ホイットニー・ヒューストン、最後のレコーディング曲「Celebrate!」(映画『Sparkle』サントラ)が初公開


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Ryanseacrest.com

今年2月に開催されたグラミー賞授賞式の前日(米国時間2月11日)にグラミー賞出席のため滞在していたホテル客室浴槽内で48歳という若さで惜しまれつつこの世を後にした今世紀最高の歌姫ホイットニー・ヒューストン(Whitney Houston)、その遺作となる映画『Sparkle』のために同映画主演のジョーダン・スパークス(Jordin Sparks)と共にレコーディングを行った自身最後のレコーデイング曲「Celebrate!」が、今週月曜日(米国時間5月21日)に、米ライアン・シークレスト・エンタメサイトにて初めて公開されました。

同曲公開前日20日(日)に開催された「米ビルボード・ミュージック・アワード2012」では、ホイットニー・ヒューストン演じる母親エマの娘スパークル役を演じた米FOXオーディション番組『アメリカン・アイドル』シーズン6(2007年)覇者ジョーダン・スパークスがホイットニー・ヒューストンへのトリビュートとしてそのシグネチャー・ソング「I Will Always Love You」を披露。

慌ただしく駆けまわるバックステージも静まり返ってしまったという(英文記事)胸に染み渡る歌声で追悼を捧げると、母親の死後辛い日々を送っていた娘ボビー・クリスティーナ・ブラウンの目には涙がこみ上げ、会場から鳴り止まないスタンディングオベーションの中、全米の胸を打つトリビュートが捧げられました。

「Bobbi Kristina Brown delivers touching tribute to Whitney Houston at Billboard Awards」Mail Online

同授賞式ではホイットニー・ヒューストンに特別賞「ミレニアム・アワード」が贈られ、そのトロフィーを母の代わりに受け取った娘ボビー・クリスティーナ・ブラウンは「これまで私たちを支え続けて下さったみなさん、良い時だけでなく、悪い時も支えて下さったみなさん、本当にありがとうございます。」「皆さんが多大な愛情を表して下さいましたこと、深い感謝の気持ちで一杯です。」「私はこんなにも素晴らしい女性の人生の中にいることができ本当に幸せです。彼女はこれからも唯一無二の人で在り続けるでしょう。永遠に。みなさん本当にありがとう、みなさん一人一人、ファンの方々、全てのみなさん、本当に本当にありがとうございます」と感動的なスピーチで深い感謝の意を述べ、観客から盛大な拍手と歓声が送られました。

(記事)”‘There will never be another one’: Bobbi Kristina Brown delivers touching tribute to Whitney Houston at Billboard Awards” on Mail Online

「Whitney Houston's Duet With Jordin Sparks, 'Celebrate!,' Marks Late Singer's Final Recording (Audio)」The Hollywood Reporter

そのホイットニー・ヒューストン最後の曲となる「Celebrate!」今年8月17日に全米で劇場公開される映画『Sparkle』サウンドトラックに収録。R・ケリーが手がけ、ホイットニー・ヒューストンをスターへと導いた80年代の楽曲をどこか彷彿とさせるアップビートなナンバーとなっている「Celebrate!」は、人生の日々の障害の中で物事がうまくいかず生きる歓びを失っている人々、その一人一人に「あなたを祝福したい」と励まし明るく元気づける曲に仕上がっており、ホイットニー・ヒューストンはセカンド・バースの自身のパートで次のように歌っています。

(バース2)
(ホイットニー・ヒューストン)
一日一日その日を乗り越えようと
私たちは様々な困難の中に生きているけれども
でも今夜は心配しないで
心配事を捨てるの

(コーラス)
お祝いする時よ(さあ、さあ)
さあ、お祝いしましょ(それが私の願いよ)
私はあなたを祝福したいの(お祝いする時よ)
あなたにお祝いを、私はあなたを賞賛するわ

お祝いする時よ(さあ、さあ)
さあ、お祝いしましょ(あなたがたとえどの国の人でも)
私はあなたを祝福したいの(お祝いする時よ)
あなたにお祝いを、私はあなたを賞賛するわ、あなたを!

世界が悼むその死からおよそ3ヶ月、世界の歌姫が生きる歓びを失っている人に残した最後のメッセージ、「私たちは様々な困難の中に生きているけれども、今夜は心配しないで」「あなたの人生を祝福したいの」。

その曲の最後には「私たちはあなたを愛しているわ、ホイットニー」、ジョーダン・スパークスの天国へのメッセージが流れます。それは今世界の多くの人が伝えたいメッセージなのかもしれません。

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