グリフ、新曲「Love is a Compass」ティズニーのクリスマス短編映像に感動の魔法かける


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ジョン・ルイス(John Lewis & Partners)のクリスマスCMよりひと足早く、ディズニーが2020年のクリスマス広告となるハートウォーミングな短編映像『From Our Family To Yours』(”私たちの家族からあなたの家族へ”)を現地時間2020年11月9日に公開した。この広告はボランティア団体「メイク・ア・ウィッシュ」(Make-A-Wish Foundation)を支援するためのもの。同団体は、難病と闘う子供たちの夢を叶えその闘病を支えることを目的とした非営利組織で、ディズニーと40年力を合わせてきた。そのおよそ3分のアニメーション映像では、クリスマスの家族の伝統とヴィンテージなミッキーマウスのぬいぐるみを通じて、大人になっていく少女ローラと祖母の特別な絆を描く。

ティズニーがこのクリスマスに贈る心温まる家族の物語に珠玉の音楽でさらに感動の魔法をかけるのは、イギリスの19歳ポップ新鋭グリフ(Griff)の新曲「Love is a Compass」。心に触れるソウルフルな歌声と時を超えて描く愛と希望のピアノ・バラードで光を射し込み、クリスマスを彩る。”愛は羅針盤”と題する同曲はロサンゼルスに拠点を置くプロダクション・チーム、PARKWILDがプロデュースし、ソングライターSofia Quinnとコー・ライト。「メイク・ア・ウィッシュ」のチャリティー・シングルとして現地時間2020年11月8日にリリースされた。

(プリ・コーラス)「ずっと同じでいられないってわかってる/気持ちは変わらない、決して消えることはない/あなたが家から遠く離れている時/それを知るのは難しい/でもそれはここに、心の中にある」(コーラス)「星への方角が必要な時は/どこに向かっているかわからなくなったら、あなたの心の声にしたがって/道に迷ったら、私があなたを導く/私があなたのそばにいる/あなたの思い出の地図のように/進路を導く羅針盤のように/時間はかかるかもしれない、でも私は決して消えたりしない/あなたが道に迷ったら、私があなたを導く/思い出すと言って/私たちにはもっと暗い日があった/愛は羅針盤よ」

物語は1940年、フィリピンの伝統的な星型のクリスマスランタンで彩られた街の一角。父親と再開した少女がミッキーマウスのぬいぐるみをプレゼントされたノスタルジックなシーンから幕を開け、2005年、それは孫のローラへ大切に引き継がれる。クリスマスには毎年、ミッキーのそばで竹と紙で作るクリスマスランタンが二人の特別なクリスマス行事。しかしやがてローラが大きくなるとそんな家族の伝統も消え、耳の破れたミッキーだけが部屋に横たわる。明かりのない部屋に戻ったローラは破れたミッキーと思い出の写真を見て、クリスマスにあることを思い立つ。

ディズニー・ヨーロッパ/中東/アフリカのシニア・バイス・プレジデントTasia Filippatosはコメントで「我々のゴールは、家族と愛、クリスマスの家族の伝統を通じて、感動を与える普遍的な物語を伝えることでした。ディズニー・ファンのみなさんがこの作品を喜んでくれることを願っています」。

ジャマイカ人の父親と中国人の母親を持ち、イングランド東部のハートフォードシャー州の小さな街で生まれ育ったグリフ(本名:サラ・グリフィス / Sarah Griffiths)。幼い頃に教会で「音楽に恋に落ち」、10歳の頃、独学で曲作りを学び始めた。歌唱、作曲のみならずレコーディングの技術を磨き、シンガー、ソングライター、プロデューサーとして若くして多彩な才能を開花させる。2019年、当時17歳でWarner Recordsと契約を果たし、2019年7月、在学中にデビュー・シングル「Mirror Talk」をリリース。同年11月にはEP『The Mirror Talk』(邦題:ザ・ミラー・トーク)をリリースし、高校卒業資格を取得した。

子供の頃に父親から影響を受けたR&Bをルーツに、ゴスペルやキリスト教音楽に傾倒した彼女は、さらにスティーヴィー・ワンダー(Stevie Wonder)、メアリー・J. ブライジ(Mary J. Blige)のソウル、テイラー・スウィフト(Taylor Swift)のカントリー・ポップからも影響を受ける。ジャンルを超えた多彩な音楽から培われた豊かなサウンドと、自らの経験や関係を基にした詞を紡ぎ、10代の鋭い感性と内から湧き出るメッセージを歌にした。グリフはMetro.co.ukで自身の音楽を「真っ直ぐで、アップリフティングな音楽」と語る。

傷心を描く「Good Stuff」(2020年2月リリース)は失恋ソングのようであるが、グリフの家族が里親家庭として迎えた子供たちとの関係を描いたものだという。「もともとは、彼らが私たちの人生から旅立っていく度に、忘れられない最高の思い出の全てを思い出す気持ちを歌っている歌です。失恋ソングのように聞こえますが、実際はそうではないんです」と秘話を明かす。2020年10月にリリースされた「Inside Out」ではゼッド(Zedd)とコラボを果たした。

今回ディズニーとのコラボ作品についてグリフは「この曲の歌詞と映像の物語は力強く、大切なものです。テーマである家族や愛する人は多くの私たちにとって、最も大切なものです、今年のクリスマスは特に」。そして「Love is a Compass」について彼女は「とても前向きで幸せを感じる歌で、まさにこの映像にピッタリの曲になっていると思います」。「まさに一体感や家族について歌っていると私は考えています。それこそ今年のクリスマスに私たちが心から望んでいることです」。現在配信中の「Love is a Compass」から得られる年内の収益の100%が「メイク・ア・ウィッシュ」に寄付される。

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