テイラー・スウィフト（Taylor Swift）の通算8枚目となるスタジオ・アルバム『folklore』（フォークロア）が、今週の全米ビルボード総合アルバムチャート「Billboard 200」で首位に返り咲き、通算7週で首位を獲得した（Billboard、※2020年10月3日付）。これによりテイラー・スウィフトはキャリアを通じて「Billboard 200」で47週の首位を記録。46週の首位で女性アーティスト最多首位記録で並んでいたホイットニー・ヒューストン（Whitney Houston）の記録を破り、テイラー・スウィフトが単独で女性アーティストとして「Billboard 200」史上最多首位となった。
デビュー・アルバム『Taylor Swift』で最高第5位、続くセカンド・アルバム『Fearless』で自身初の「Billboard 200」首位となって以降、全てのスタジオ・アルバムで首位を記録。『Fearless』(2008)で11週首位（※2008年11月29日付, 12月27日付-2009年2月7日付, 2月28日付-3月14日付）、『Speak Now』(2010)で6週首位（※2010年11月13日付-20日付, 2011年1月1日付-1月22日付）、『RED』(2012)で7週首位（※2012年11月10日付-24日付, 12月22日付-2013年1月12日付）、『1989』(2014)で11週首位（※2014年11月15日付-29日付, 12月13日付-20日付, 2015年1月3日付-1月24日付, 2月14日付-21日付）、『reputation』(2017)で4週首位（※2017年12月2日付-16日付, 2018年1月6日付）、『Lover』(2019)で1週首位（※2019年9月7日付）、そして『folklore』で7週首位（※2020年8月8日付-9月12日付, 10月3日付）となった。
一方ホイットニー・ヒューストンは、デビュー・アルバム『Whitney Houston』(’85)で14週首位、セカンド・アルバム『Whitney』(’87)で11週首位、サントラ『The Bodyguard』(’92)で20週首位、最後のスタジオ・アルバム『I Look to You』(2009)で1週首位となった。男性／グループも含めると、ザ・ビートルズ（The Beatles）が132週の最多首位記録を保持している。
| 首位週数 | アーティスト |
|---|---|
| 132週 | ザ・ビートルズ/The Beatles |
| 67週 | エルヴィス・プレスリー/Elvis Presley |
| 52週 | ガース・ブルックス/Garth Brooks |
| 51週 | マイケル・ジャクソン/Michael Jackson |
| 47週 | テイラー・スウィフト/Taylor Swift |
| 46週 | ホイットニー・ヒューストン/Whitney Houston |
| 46週 | キングストン・トリオ/The Kingston Trio |
| 39週 | エルトン・ジョン/Elton John |
| 38週 | フリートウッド・マック/Fleetwood Mac |
| 38週 | ザ・ローリング・ストーンズ/The Rolling Stones |
| 37週 | ハリー・ベラフォンテ/Harry Belafonte |
| 37週 | モンキーズ/The Monkees |
| 35週 | プリンス/Prince |
| 34週 | アデル/Adele |
| 34週 | エミネム/Eminem |
| 30週 | イーグルス/Eagles |
| 30週 | マライア・キャリー/Mariah Carey |
7週目の首位となった『folklore』は9月24日までに週間アルバム相当数87,000（前週比97％増）を記録（Nielsen Music/MRC Data）。内訳では、アルバム・セールスが56,000枚（前週比339％増）、米国内週間ストリーミング3980万回でストリーミング換算による「SEA」が30,000枚相当（前週比4％減）、トラック換算による「TEA」が1,000枚相当（前週比38％増）となった。
今回の『folklore』上昇の背景としてBillboardは、公式ストアやレコードショップでのサイン付きCDの販売、公式ストアで販売されたマーチャンダイズとアルバムのバンドルを挙げている。また2020年9月16日開催のACMアワード（Academy Of Country Music Awards ）授賞式でテイラー・スウィフトが披露した『folklore』収録曲「Betty」のライブ・バージョンを2020年9月18日にデジタル配信開始。さらに2020年9月21日に「Cardigan」、ライブ版「Betty」含む6曲収録の『folklore』のテーマ別EP『folklore: the yeah I showed up at your party chapter』がリリースされ、それらの曲が注目を集めた。
2020年7月24日にサプライズ・リリースとなった『folklore』は「Billboard 200」で初登場首位となった他、全米ビルボード総合ソングチャート「Hot 100」で収録曲「Cardigan」が初登場首位となり、テイラー・スウィフトは「Hot 100」と「Billboard 200」で同じ週に初登場首位を獲得した史上初めてのアーティストとなった。
Yeah I showed up at your party…then made a thematic album chapter about it 😄 https://t.co/kW25zqtOqe pic.twitter.com/1M6gwWN7bO
— Taylor Swift (@taylorswift13) September 21, 2020
今週の「Billboard 200」トップ10
第1位『folklore』Taylor Swift/テイラー・スウィフト〈+3〉
第2位『Shoot for the Stars, Aim for the Moon』Pop Smoke/ポップ・スモーク〈0〉
第3位『Top』YoungBoy Never Broke Again〈-2〉
第4位『Alicia』アリシア・キーズ/Alicia Keys〈初〉
第5位『Legends Never Die』Juice WRLD/ジュース・ワールド〈-2〉
第6位『Code Red』Moneybagg Yo with Blac Youngsta〈初〉
第7位『The Speed of Now, Part 1』キース・アーバン/Keith Urban〈初〉
第8位『Hamilton: An American Musical』サントラ〈-3〉
第9位『My Turn』Lil Baby/リル・ベイビー〈-3〉
第10位『Virgo World』Lil Tecca〈初〉
※2020年10月3日付
出典：”Taylor Swift Surpasses Whitney Houston for Most Weeks at No. 1 Among Women in Billboard 200’s History” – Billboard
今週の「Hot 100」トップ10
第1位「Dynamite」BTS〈+1〉
第2位「WAP」カーディ・B/Cardi B ft. Megan Thee Stallion〈-1〉
第3位「Holy」Justin Bieber ft. Chance the Rapper〈初〉
第4位「Laugh Now Cry Later」ドレイク/Drake ft. Lil Durk〈-1〉
第5位「Mood」24kGoldn ft. iann dior〈+1〉
第6位「Rockstar」ダベイビー/DaBaby ft. ロディ・リッチ/Roddy Ricch〈-2〉
第7位「Blinding Lights」ザ・ウィークエンド/The Weeknd〈-2〉
第8位「Watermelon Sugar」ハリー・スタイルズ/Harry Styles〈-1〉
第9位「Savage Love (Laxed – Siren Beat)」 Jawsh 685 & Jason Derulo〈-1〉
第10位「I Hope」Gabby Barrett〈+1〉
※2020年10月3日付
出典：”BTS’ ‘Dynamite’ Back to No. 1 on Billboard Hot 100, Justin Bieber & Chance the Rapper’s ‘Holy’ Debuts at No. 3” – Billboard
