Luke Bryan(ルーク・ブライアン)/ “Do I”


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この曲は、米ジョージア州リーズバーグ出身で2007年にデビューしたカントリー・シンガーソングライター、ルーク・ブライアンLuke Bryan、1976年7月17日生まれ)の2ndアルバム『Doin’ My Thing』(2009)からのリード・シングル「Do I」。今年5月にリリースされたこの曲は、米ビルボード、カントリー・ソングズ部門で53位とまずまずの出だしでしたが、その後じわじわと少しずつ順位を上げ、気づいてみれば現在何と米ビルボード、カントリー・ソングズ部門で2位を記録(!)し、現在自身のシングルとしては最高位を記録。

この曲がじわじわと順位を上げていき、気づけば大ヒット曲になっていた背景には、全ての人の心に響くその歌詞に秘密があるようです。

ルーク・ブライアン「Do I」
“Do I” by Luke Bryan
Luke Bryan Official Website

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(バース1)
Baby、私たちどうしてしまったのだろう
まるでただいつも走っているように
毎日がただ過ぎ去っていく
君を抱きしめるために寄り添うことも、君をまるで知らないように装うこともできるけど
どちらにしても君はまるで関心がないみたいだ
私が知っていた女の子に一体何があったのか
私はただ以前私たちがあったように戻りたいだけなんだ

(コーラス)
君にキスをしたとき俺は君をその気にしているかい
私が君を求めている仕草は君を夢中にしているかい
私はまだ君に愛されているかい、まだ私でも十分かい
教えておくれ、そうではない?言っておくれ、そうなの?Baby
今まで君が求めていたものを全て与えてあげてきたよ
むしろ私をただ突き放し、寂しい思いをさせたいのかい
私はただ君をあきらめて自分の人生の送るべきかい
Baby、教えておくれ

billboard_countryこの曲は、愛し合っていたはずの二人がいつしか心が離ればなれになってしまい、それを元の関係に戻したいと願いながらも、相手の気持ちがわからなくなり、どうすべきか心の葛藤に暮れる厳しい局面を迎えた関係を叙情的に描いた曲。夫婦関係や恋愛関係等誰もが経験する難しい男女の局面を素朴で飾り気なくありのままの心情で綴られたこの曲の歌詞に男女問わず共鳴するリスナーが多く、カントリーファンのみならず、普段カントリーを聴かない若い世代の人々からもYouTube他多くのサイト上で、この曲をきっかけに自己の体験や今の関係についてありのままに打ち明ける書き込みが多く見受けられます。

この曲のタイトルとなっている”Do I”を逆さまにすると、結婚式で二人が永遠の愛を誓うときに使う言葉”I do”(「誓います」)になりますが、それを想起させながら、”Do I turn you on at all when I kiss you baby”、”Do I have your love, am I still enough”、”Do I just need to give up and get on with my life”、”Baby, do I”といったように、この”Do I”の表現を中心にコーラスのリリックを構成することで、二人の心が離れてしまったことでわからなくなってしまった相手の気持ちとそれを推し量ることが困難となり、行き場を失った気持ちに翻弄される複雑な葛藤が見事に表現されています。

米ビルボード、カントリー・ソングズ部門で53位の初登場から一歩一歩長い月日をかけて2位まで上りつめたこの曲は、人々の素朴な心深くに訴えかけるカントリーソングらしい魅力が詰まった一曲といえそうです。

なお、以前記事『Lady Antebellum(レディ・アンテベラム)/ “Need You Now”』で物凄い勢いで人気急上昇となって全米で注目を集めたレディ・アンテベラムをフィーチャーしましたが、この曲「Do I」は、レディ・アンテベラムとの共作で、バック・ボーカルは、レディ・アンテベラムのボーカリスト、ヒラリー・スコットとのことです。確かに言われてみると、”Need You Now”と”Do I”って何か同じ空気感が漂っている気が!!

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