ゲーム・オブ・スローンズ、メジャーリーグとコラボしたオープニング・テーマ曲映像公開


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"BASEBALL IS COMING"

エミー賞で作品賞2年連続受賞、歴代最多38の受賞数を誇り、海外ドラマ史上最高傑作と言われるHBO『ゲーム・オブ・スローンズ』(原題:Game of Thrones)シリーズ。中世ヨーロッパ風の架空の王国を舞台に、「鉄の玉座」を巡る諸名家の熾烈な闘いを壮大なスケールで描くダーク・ファンタジー巨編は、現在、シーズン7の放送を2017年8月に終え、ファイナル・シーズンとなるシーズン8の放送を2019年に予定しています。

そんなに待てない!興奮と期待の声が今もやまぬなか、今週火曜日(現地時間3月27日)、メジャーリーグ開幕を直前に控え、MLBとHBOが昨年に続いて2018年シーズンのパートナーシップを発表(プレスリリース)。今年はその特別プロモーション映像となる「Game of Thrones + MLB is back | #GoTMLB」が公開されました。

『ゲーム・オブ・スローンズ』全編にわたり各エピーソード冒頭で流れるオープニング・テーマ曲「Main Titles」をそのままに、ウェスタロス大陸の地図上に主要名家の城を精妙な機械仕掛けで再現するオリジナル版をメジャーリーグ版に。世界最高峰の野球リーグのスタジアムがウィンターフェル城の築城の如く建てられていくと、メジャーリーグと『ゲーム・オブ・スローンズ』のロゴを掲げた旗が続々登場。そしてラストには、「BASEBALL IS COMING」。

昨年は、約20のメジャーリーグ球場でプロモーションが行われ、『ゲーム・オブ・スローンズ』をテーマにしたメジャーリーグ選手の首振り人形(ボブルヘッド)、ウェスタロスのフード、ドリンクや、HBO×MLBのTシャツ、帽子などのマーチャンダイズをはじめ、『ゲーム・オブ・スローンズ』コスプレ・コンテストを開催。またサンフランシスコ・ジャイアンツの監督ボッチことブルース・ボウチーは「鉄の玉座」で記者会見(映像)。

メジャーリーグ各球場ではユニークな体験を提供し、ワシントン・ナショナルズは、ナショナルズ・パーク近郊にドラゴンの卵を至る所に隠し、地図を頼りに発見させるスカベンジャーハント・ゲームを行い、ファンらを楽しませたといいます(FANSIDED)。また、昨年の『ゲーム・オブ・スローンズ』シーズン7ではラニスター兵としてニューヨーク・メッツ投手ノア・シンダーガードがカメオ出演しました。

2年目となる今年も、『ゲーム・オブ・スローンズ』のスペシャルイベントを開催予定。『ゲーム・オブ・スローンズ』をテーマにした試合日の特別チケットは、MLB特設サイトにて、イベント詳細は追って発表される予定です。

ゲーム・オブ・スローンズ×音楽

一方、ファイナル・シーズンとなる『ゲーム・オブ・スローンズ』シーズン8は、2019年の放送を予定しており、その詳しい放送日は現在未定。大規模なステージ・セットとオーケストラ、合唱団で『ゲーム・オブ・スローンズ』の圧倒的エクスペリエンスを音楽で提供する「Game of Thrones Live Concert Experience」は、昨年2月北米ツアーからはじまり、再来月(現地時間2018年5月8日)よりヨーロッパ・ツアーをスペインよりキックオフする予定となっています。

『ゲーム・オブ・スローンズ』シリーズのスコアを一貫して手がけるのは、独映画音楽作曲家ラミン・ジャヴァディ(Ramin Djawadi)。映画音楽界の巨匠、独ハンス・ジマー(Hans Zimmer)を彷彿とさせる重厚壮大なスケール感のなか、残虐、背信、陰謀をも漂わせるダークな世界観が込められるメイン・タイトルのテーマ曲をはじめ、そのスコアは数々のアーティストにカバーされるなど、ドラマを超えて人々を魅了。

映画音楽を愛するジャッキー・エヴァンコ(Jackie Evancho)が2014年にカバーした「The Rains of Castamere」。アルバム『Awakening』に収録。

家紋、標語と並び、「The Rains of Castamere」などドラマでは諸名家の個性、各キャラクターに合わせたテーマ曲も巧みに各シーンで用いられ、サウンドトラックは全シーズンでリリース。

2018年の第60回グラミー賞では、同シーズン7のスコア『Game Of Thrones: Season 7 (Music from the HBO® Series)』が「最優秀スコア・サウンドトラック」部門(Best Score Soundtrack for Visual Media)で初ノミネーションを果たします。

シーズン7最終第7話「竜と狼」(The Dragon and the Wolf)で流れる同スコア・サントラのクロージング・トラック「Winter Is Here」では、メイン・テーマ曲をもとにピアノでアレンジ。凍てつくほど恐ろしく静かなサウンドが、誰も予想できないスペクタクルなクライマックスへ。これまでよりも少ない6話となるも、各々これまでよりも長いエピソードになるとも報じられるなか(Cosmopolitan)、待ち遠しいファイナル・シーズンへと繋ぎます。

シーズン8(2019年)

ジョー・ジョナス(Joe Jonas)と昨年10月に婚約したサンサ・スターク役英女優ソフィー・ターナー(Sophie Turner)は、最後の台本を読み上げた日、「本当にビタースウィートで、激しいものだったわ」(Hollywood Reporter)。「最後の最後の台本で、”End of Game of Thrones”を読み上げると、ほとんどみんな一斉に泣きだしたわ。そして(製作総指揮の)デイヴィッド・ベニオフ(David Benioff)とD・B・ワイス(Dan Weiss)にスタンディングオベーション。皆が拍手と歓声を贈り、とても素晴らしい瞬間だった。キャストメンバー全員が揃って、シーズン8 の台本を全部読み上げたのは、初めてだったの。勿論、前までのシーズンで死んじゃったメンバーは除いてね」。

そして気になるシーズン8 については、「間違いなくシーズン8は、これまでよりも壮大になるわ、それは確実よ。もっと、発展し、大きくなっていく。よりスペクタクルに、そしてファンタジーの要素を増しているわ、それは全編を通じてあったものだけど、でも今回、それが顕著に現れてシーズン8の重要な役割を担うことになる」。

それでも、現実へ引き戻しオーディエンスと共鳴するような人間関係やストーリーを深く保ち続けようとしているわ」。「ゲーム・オブ・スローンズで描かれるもの、ゲーム・オブ・スローンズが大成功していると私が信じる理由は、こうしたファンタジーの要素にあると思う、そしてそのファンタジーの要素がリアルな人間の要素と物凄く絶妙なバランスを保っている」。

これまでになく多くの関係が構築され、さらなる結託、策略、陰謀、同盟が生まれるというファイナル・シーズン。「ファンタジーの要素はより一層大きくなり、戦闘シーンや全てがより一層スケールアップしていく、キャラクターの内面主導のストーリーラインもより一層深みを増し、それらはさらに壮大になるわ」。

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