BETアワード2012、ホイットニー・ヒューストン母親の娘へのトリビュートにビヨンセらとめどない涙


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「BET Awards 2012: Jay-Z, Kanye West Among Night’s Big Winners (Video)」on The Hollywood Reporter

米国時間7月1日(日)米ロサンゼルスのシュライン・オーディトリアムにて、サミュエル・L・ジャクソン司会のもと米アフリカ系アメリカ人等を対象とする文化賞「BETアワード2012」(BET Awards 2012)授賞式が開催され、音楽部門では、カニエ・ウェスト(Kanye West)とジェイ・Z(Jay-Z)がそのコラボレーション「The Throne」(※アルバム『Watch the Throne』)で「最優秀グループ」「最優秀ミュージック・ビデオ賞」(曲「Otis」)を受賞、ビヨンセ(Beyoncé)が「最優秀女性R&Bアーティスト賞」「最優秀ミュージック・ビデオ・ディレクター賞」を受賞し、ジェイ・Z、カニエ・ウェスト、ビヨンセらが最多2部門受賞より、「BETアワード2012」の夜を飾りました。

(記事)”BET Awards 2012: Jay-Z, Kanye West Among Night’s Big Winners (Video)” on The Hollywood Reporter

「BET Awards 2012: Whitney Houston Tribute Marks Emotional High 」on Billboard

もっともこの日全米の胸を捉えた最大のハイライトシーンは、今年のグラミー賞授賞式の前日(米国時間2月11日)にグラミー賞出席のため滞在していたホテル客室浴槽内で48歳という若さで惜しまれつつこの世を後にした歌姫ホイットニー・ヒューストン(Whitney Houston)への30分近くにわたるトリビュートといえるかもしれません。

(記事)”BET Awards 2012: Whitney Houston Tribute Marks Emotional High” on Billboard

»「7:40」〜:母シッシー・ヒューストン

1998年の米映画『プリンス・オブ・エジプト』(原題:The Prince of Egypt)のアカデミー賞受賞主題歌「When You Believe」でホイットニー・ヒューストンとコラボレーションしたマライア・キャリー(Mariah Carey)が「(「When You Believe」の際)私たちは共に多くの時間を過ごし、歌手としてではなく、お互いを一人の人間として心から知るようになりました。」「彼女はとてもユーモアに溢れたとても陽気な人でした。彼女は誠実な人で、常に本当の姿であり続け、それは私たちがとても仲良くなった理由です。もしホイットニーのことを心から知ったならば、きっと彼女のことを愛せずにはいられないでしょう。」とそのトリビュートのイントロダクションでホイットニー・ヒューストンとの忘れることのできない日々を振り返ります。

「BET Awards 2012: Mariah Carey, Cissy Houston, Brandy Pay Tribute to Whitney Houston」on The Hollywood Reporter

最後にホイットニー・ヒューストンに会ったのは1年前のロンドンでのこと。「友人に会えず寂しいです。彼女の声と笑い声を聞けず寂しいです。しかし、私たちには永遠の彼女の音楽があります。」と語ると、かつてホイットニー・ヒューストンが歌ったゴスペルソング「I Love The Lord」を1997年TV映画『シンデレラ』(原題:Cinderella)でホイットニー・ヒューストンと共演したR&B歌手モニカ(Monica)が披露。

続いてブランディ(Brandy)がホイットニー・ヒューストンのアップビード・ナンバー「I’m Your Baby Tonight」「I Wanna Dance With Somebody(Who Loves Me)」で会場を盛り上げ、義理の兄ゲイリー(Gary Garland)が「Where You Are」を歌うと、ホイットニー・ヒューストンの母シッシー・ヒューストン(Cissy Houston)がサイモン&ガーファンクル(Simon & Garfunkel)の名曲で、苦難が訪れ友だちも全て去り、一人苦しんでいるとき、どんなに苦しいときも氾濫した川を全身で受け止める如くずっとそばにいると歌った「Like a Bridge Over Troubled Water」を天国に届ける力強さで情感溢れる歌声で歌いあげると、ビヨンセの目からはとめどなく涙がこぼれ、会場を涙で包み込みました。

そして1995年米映画『Waiting to Exhale』で共演したアンジェラ・バセット(Angela Bassett)、ロレッタ・デヴァイン(Loretta Devine)、レラ・ローコン(Lela Rochon)らが「彼女は歌手以上の存在、女優であり、母であり、娘であり、姉妹であり、彼女は全てを有する真の女性でした」とその思いを捧げると、チャカ・カーン(Chaka Khan)がホイットニー・ヒューストンのリメイク曲「I’m Every Woman」を披露し、トリビュートを捧げました。

(記事)”BET Awards 2012: Mariah Carey, Cissy Houston, Brandy Pay Tribute to Whitney Houston” on The Hollywood Reporter

またカニエ・ウェストがそのレーベル「G.O.O.D. Music」メイトと共にその曲「Mercy」でキックオフした「BETアワード2012」パフォーマンス・ライブでは、「最優秀男性R&Bアーティスト賞」受賞のクリス・ブラウン(Chris Brown)が「Don’t Wake Me Up」「Turn Up the Music」、アッシャー(Usher)が「Climax」、「最優秀女性ヒップホップアーティスト賞」受賞ニッキー・ミナージュ(Nicki Minaj)が、トゥー・チェインズ(2 Chainz)と共に「Beez in the Trap」を披露した他「Champion」を披露し、会場を沸かせました。

受賞フルリストは以下の通りです。

Best Group: The Throne (Kanye West & Jay-Z)
Best Actor: Kevin Hart
Best New Artist: Big Sean
Best Male R&B Artist: Chris Brown
Best Collaboration: Wale ft. Miguel
Best Gospel: Yolanda Adams
Best Female R&B Artist: Beyoncé
Best Female Hip-Hop Artist: Nicki Minaj
Lifetime Achievement Award: Maze featuring Frankie Beverly
Video Of The Year: “Otis,” The Throne (Kanye West & Jay-Z)
BET Humanitarian Award: Rev. Al Sharpton
Viewers’ Choice Award: Mindless Behavior
Video Director Of The Year: Beyoncé & Alan Ferguson
AOL Fandemonium Award: Chris Brown

(記事)”BET Awards 2012 winners: Jay-Z, Kanye West, Beyonce dominate” on EW

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