アン・ハサウェイ、映画『レ・ミゼラブル』予告編で胸をしめつける涙の「I Dreamed A Dream」(夢やぶれて)


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革命に揺れる激動の19世紀フランス。貧しさから一片のパンを盗んだために19年間もの監獄生活を送ることとなったジャン・ヴァルジャン、出獄し行く当てもなく人間不信と憎悪に支配されていた彼は、その深い愛で裏切られても彼を守り続けたミリエル司教との魂を揺さぶる出会いをきっかけに、改心し囚人から貧しい人々を救う偉大な人間へとなっていく。そのジャン・ヴァルジャンの生涯永遠の真実の愛を描いた仏小説家ヴィクトル・ユーゴーの時代を超えた不朽の名作『レ・ミゼラブル(原題:Les Misérables)が今年のクリスマス、新たなミュージカル映画となって再び世界に愛の奇跡と感動の涙を呼び起こす。

米国時間先月30日、アカデミー賞4冠映画『英国王のスピーチ』のトム・フーパー監督ヒュー・ジャックマン主演で贈る2012年12月14日に全米劇場公開予定のミュージカル映画『レ・ミゼラブル』(原題:Les Miserables)の第1弾予告編が公開されました。しかしそこで映し出されるのは、胸を締め付けるほど切ない歌声で心を抉るある一人の女性の姿のようです。

»劇場予告版「I Dreamed A Dream」日本語歌詞・和訳

同予告編では、貧困に苦しみながら幼い娘コゼットを養うため工場で働く米女優アン・ハサウェイ(Anne Hathaway)演じるシングルマザー、ファンティーヌが、隠し子の娘の存在を工場仲間に知られたことをきっかけに、売女と罵られ工場から追放され、これからどう娘コゼットを養うお金を稼いだらいいのか行き詰まり、その絶望の中で歌うミュージカル『レ・ミゼラブル』代表曲「I Dreamed A Dream」(夢やぶれて)が流れます。

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病弱なファンティーヌは貧困のなか、なかなか職につくことができず、シャツを縫う仕事に身を酷使するも、それでもお金が足りなくなり苦しむ日々が続きます。

そして肉体的、精神的にもぼろぼろになる中、涙を流しながらついにはその美しい長い髪と前歯を売り、そして最後には娼婦に身を投じるファンティーヌ、そのスクリーンには、娘コゼットを預けている夫妻にその養育費を送り続けるためにも、全てを捨て去り娘のために身を挺する一人の母親の姿がスクリーンに映し出されます。

そんな中で悲痛と悲愴がにじみ出る歌声で歌われる「I Dreamed A Dream」。娘にも会うことができず精神的にぼろぼろになり涙を流しながら歌うアン・ハサウェイの姿には涙なしには観られないかもしれません。

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その一方で娘コゼットはその夫妻からひどい仕打ちを受ける日々を送っていました。娘と再会させるべくジャン・ヴァルジャンが、胸の病気で診療所で眠るファンティーヌのもとを訪れ彼女を助けに来た時には、ファンティーヌは既に息途絶え、娘と再会することなくこの世を後にします。

映画『レ・ミゼラブル』(2012年)予告編
「I Dreamed A Dream」
sung by Anne Hathaway

過ぎ去りし日々の中、私はある夢を夢見ていた
希望にあふれていたあの頃、
人生は歓びに満ちていたわ

私は夢見ていたわ、愛が決して消え去ることがないと
私は夢見ていたわ、神様がお赦しくださると

しかしその虎は夜にやってくる
雷のように低い声で唸りながら

私には自分の人生がこうなるんだって、夢があったの
今私のいる地獄とはずっとかけ離れた夢
こんな今の姿とはずっと違う夢

そして今、私が夢見たその夢は
私の人生によって殺されてしまった

「I Dreamed a Dream」といえばその美しい歌声で世界を席巻したスーザン・ボイル(Susan Boyle)、しかし今年のクリスマスに全米で劇場公開されるこの映画を観た後に心に焼き付いて離れないのは、その悲愴感が胸を締めつけるアン・ハサウェイの歌声とその姿かもしれません。

※本文中の『レ・ミゼラブル』の内容は、原作の内容及びその一般的解釈によるもので2012年公開予定のミュージカル映画『レ・ミゼラブル』の内容とは異なる場合があります。

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