アフリカ飢餓撲滅の親善大使に任命されたクリス・ドートリー、チャリティソング「Rescue Me」リリース


150 150 VOICE Editor

「DC Entertainment Enlists Chris Daughtry to Fight Hunger in Africa (Exclusive)」The Hollywood Reporter

メモリアル・デイ(戦没将兵追悼記念日)の先週27日(日)アメリカ合衆国議会議事堂キャピトル西広場で開催された米PBS放送メモリアル・デイ・イベント「National Memorial Day Concert」で、「アメリカの真のロックバンド」と紹介され帰還した兵士のために「Home」を披露した(»動画)米ロックバンド、ドートリー(Daughtry)のヴォーカリスト、クリス・ドートリー(Chris Daughtry)が、マーベル・コミックと並ぶ米二大アメコミ出版会社グループ「DC Entertainment」アフリカの角における飢餓撲滅運動「We Can Be Heroes」の親善大使に任命され、そのチャリティ・シングル曲「Rescue Me」(»ライブ動画)をリリースすることが先月30日、米各ニュース誌で報じられました。

»チャリティシングル・アコースティック・バージョン公開のため追記

昨年11月にリリースされ米ビルボード総合アルバムランキング「Billboard 200」初登場8位を記録した3rd最新アルバム『Break the Spell(国内盤『ブレイク・ザ・スペル』)に収録されたバージョンとは異なり、アコースティック・バージョンとなってリリースされるチャリティ・シングル曲「Rescue Me」は、売り上げの100%飢餓撲滅キャンペーン「We Can Be Heroes」を通して、国際NGOセーブ・ザ・チルドレン、国際NGOインターナショナル・レスキュー協会(IRC、International Rescue Committee)、国際NGOメルシー・コーズ(Mercy Corps)に寄付されるものとなっています。

アフリカの角における飢餓撲滅運動「We Can Be Heroes」公式サイト

小さい頃から大のアメコミファンだというクリス・ドートリーは昨年息子とともにバットマンとロビンのコスチュームを着て米サンディエゴで開催されたコミコンに参加。「DC Entertainment」のコーパブリッシャーのジム・リー(Jim Lee)と意気投合したクリス・ドートリーは、「We Can Be Heroes」のプロモーションの一環で今年7月開催予定のアート・プロジェクト「Darkness & Light」を進める一方、何かミュージシャンとしてできることはないかと考え、今回のアコースティック・チャリティ・シングル曲「Rescue Me」のリリースとなったと報じられています。

「DC Entertainment」米公式サイト

俺たちにはその全てを語るこの曲があったんだ」と話す米FOX『アメリカン・アイドル』シーズン5(2006年)ファイナリスト(第4位)のロック・シンガー・ソングライターは、「Rescue Me」について、米誌ハリウッド・リポーターでのインタビューで「この曲は何かから救出されることを必要としている人の感情のようなものを表現した曲なんだ。それは、今アフリカの角で起こっていることに対する力強いメッセージのようにも感じさせるんだ。…、俺たちはもっと赤裸々に、そしてより思慮深いバージョンにすることがいいアイデアであると考えたんだ」と「Rescue Me」の起用とアコースティックバージョンとした理由と明かしています。

(記事)”DC Entertainment Enlists Chris Daughtry to Fight Hunger in Africa (Exclusive)” on The Hollywood Reporter

米コミックサイト「Comic Book Resources」インタビュー

また、「俺たちがこの曲を最初に作詞作曲した時、俺とギタリストのジョッシュ(Josh Steely)は単なる歌をずっと超えたアイデアでこの曲を書いていたんだ」と米コミックサイト「Comic Book Resources」で語るクリス・ドートリーは「俺たちは今この世の中が遥かに大きい心の痛みと傷を負っていると感じていた。この曲は何かそうしたものからの救い、あるいは、現に傷ついている人々、そうしたことに直面している人々に対して語りかけ、なにか希望をもたらすようなステイトメントのようなものになる必要があると感じていたんだ。だからその話(チャリティ・シングル曲の話)があった時、この曲はまさにふさわしい曲だと感じたんだ」と明かしています。

(記事)”American Idol’s Chris Daughtry Partners With DC’s We Can Be Heroes Charity” on Comic Book Resources

「Rescue Me」(レスキュー・ミー)
written by Chris Daughtry, Josh Steely
song by Daughtry
日本語訳歌詞・和訳

(バース1)
俺たちの人生は昔から、その風よりもずっと昔からある
ここ何年もずっと辛い時が続いている
この先、人生がどう終わるかなんて
全て知っているようなふりをどうしてできるんだ

(コーラス)
救い出すんだ
海洋のど真ん中にいる自分を
打ちのめされた時、いつも息ができないほど苦しい
人は言う、もう諦めてしまったほうが楽になるって
俺は言う、自分を救い出す時なんだって

(バース2)
生きる希望を失い、孤独な人々が立ち尽くしている
挑戦することを恐れながら
その中には、君と俺のような人もいる
その違いのほとんどは、置き去りにされてしまったかなんだ
だから今おまえが必要なんだ

(コーラス)
救い出してくれ
海洋のど真ん中にいる俺を
打ちのめされた時、いつも息ができないほど苦しい
人は言う、人生を変えることなんてできないと
俺を救い出してくれ、俺は二度と同じ自分にはならないだろう

救い出してくれ
闇の時のど真ん中にいる自分を
時は俺に告げるだろう、俺は完全に力尽きたと
人は言う、もう諦めてしまったほうが楽になるって
俺は言う、自分を救い出す時なんだって

(ブリッジ)
俺たちは抜け出さなくてはならない
今までの全ての時間が全部無駄だったと言うなんて
そんなこと馬鹿げている
俺たちは負けるかもしれない、俺たちは勝つかもしれない
でも太陽のように、俺たちは再び立ち上がるんだ
でもその時までは、

(コーラス)
救い出してくれ
海洋のど真ん中にいる自分を
打ちのめされた時、いつも息ができないほど苦しい
人は言う、人生を変えることなんてできないと
自分を救い出してくれ、二度と同じ自分にはならないだろう

救い出してくれ
闇の時のど真ん中にいる自分を
時は俺に告げるだろう、俺は力尽きたと
人は言う、もう諦めてしまったほうが楽になるって
俺は言う、自分を救い出す時なんだって

救い出してくれ
海洋のど真ん中にいる自分を

ドートリー(Daughtry)公式サイト

海外ファンの間でもその歌詞の内容とその意味に意見が別れるこの曲「Rescue Me」。「Our story’s old, Older than the wind」から始まる最初のバースでは、二人の恋愛関係を思わせるリリックながら、ドートリーがコミック・サイトで語った意図を考えると、「俺たちの人生にはその苦難よりもずっと、ずっと長い時間がある」と訴えているのかもしれません。

中にはブリッジの「We gotta get out / How foolish have we been / To say it’s all been a waste of time? / We may lose, and we may win, / But like the sun we will rise again」(俺たちは抜け出さなくてはならない/今までの全ての時間が全部無駄だったと言うなんて/そんなこと馬鹿げている/俺たちは負けるかもしれない、俺たちは勝つかもしれない/でも太陽のように、俺たちは再び立ち上がるんだ)を腕のタトゥーにしているファンもいるとのこと。

ドートリーのメッセージを聞き改めてこの曲を振り返ると、今までこの曲に感じていたものとは違うものを感じる人も多いかもしれません。

チャリティ・シングル曲「Rescue Me」ライブ動画(0:54〜)

先月30日に米ロサンゼルスのノキア劇場「L.A.ライブ」で開催されたコンサートでドートリーは「“We Can Be Heroes”は素晴らしいキャンペーン運動だ。みんなのほんの少しのことが助けになるんだ。もしこれまでスーパーヒーローになりたいと望んでいたのなら、これがチャンスだ。」と会場の声援を受ける中そう告げると、初めてそのアコースティック版「Rescue Me」を披露しました。

リリース日について同ライブでは「まもなく」と話しており、近々この夏iTunesを通してリリースされるとのこと。

twitter @CHRIS_Daughtry

先月29日に自身のツイッターでツイートした”秘密なレコーディング”はおそらくアコースティック「Rescue Me」と思われますが、全米コンサートツアーをまわるなかそのコミックオフィスに立ち寄ったクリス・ドートリーは先月31日自身のツイッターで「DCCコミックのオフィスでこの男に駆け寄ったよ。人間より背デカっ」とそのアメコミファン魂を見せているようです。

関連記事

新着記事

洋楽最新情報をフォロー