自己免疫疾患ループスの治療のため、親友(Francia Raísa)から腎臓移植手術を受けていたことを自身のインスタグラムで先月明かした米セレーナ・ゴメス(Selena Gomez)。その発表後初となる曲で、DJマシュメロ(Marshmello)とコラボレーションした最新シングル曲「Wolves」(ダウンロード版)が、今週水曜日(現地時間10月25日)公開されました。
今年夏より予告され、ついにその全貌が明らかとなった「Wolves」。そのカバー写真には、月夜が照らす深い紺青の星空に、遠吠えするオオカミが描かれ、孤独と愛を同時に予感させるものに。DJゼッド(Zedd)との「I Want You to Know」、DJカイゴ(Kygo)との「It Ain’t Me」に続き、EDMコラボ曲となった「Wolves」では、パーティ・ダンスとは程遠い、グルーミーな寂寥の旋律でゆっくりと幕を明けます。
「あなたの瞳には、重たいブルー/愛するもの、失うもの」、静謐を残しながらも、「私たちのあの夏夜のように、感じたいわ/ 心を奪われて、星空と二人きり」。月明かりが運命をも予感させる深い記憶に光を灯すと、深遠な森を駆け抜ける波打つ鼓動とともに、疾走感溢れるアップビートなコーラスがドラマチックな物語を語り始めます。
「私はずっとジャングルを走り抜けていたわ/オオカミたちとともに/あなたのもとへ、あなたにもとへ/私はずっとその真っ暗闇の路地にいたわ/月の裏側を見ながら/あなたのもとへ、あなたにもとへ」
「あらゆる人の中に、ずっと私は愛を探していたわ/全てはあなたのために、全てはあなたに繋がるもの/私はずっとジャングルを走り抜けていたわ/オオカミたちとともに、泣きながら/あなたのもとへ、あなたにもとへ、あなたに出会うために」
It’s Me
今年7月の前シングル曲「Fetish」に続く同曲についてセレーナ・ゴメスは、とてもパーソナルなものでもあることをBeats 1のゼイン・ロウ(Zane Lowe)とのインタビューで明かします。「この曲を初めて聞いたのは、私が日本にいるときだったの。長年一緒に曲を作ってきたライターの一人、アンドリュー・ワット(Andrew Watt)と話していて、彼がこの曲のラフを演奏してくれて、本当にとっても美しいって思ったわ」、日本にいた25歳は「It Ain’t Me」のライターと制作した当時を振り返ります。「そして彼がマシュメロに送ってくれて」、「とってもステキな曲調に物語が込められた曲になったの」。
そしてセレーナ・ゴメスは、日本にいた当時の自身の状況がその歌に投影されていることを明かします。「とても美しく、パーソナルで、歌詞の物語は独自の意味があるのだけど、それと同時に、不思議にも日本にいた私が当時直面していたこと(※詳細は現在言及されていない)も、全てが映し出されているの」。
ループス
セレーナ・ゴメスが少なくとも2012年より(ET)闘っている難病ループス(全身性エリテマトーデス/SLE)の「lupus」は、ラテン語で「オオカミ」を意味する言葉。同曲と直接関係あるかは現在明らかにされていないものの、「Bad Liar」のミュージック・ビデオでは、「Wolves」の文字のユニフォームを着るセレーナの姿を映し出します。
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