父親のところに、青色の花はしっかり自分の手に握り締めます。

結婚式のシーンに戻ると、フラッシュバックでみたシーンが再び描写され、自転車で父親のところに戻ろうとすると、父親は光の中に消え、それを孤独に寂しそうな目で見つめる幼い娘の姿が、そしてプロムへ行くシーンでは光の中へ消え行く父親の姿を見つめながら悲しみの表情を浮かべる娘の姿、卒業証書を受け取るシーンでは、消え行く父親に悲愁に暮れる娘の姿が各々描写されます。

しかし彼女は、ここにいなくても今まで父親がずっと自分のそばにいてくれて見守っていてくれた、そう強く感じ取り、笑顔で光に包まれている父親に応えます。そして娘が夫の胸ポケットに入れたのは父親がなくなったとき手にしていたあの青い花。拍手喝采とフラワーシャワーを浴びながら結婚式場を後にする娘を父親は嬉し涙を流しながら見届け光の中へと消えていきます。

思わず胸を打つストーリーに、絶妙なところで、「Never Gonna Be Alone」(決して独りにはしないから)と訴えるチャドの重厚な心揺さぶる歌声はよりミュージック・ビデオを深化させるものといえるかもしれません。

“Never Gonna Be Alone”の曲の内容について
About Nickelback’s “Never Gonna Be Alone” Lyrics

「時が自分よりもずっと早く過ぎ去っていく」とかっこよすぎる出だしで始まる同曲は、雑多な日常の中で置き去りにしてしまっていた愛する人への愛を振り返り、見つめなおし、もう一度の自分の気持ちに正直になって、愛する人への愛を心から伝えようとする壮大な力強いバラード曲に。コーラスでは「今、この瞬間から決して君を一人にはしないから 気持ちが離れていくのを少しでも感じたとしても 私は君を悲しませたりなんかしない 君は決して一人なんかにはならない その傷が癒えるまでずっと抱きしめるから」と(歌ではなかったら恥ずかしいかもしれない言葉で)その思いを全力で訴えます。

一見PV動画のストーリーとは異なるようにも思えるも、しかしPV動画のストーリーと交錯するとき、コーラスの最後のリリック”I’ll hold you till the hurt is gone”は、たとえこの世にいくなくても「その傷が癒えるまで、ずっとそばにいるよ」というメッセージとなり、深い感動を誘います。

バラードから、時と生死を超えた壮大な家族愛を描く「Never Gonna Be Alone」ミュージック・ビデオ、それはこれまで見せてきたニッケルバックの新たな命を吹き込み心揺さぶるミュージック・ビデオに新たな1ページを刻むものといえそうです。

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