ディズニー映画『美女と野獣』サントラ、セリーヌ・ディオン「How Does A Moment Last Forever」に込める映画テーマ


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もう一つのテーマ曲

いよいよ来週、米ディズニー実写版映画『美女と野獣』(原題: Beauty and the Beast)の全米一般劇場公開を迎える中、同サウンドトラック『Beauty and the Beast』英語版デラックス盤 | 英語版通常盤)が現地時間3月10日にリリース(日本語吹替え版は4月19日)。その収録曲全てがYouTube及びSpotifyにて米ディズニー(Disney)より公開されました。

1991年オリジナル版『美女と野獣』を担当した米ディズニー映画音楽作曲家アラン・メンケン(Alan Menken)が再び手がける映画音楽、その同サウンドトラックには、アラン・メンケンと映画『アラジン』の英作詞家ティム・ライス(Tim Rice)が再びタッグを組み、実写版映画のために新たに書き下ろした新曲「Evermore」(ひそかな夢)、「Days in the Sun」、「How Does A Moment Last Forever」(時は永遠に)を収録。

「How Does A Moment Last Forever」(時は永遠に)は通常盤サントラに3バージョン収録、デラックス盤にはデモを含めた5バージョンが収録。ベル版の歌詞が異なるものの、同曲はサントラに最も多く収録される曲となっている。※追記、現地時間4月24日ミュージック・ビデオが公開。

ひとときが永遠となり生き続ける愛について謳うバラード曲「How Does A Moment Last Forever」(時は永遠に)は、ベルの父親でケヴィン・クライン(Kevin Kline)演じるモーリス、さらにヒロインのベルによってその旋律にのせ劇中で歌われる歌に。エンド・クレジットソングでは、26年の時を経て、セリーヌ・ディオン(Céline Dion)がその音楽史に名を刻む情感溢れる美しい歌声で歌い上げます。

“How Does a Moment Last Forever”
Céline Dion
Produced By Michael Kosarin, Alan Menken & Matt Sullivan
Album Beauty and the Beast (2017 Original Motion Picture Soundtrack)
日本語訳歌詞

(バース1)
どうすれば時は永遠に?
どうしたら物語は不滅に?
それは愛にある、私たちが手放してはいけないもの
決して簡単なことじゃない、でもやってみなきゃ
ときに幸せはその姿のままで
不思議に時間と場所が静止する
愛は心の中で生き続けそしてそれは永遠に

(コーラス)
数分は数時間に、日は年となり過ぎ去っていく
しかし他の全てのことが忘れ去られし時も
それでも私たちの歌は永遠と響き続ける

(バース2)
それほど完璧でないときもあるかもしれない
そんなに素敵な思い出ばかりではないかもしれない
でも知っておく必要がある、ひどい時のことも
人生が不完全であるということも
そしてその暗闇に襲われ
全ての希望を失ったと感じるとき
私たちの歌が聞こえ、再び思い出すだろう
私たちの愛がずっと生き続けているということを

(バース3)
どうすれば時は永遠に?
どうしたら物語は不滅に?
数々の苦難の暗闇の中であっても
愛は美しく、愛は純真
愛は荒廃に妨げられることなく
それは魂を流れる川のように流れ出す
守り、包み込み、屈することなく
そして私たちを完全にする

(コーラス)
数分は数時間に、日は年となり過ぎ去っていく
しかし他の全てのことが忘れ去られた時
それでも私たちの歌は永遠と響き続ける
そうして時は永遠となる
私たちの歌が響き続けるとき

「Beauty and the Beast」を不朽の名曲へと導いたセリーヌ・ディオン、その待望の曲に「10秒、そして涙が流れ鳥肌が立った!」、「まだわからないけど、オスカーの香りがする!!!!」、「セリーヌ・ディオンを再び美女と野獣の歌で起用してくれてとっても嬉しいよ」、「どうしたら歌手が永遠にこんなにも完璧でいられ続けるのだろう?」、「僕にとってはポスト・ルネッサンスの最高のディズニーソングだよ。まさにクラッシックなメンケンの曲だ」、「不滅の歌声に不朽の名作」など喜びとその称賛の声が数多く寄せられます。

米ロサンゼルスのエル・キャピタン・シアターで現地時間3月2日(木)開催された映画『美女と野獣』プレミアに登場したセリーヌ・ディオンはInStyle誌のインタビューで、ケベックの歌姫から世界の歌姫となった原点を振り返ります。

26年前のことを今でも覚えているわ、とても若かったわ」とクリスチャン・シリアーノ(Christian Siriano)のクラシックでエレガントな淡いブルーのドレスを纏う48歳は、その思いを馳せます。「圧倒されるのと同時に、深い感銘を受けたわ。私の音楽キャリアの始まりだったの。すべてのことを学んだわ。彼らはとても様々なことを教えてくれた。26年経って、アニメ映画から実写映画になるなんて思ってもみなかったし、また彼らが私に歌う機会を考えてくれたのも思ってもみなかったわ」。

セリーヌ・ディオン(Céline Dion)とピーボ・ブライソン(Peabo Bryson)により披露され、アカデミー賞(最優秀オリジナル楽曲賞)、ゴールデン・グローブ賞、グラミー賞等数々の賞を受賞し、人々から愛される珠玉の名曲となった主題歌「Beauty and the Beast」。「今日の私を築いてくれた」と自身が話す”世界のセリーヌ”の原点となる曲には、今世界的に話題となる米ジョン・レジェンド(John Legend)と米アリアナ・グランデ(Ariana Grande)を起用。その一方、今回実写版映画で新たに書き下ろされた曲「How Does A Moment Last Forever」(時は永遠に)にディズニーは、その主題歌でディズニー映画のクレジット・エンドソングの歴史を築いたセリーヌ・ディオンを強く希望します。そこには、ベルと父、亡き母に込められる実写版映画『美女と野獣』のもう一つの主題が描かれます。

この映画のメッセージ、それはどうすればたったひとときが永遠となるのか?愛が永遠に続くことを謳うものだわ」、そしてまた「カバーで本の中身を判断してはいけないということね。ザ・ビーストは、みんなから惹かれる人である必要はないわ。素晴らしい人だわ」。

日本時間9月26日、MovieNEXリリースにあわせ、セリーヌ・ディオンの特別インタビュー映像が公開された。

昨年2016年1月、セリーヌの音楽キャリアを築いたマネージャーで夫のレネ・アンジェリルが咽喉ガンで闘病の末に他界。そしてその2日後、闘病の末、セリーヌの兄ダニエルも亡き人に。

その深い悲しみの中、一周忌を迎えたセリーヌ・ディオンは「彼は今も私の中で生き続けているわ」、「まだ私には力が残っている。私の夫は私の残りの人生のために多くのものを残してくれたわ。彼自身の全てを私に与えてくれたの、私には3人の子どもがいる母親であり、これ以上に幸せなことはないわ」とExtraに明かし、映画『美女と野獣』の曲は、再び彼女を支える不思議な運命を辿ります。

「Evermore」(ひそかな夢)

現地時間2017年6月6日ディズニー実写版映画『美女と野獣』のDVD/Blu-ray/Digital HDリリースにあわせ、「Evermore」(ひそかな夢)の劇中シーンが公開されました。記事『涙の声続々、ディズニー映画『美女と野獣』新挿入歌「Evermore」(ひそかな夢)魔法のミュージカル

今回新たに追加されるオリジナル・ソングでは、「How Does A Moment Last Forever」(時は永遠に)に加え、タイトル曲を彷彿とさせる美しい旋律で始まる「Evermore」(ひそかな夢)がその注目を集めます。かつて全てを手にした野獣、父親を想うベルを手放さなければならなくなった時、その愛と運命の葛藤の中で心情を綴る「Evermore」(ひそかな夢、※記事『涙の声続々、ディズニー映画『美女と野獣』新挿入歌「Evermore」(ひそかな夢)魔法のミュージカル』)。劇中ダン・スティーヴンスのビーストによって猛然とした抑揚の中に、愛滲ませる歌声で披露され、ジョシュ・グローバン(Josh Groban)がエンド・クレジットソングとしてその悠久に響き渡る美しく力強い歌声で歌い上げます。

また同サウンドトラックには、エマ・ワトソンが初めてその歌声をミュージカルにのせ劇中で披露するベラの「Belle」、「Something There」をはじめ、ユアン・マクレガー(Ewan McGregor)のろうそくの燭台ルミエール、エマ・トンプソン(Emma Thompson)のポット夫人らによる「Be Our Guest」、ルーク・エヴァンズ(Luke Evans )の悪役ガストン、ディズニー史上初のゲイキャラとなるその子分ルフウらによる「Gaston」など、これまでのクラシカル・ナンバーが収録。

1991年のオリジナル米ディズニー長編アニメーション映画『美女と野獣』からおよそ26年。米映画監督ビル・コンドン(Bill Condon)が新たにメガホンをとる実写版『美女と野獣』では、心美しき村娘ベル(Belle)役に映画『ハリー・ポッター』シリーズのエマ・ワトソン(Emma Watson)、魔法で野獣の姿に変えられた王子(Beast)役には、国民的人気英ドラマ『ダウントン・アビー』のダン・スティーヴンス(Dan Stevens)を迎え、その圧倒的映像美と魔法のミュージカルにのせ、その不朽の名作が再びスクリーンに蘇ります。

ディズニー映画史上初のゲイの姿が描かれることでもメディアに注目される中、いよいよ来週3月17日より全米一般劇場公開。日本では4月21日(金)より一般劇場公開を迎えます。

(記事)“Why Celine Dion Got Choked Up at the Beauty and the Beast L.A. Premiere” on Instyle
(記事)“EXCLUSIVE: Celine Dion on Recording New ‘Beauty and the Beast’ Song: ‘I Couldn’t Say Yes Right Away'” on ET
(記事)“Céline Dion Remembers Late Husband Réne at Beauty and the Beast Premiere: ‘He’s Still with Me'” on People
(記事)“How Céline Dion & Sons Are Coping One Year After René Angélil’s Death” on Extra

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