ディズニー映画『美女と野獣』セリーヌ・ディオン「How Does A Moment Last Forever」ミュージックビデオ公開


1600 900 VOICE Editor
物語のあと初めて全貌が明らかに

およそ26年の時を経て実写版で蘇るディズニー映画『美女と野獣』(原題:Beauty and the Beast)が先週国内でもついに一般劇場公開。その数々の感動の声が国内からも沸き起こる中、今日(現地時間4月24日)、映画『美女と野獣』サウンドトラック字幕版デラックス盤 | 字幕版通常盤 | 吹き替え版)収録曲でエンドクレジット・ソングとなるセリーヌ・ディオン(Céline Dion)「How Does A Moment Last Forever」(時は永遠に)のミュージック・ビデオが米ディズニーより公開されました。

同曲は実写版映画『美女と野獣』が単なる実写化にとどまることのない象徴的な楽曲・シーンであると、同監督ビル・コンドン(Bill Condon)はNYタイムズ誌に語る。同ミュージック・ビデオは、米アリアナ・グランデ(Ariana Grande)と米ジョン・レジェンド(John Legend)による主題歌「Beauty and the Beast」、ジョシュ・グローバン(Josh Groban)による「Evermore」(ひそかな夢)に次いで公開。同ミュージック・ビデオでは、ベルと野獣のシーンも込める。

ベルの父親で米俳優ケヴィン・クライン(Kevin Kline)演じるモーリス、さらに異なる歌詞で英女優エマ・ワトソン(Emma Watson)演じるヒロインのベルによって劇中で歌われる「How Does A Moment Last Forever」(時は永遠に)は、ブロードウェイ・ショーでモーリスにより披露された「No Matter What」に代わり、1991年オリジナル・アニメ版を手がけた米映画音楽作曲家アラン・メンケン(Alan Menken)と1992年ディズニー・アニメ映画『アラジン』の英作詞家サー・ティム・ライス(Tim Rice)が再びタッグを組み今回新たに制作。その全貌は物語のエンドクレジット・ソングで初めて明かされます。

“How Does a Moment Last Forever”
Céline Dion
Produced By Michael Kosarin, Alan Menken & Matt Sullivan
Album Beauty and the Beast (2017 Original Motion Picture Soundtrack)
日本語訳歌詞

(バース1)
どうすれば時は永遠に?
どうしたら物語は不滅に?
それは愛にある、私たちが手放してはいけないもの
決して簡単なことじゃない、でもやってみなきゃ
ときに幸せはその姿のままで
不思議に時間と場所が静止する
愛は心の中で生き続けそしてそれは永遠に

(コーラス)
数分は数時間に、日は年となり過ぎ去っていく
しかし他の全てのことが忘れ去られし時も
それでも私たちの歌は永遠と響き続ける

(バース2)
それほど完璧でないときもあるかもしれない
そんなに素敵な思い出ばかりではないかもしれない
でも知っておく必要がある、ひどい時のことも
人生が不完全であるということも
そしてその暗闇に襲われ
全ての希望を失ったと感じるとき
私たちの歌が聞こえ、再び思い出すだろう
私たちの愛がずっと生き続けているということを

(バース3)
どうすれば時は永遠に?
どうしたら物語は不滅に?
数々の苦難の暗闇の中であっても
愛は美しく、愛は純真
愛は荒廃に妨げられることなく
それは魂を流れる川のように流れ出す
守り、包み込み、屈することなく
そして私たちを完全にする

(コーラス)
数分は数時間に、日は年となり過ぎ去っていく
しかし他の全てのことが忘れ去られた時
それでも私たちの歌は永遠と響き続ける
そうして時は永遠となる
私たちの歌が響き続けるとき

劇中ではモーリスとベル、そしてベルの母の死との関係で描かれる同曲のミュージック・ビデオでは、モーリスとベルのシーンから、やがてベルと野獣のシーンへ。劇中の美しい感動的なシーンと共に、苦楽を越えてその永遠の愛を描きます。

オリジナル・アニメ版『美女と野獣』では主題歌に起用され米歌手ピーボ・ブライソン(Peabo Bryson)とデュエットを果たし、ゴールデン・グローブ賞、アカデミー賞、グラミー賞など、数々の賞を受賞し、カナダの歌姫から世界の歌姫へ。

今回再び『美女と野獣』でディズニーによりサントラ曲を依頼された際、以前ファンが描いてプレゼントしてくれたという亡き夫レネ・アンジェリル(Rene Angelil)のポートレートに話しかけながら、その夫の声を聞き、歌うことを決めたという詳細な経緯を先週英The Sun誌のインタビューで明かします。

セリーヌ・ディオンが12歳のときからのマネージャー(レネは当時38歳)で夫のレネ・アンジェリル(Rene Angelil)は、2016年1月癌の闘病の末他界。二人は1987年(セリーヌが当時19歳)のとき交際をはじめ、1994年に結婚、そして現在16歳の長男(René-Charles)と6歳の双子の兄弟(Eddy and Nelson)の3人の子どもに恵まれます。

亡き夫への言葉

2016年9月9日、夫を亡くしたセリーヌのためにPink(ピンク)が書き下ろした楽曲「Recovering」が癌チャリティ特別番組『Stand Up 2 Cancer』でセリーヌ・ディオンにより披露された。「少しずつ、一日一日/一歩一歩/その闇を取り払い/バラバラの心を取り戻していく…」

「彼が亡くなる時、私は彼のすぐ横にいたわ」とThe Sun誌に語る49歳の歌姫。「大丈夫よ、もうそんなに苦しまないで」、その彼の最期にかけた言葉を明かします。「大丈夫よ、もう苦しまなくていいの。あなたはとてもたくさんのことを与えてくれたわ、苦しまないで」。

「そして私はこう伝えたの。私は大丈夫よ。子供たちも大丈夫。全てうまくいくわ。あなたが私に教えてくれたもの、しっかりと教えてくれたわ。だからそれを私が活かしていくわ」、そして息を引き取る時こう話しかけたといいます。「それが毎日私がしていくこと。だからレネは決して死なないわ」。

約22年夫婦連れ添い、夫が亡くなってから15ヶ月経ったセリーヌは、「私の中にある彼への愛、私はその愛に生きていくわ、彼はいつもそばにいるわ」と語ります。「私が歌う時、彼も一緒にいる。子供たちにハグをする時、…、彼も一緒にいるわ」。

どうすればひとときが永遠となるか、ティム・ライスのリリックにそのメッセージが込められます。「数々の苦難の暗闇の中であっても/…それは魂を流れる川のように流れ出す/守り、包み込み、屈することなく/…時が経ち全てのことが忘れ去られた時/それでも私たちの歌は永遠と響き続ける/そうして時は永遠となる/私たちの歌が響き続けるとき」。

(記事)“Bill Condon Narrates a Scene From ‘Beauty and the Beast'” on The New York Times

関連記事

新着記事

洋楽最新情報をフォロー