2023年世界で最も聴かれたアーティストTop 20 テイラー・スウィフトが2年連続首位&最多首位記録更新


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IFPI(国際レコード産業連盟)は現地時間2024年2月21日、2023年に世界で最も聴かれたレコーディング・アーティストをランキング化した「2023年IFPIグローバル・レコーディング・アーティスト・チャート Top 20」を発表。昨年に続いてテイラー・スウィフト(Taylor Swift)が首位となり、2023年の「IFPIグローバル・レコーディング・アーティスト賞」(IFPI’s 2023 Global Recording Artist of the Year Award)を受賞した(IFPI)。

今年で11年目を迎えた同賞で、テイラー・スウィフトは2014年、2019年、2022年に続き通算4度目の受賞となり、自身の最多受賞記録を更新した。

このチャートは、世界を対象に2023年の1年間、レコーディング・アーティストのストリーミング数、デジタル及びフィジカルのアルバムとシングルの売上数を独自の比重で集計しランキング化したもの。その第1位となったアーティストに「IFPIグローバル・レコーディング・アーティスト賞」が贈られる。

テイラー・スウィフトの同受賞は、2023年にテイラー・スウィフトの特に3作のアルバムが各国の週間チャートで首位となったことに続くもので、2022年10月にリリースされたテイラー・スウィフトの10thアルバム『Midnights』は2023年もヒットが続き、米ビルボード「Billoard 200」で通算6週の首位を記録(※2022年11月5日付-12日付、11月26日付-12月10日付, 2023年6月10日付)し今月のグラミー賞で最優秀アルバム賞を受賞、全英アルバム・チャートで通算5週の首位(※2022年11月3日付-10日付, 12月29日付, 2023年1月12日付-19日付け)を記録。また再録版『Speak Now (Taylor’s Version)』(2023年7月リリース)、再録版『1989 (Taylor’s Version)』(2023年10月リリース)もそれぞれ米ビルボード「Billoard 200」及び全英アルバム・チャートなどでそれぞれ首位を獲得した。

また2023年3月にキックオフしたテイラー・スウィフトの各”時代”の集大成となるワールドツアー『The Eras Tour』は、2023年12月の報道で音楽史上最高の興行収入を記録したコンサート・ツアーとなり、興行収入10億ドルを史上初めて超えたコンサート・ツアーになったと報じられるなど歴史的成功となり、「この記録破りのツアーにより世界中のストリーミング・プラットフォームでの彼女のカタログ全体の再生数が押し上げられた」とIFPIは指摘。この現象は、元々2019年にリリースされた「Cruel Summer」が、このツアーのセットリストとなったことで4年後に各チャート(米ビルボード「Hot 100」やカナダ「Hot 100」等)で首位になるなど世界的ヒットとなったことにより証明されたと述べる。

第2位以下では、K-ポップが躍進し、前年第6位だったSEVENTEENが第2位、前年第7位だったStray Kidsが第3位が浮上。TOMORROW X TOGETHERが初ランクインで第7位、NewJeansが初ランクインで第8位となり、トップ10に4組のK-ポップ・グループがランクイン。IVE、NCT Dreamがそれぞれ初ランクインで順に第12位、第15位となった。

昨年全米を席巻したカントリー・スター、モーガン・ウォーレン(Morgan Wallen)が『One Thing At A Time』の成功により初ランクインで第6位。一方ラナ・デル・レイ(Lana Del Rey)は2014年から9年ぶりに再ランクインの第10位となり初のトップ10入りを果たした。不動の人気を集めるドレイク(Drake)はワンランクダウンも第4位、ザ・ウィークエンド(The Weeknd)は第5位をキープした。

注目のトップ10以下では、R&Bスター、シザ(SZA)が第13位、カントリー・スター、ザック・ブライアン(Zach Bryan)が第16位、日本のKing & Princeが第20位となり、それぞれ初ランクインを果たした。

IFPIチャート&認定部門ディレクターのルイス・モリソン氏(Lewis Morrison)は今回の発表に際して次のようにコメント。「世界的な成功の限界を再定義し続けるテイラー・スウィフトに、4度目のIFPIグローバル・レコーディング・アーティスト賞を授与できることを私たちは非常に誇りに思います。 テイラーは並外れた才能の持ち主で、彼女の作品とファンに対する彼女の献身は実に驚異的です」。

「そして非常に多くのアーティストがこのチャートに初めてランクインし、また定評のあるアーティストが長い時を経てチャートに戻ってくるのを見ることができるのは、とても素晴らしいことです。 世界的な音楽産業の状況が変化し、新たな機会が生まれる中、レコード会社はアーティストの世界的かつ長期的なキャリアを構築する取り組みを続けています。」

IFPIグローバル・レコーディング・アーティスト Top 20 2023年

順位前年アーティスト
1位1位テイラー・スウィフト
Taylor Swift 🇺🇸
2位6位SEVENTEEN 🇰🇷
3位7位Stray Kids 🇰🇷
4位3位ドレイク
Drake 🇨🇦
5位5位ザ・ウィークエンド
The Weeknd 🇨🇦
6位(※初)モーガン・ウォーレン
Morgan Wallen 🇺🇸
7位(※初)TOMORROW X TOGETHER 🇰🇷
8位(※初)NewJeans 🇰🇷
9位4位バッド・バニー
Bad Bunny 🇵🇷
10位再(2014年)ラナ・デル・レイ
Lana Del Rey 🇺🇸
11位10位エド・シーラン
Ed Sheeran 🇬🇧
12位(※初)IVE 🇰🇷
13位(※初)シザ
SZA 🇺🇸
14位11位エミネム
Eminem 🇺🇸
15位(※初)NCT Dream 🇰🇷
16位(※初)ザック・ブライアン
Zach Bryan 🇺🇸
17位再(2019年)トラヴィス・スコット
Travis Scott 🇺🇸
18位12位カニエ・ウェスト
Kanye West 🇺🇸
19位17位ポスト・マローン
Post Malone 🇺🇸
20位(※初)King & Prince 🇯🇵
※現地時間2024年2月21日発表
※出典:”Taylor Swift Confirmed by IFPI as Biggest-Selling Global Recording Artist of the Year” – IFPI
※「2023年IFPIグローバル・レコーディング・アーティスト・チャート Top 20」(原題: Top 20 IFPI Global Recording Artist Chart 2023)は、2023年1月1日から12月31日まで1年間の全世界におけるストリーミング数、デジタル及びフィジカルのアルバムとシングルの売上数に基づいて独自の比重でランキング化したもの。
※同チャートで首位となった「IFPIグローバル・レコーディング・アーティスト賞」の歴代受賞者は、2013年ワン・ダイレクション(One Direction)、2014年テイラー・スウィフト、2015年アデル、2016年ドレイク、2017年エド・シーラン、2018年ドレイク、2019年テイラー・スウィフト、2020年BTS、2021年BTS、2022年テイラー・スウィフトとなっている。

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