アリアナ・グランデ、ディズニー実写版映画『美女と野獣』最終予告編で主題歌初披露


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映画音楽と共に1991年の公開より世界中から愛され続けてきた米ディズニー長編アニメーション映画『美女と野獣』。その待望の実写化に、映画『ハリー・ポッター』シリーズのエマ・ワトソン(Emma Watson)をヒロインに迎え、米ディズニー実写版映画『美女と野獣』(原題”Beauty and the Beast”)がいよいよ来月全米で劇場一般公開されます。

(フランス民謡を起源にするものの)英女優”ハーマイオニー”があまりにも美しいと世界の注目を集める中、その最終予告編が今週(米国時間1月30日)米ABC番組『The Bachelor』放送間にプレミア公開。今年1月11日に発表されながらも(*1)ベールに包まれていた米アリアナ・グランデ(Ariana Grande)と米ジョン・レジェンド(John Legend)のデュエットによる主題歌「Beauty and the Beast」の歌声がついに同最新予告編にて初公開され、本日同曲のデシタル配信が開始されました。

約1:30より象徴的な「Tale as old as time」(むかしむかしの物語)のフレーズで始まるアリアナ・グランデとジョン・レジェンドによるリメイク曲「Beauty and the Beast」。「むかしむかしの物語」(アリアナ)、「限りなく本当のお話」(ジョン)、「ほとんど友達でさえなかった二人、誰かが突然その運命を変えたのです」(アリアナとジョン)、「太陽のように確かなこと」(アリアナ)、「東から昇る太陽のように」(ジョン)、「むかしむかしの物語、詩と同じくらい遠い昔の歌、美女と野獣がいました」(アリアナとジョン)。

ポット夫人、チップ親子に置き時計のコグスワース、ろうそくの燭台ルミエールら、お馴染みのキャラクターが登場する中、圧倒的なスケール感とファンタジーの映像美のスクリーンには、心美しき村娘ベル(Belle)と魔法で恐ろしい姿に変えられた王子(Beast)が次第にその心を通わせていく姿が。まるで予告編で全てを伝えきる勢いの中、誰もが知る『美女と野獣』の旋律とともに、アリアナ・グランデの美しく力強い歌声とジョン・レジェンドの心に触れる懐深い歌声が魔法のように一つのスクリーンに溶け込んでいきます。

現在iTunesで配信中のサントラ『Beauty and The Beast』収録バージョン「Beauty and the Beast」。Arianatorからは絶賛の声が寄せられる一方、予告編動画中のオーケーストラ・バージョンのリリースを希望する声も多い。なお劇中では、ポット夫人の声優を担当している英女優エマ・トンプソン(Emma Thompson)が披露。ポット夫人版はアリアナ・グランデ、ジョン・レジェンドのバージョンとともにサントラに収録される。※2017年3月6日追記、現地時間3月5日ミュージック・ビデオが公開。※2017年3月12日追記、日本語版に差し替えました。

「オスカー、グラミー賞受賞の名曲に、足を踏み入れるのは並大抵のことじゃなかったよ。でも今日ここには2人の偉大な歌手がいる」そう語るのは、6度グラミー賞を受賞し同リメイク曲を手掛ける米プロデューサー、ロン・フェア(Ron Fair)。

10度のグラミー賞にゴールデン・グローブ賞、アカデミー賞を受賞し、今全世界で話題の映画『La La Land』にも出演のジョン・レジェンドに、ブロードウェイ仕込みの鍛え抜かれた抜群の歌唱力とキュートなルックスで世界中のティーンから今最も注目を集めるアリアナ・グランデ。ニコロデオンからディズニーへじわりじわり忍び足な”キャット”のさりげなさはさておき、今人気の歌手をただデュエットさせただけ、という批判の声も霞むような絶妙な二人の協奏が、『美女と野獣』の世界観を一層引き立てます。

「私たちは新しくそして古き良き新鮮な形をもって、この曲を蘇らせているんだ、素晴らしいメロディと歌詞が奮い立たせるもの、その魂のこもった深き思いと力を表現する形でね。」と語るロン・フェアの意欲作のミュージック・ビデオには、MTV最優秀ビデオ賞を受賞したケイティ・ペリー(KatyPerry)「Firework」をはじめ、ピンク(P!NK)「Just Like Fire」、リアーナ(Rihanna)「Where Have You Been」の米デイブ・マイヤーズ(Dave Meyers)がメガホンを取ることが報じられています。

(記事)“John Legend & Ariana Grande To Perform Title Song On ‘Beauty And The Beast’ Soundtrack” on Hollywood Chamber of Commerce

「Beauty and the Beast」

1991年に公開された同アニメ映画(今すぐ見る)では、劇中、ベルと野獣のダンスシーンでその愛を優しく見守るように英女優アンジェラ・ランズベリー(Angela Lansbury)が声優を務めるポット夫人により披露された名曲「Beauty and the Beast」。同スコアを担当した米ディズニー映画音楽作曲家アラン・メンケン(Alan Menken)と同映画劇場一般公開前に亡くなった米作詞家ハワード・アッシュマン(Howard Ashman)により制作された同曲は、プロモーションのためタイトル・ソングとしてシングル・リリースするにあたり、当時ディズニーとしては初めての試みとなるポップ・バージョンへ編曲を行うことに。ここにディズニー映画史上初めてのポップ・ソングによるエンド・クレジットソングが誕生し、後に生まれる数々のディズニーのポップソングの原点の曲となります(*2)。

ポップ・ソングへのアレンジの際には、映画『タイタニック』テーマ曲「My Heart Will Go On」で、後にグラミー賞(1999年)を受賞することになるロシア系米ウォルター・アファナシェフをプロデューサーに起用。米音楽家ロビー・ブキャナン(Robbie Buchanan)とともに編曲・制作されたポップ版「Beauty and the Beast」のヴォーカルには、カナダ歌手セリーヌ・ディオン(Celine Dion)を迎えます。当時23歳ケベック州出身、英語も学び始めのセリーヌ・ディオンは、まだアメリカでは知名度が低く、そのため当時アメリカで知名度が広い米歌手ピーボ・ブライソン(Peabo Bryson)が加わりデュエット・ソングとしてリリースされることに。

クラッシックなブロードウェイ調のスタイルからポップ・ミュージックへ、ディズニー・スタジオの「ターニング・ポイント」ともなった同曲は全米ビルボードシングル総合チャート(Billboard Hot 100)で最高位第9位を記録し、ディズニーとしては30年ぶりの快挙を達成。ゴールデン・グローブ賞、アカデミー賞(最優秀オリジナル楽曲賞)、グラミー賞(Best Song Written for Visual Media、Best Pop Performance by a Duo or Group with Vocals)を受賞した他、グラミー賞主要部門である最優秀レコード賞、最優秀楽曲賞にノミネートされるなど、その人気と共に音楽界からも非常に高い評価を受けます。

昨年12月にはエマ・ワトソンによるクラシカル・ナンバー「Something There」が公開。「私が歌うの、まさかだわ。役者で歌わなければならないことは今までなかったの、みんなも全然違う感じの私をみて楽しんでくれると思うわ」、「それはかつてない挑戦の機会を与えてくれるわ、その事自体とっても怖ろしいことだけど!」と英Telegraphに語る(英文記事: “Emma Watson: Singing for Beauty and the Beast is terrifying” on Telegraph)。

サウンドトラック『美女と野獣』

※追記、詳細記事『ディズニー映画『美女と野獣』サントラ、セリーヌ・ディオン「How Does A Moment Last Forever」に込める映画テーマ』。※追記、2017年4月24日ミュージック・ビデオが公開。

映画『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン』の米映画監督ビル・コンドン(Bill Condon)がメガホンをとり、破格の予算をかけた壮大なミュージカル映画となる今回の実写版『美女と野獣』の映画音楽(スコア)には、再びアラン・メンケンが起用。

来月10日にリリース予定の同サウンドトラック英語版デラックス盤 | 英語版通常盤)(*3)及びエンド・クレジットソングには、ジョシュ・グローバン(Josh Groban)による「Evermore」が登場することが報じられている他、先月1月19日には、「Beauty and The Beast」で瞬く間に全米を虜にし世界へのスターダムを駆け上ったセリーヌ・ディオンが、今回実写版映画のために新曲「How Does A Moment Last Forever」を歌うことを自身のfacebook、twitterを通じて発表しました。

※2017.3.3追記、ジョシュ・グローバン(Josh Groban)「Evermore」が公開。※2017.3.31追記、映像が公開。※詳細記事『涙の声続々、ディズニー映画『美女と野獣』新挿入歌「Evermore」(ひそかな夢)魔法のミュージカル

「新しいオリジナル曲”How Does A Moment Last Forever”をディズニー実写版映画『美女と野獣』で披露することを発表できてとてもワクワクしているわ。オリジナル映画に関われたことは私の人生の中で魔法のような出来事で、再びこのような映画に関わることが出来て心から光栄に思っているわ」。

(記事)“Josh Groban records new Beauty and the Beast song ‘Evermore'” on EW
(記事)“Celine Dion To Sing Original Tune For Upcoming Live-Action ‘Beauty and the Beast'” on Billboard

※2017.2.21追記、全米劇場公開まであと一ヶ月と迫る中、映画『美女と野獣』劇中でエマ・ワトソン歌うオープニング・ソング「Belle」のムービー・クリップが初めて昨日一般公開された。

また同サウンドトラックには、アラン・メンケンと映画『アラジン』の英作詞家ティム・ライス(Tim Rice)が再びタッグを組み、実写版映画のために書き下ろした新曲が収録されることが報じられています(※追記、ベルの父親モーリス、さらにヒロインのベルによって歌われる「How Does A Moment Last Forever」(時は永遠に)野獣が歌う「Evermore」(ひそかな夢)、亡き母のシーンで歌われる「Days in the Sun」の3曲)。

(記事)“Beauty and the Beast theme recorded by Ariana Grande and John Legend for live-action remake” on Independent

『アリス・イン・ワンダーランド』(2010)、『マレフィセント』(2014)、『シンデレラ』(2015)、そして昨年公開の映画『ジャングル・ブック』に続き、ディズニー・アニメの実写化の流れが大きく注目を集める中、昨年11月に公開された実写版『美女と野獣』の予告編動画は、公開24時間で1億2760万動画再生を記録。2015年映画『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の1億1200万回、今月劇場公開予定の映画『Fifty Shades Darker』の最高記録1億1400万回を破り、24時間映画予告編の再生回数の史上最多記録を樹立したことが報じられます(*4)。

(記事)“Beauty and the Beast trailer beats Fifty Shades, Star Wars for new record” on EW
(記事)“Fate of the Furious Trailer Breaks Record for Most Views in 24 Hours” on EW

偶然にも当時のセリーヌ・ディオンと同じ現在23歳のアリアナ・グランデ、その主題歌と共に世界中でその期待が高まる中、ディズニー実写版映画『美女と野獣』はいよいよ全米で来月3月17日より一般劇場公開、日本では4月21日(金)より一般劇場公開を迎えます。

(記事)“Ariana Grande and John Legend Debut New Duet in Final ‘Beauty and the Beast’ Trailer: Listen” on Billboard
(参考)“Ariana Grande, John Legend to Perform Title Track for ‘Beauty and the Beast’” on Variety
(参考)“Emma Watson Sings ‘Something There’ for ‘Beauty and the Beast’” on US Magazine


*1. (記事)“Ariana Grande and John Legend to Record “Beauty and the Beast” Duet for Disney Film” on The Hollywood Reporter
*2. (記事)“Beauty and the Beast Facts” on Magical Kingdoms
*3. (記事)“Listen to Ariana Grande and John Legend’s Duet in ‘Beauty and the Beast’s’ Final Trailer'” on The Hollywood Reporter
*3. 3月10日リリースのサントラ『Beauty and The Beast』収録曲は以下の通り。

1. Overture / Alan Menken
2. Main Title: Prologue, Pt. 1 / Alan Menken
3. Aria / Audra McDonald
4. Main Title: Prologue, Pt. 2 / Alan Menken
5. Belle / Emma Watson, Luke Evans & Ensemble – Beauty and the Beast
6. How Does a Moment Last Forever (Music Box) / Kevin Kline
7. Belle (Reprise) / Emma Watson
8. Gaston / Josh Gad, Luke Evans & Ensemble – Beauty and the Beast
9. Be Our Guest / Ewan McGregor, Emma Thompson, Gugu Mbatha-Raw & Ian McKellen
10. Days In the Sun / Adam Mitchell, Stanley Tucci, Ewan McGregor, Gugu Mbatha-Raw, Ian McKellen, Emma Thompson, Emma Watson, Audra McDonald & Clive Rowe
11. Something There / Emma Watson, Dan Stevens, Ewan McGregor, Ian McKellen, Emma Thompson, Nathan Mack & Gugu Mbatha-Raw
12. How Does a Moment Last Forever (Montmartre) / Emma Watson
13. Beauty and the Beast / Emma Thompson
14. Evermore / Dan Stevens
15. The Mob Song / Luke Evans, Josh Gad, Ensemble – Beauty and the Beast, Emma Thompson, Ian McKellen, Stanley Tucci, Nathan Mack, Gugu Mbatha-Raw & Ewan McGregor
16. Beauty and the Beast (Finale) / Audra McDonald, Emma Thompson & Ensemble – Beauty and the Beast
17. How Does a Moment Last Forever / Céline Dion
18. Beauty and the Beast / Ariana Grande & John Legend
19. Evermore / Josh Groban

*4. もっともこの記録は米人気『ワイルド・スピード』シリーズ最新作で、再来月劇場公開予定の映画『ワイルド・スピード ICE BREAK』(原題”The Fate of the Furious”)の1億3900万回に翌12月破られることになる。

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