『アメアイ』スコッティ・マクレアリー最新曲「Five More Minutes」、実話に基づく感動の物語


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ほんの5分、永遠の願い。

「僕の祖父が亡くなってから2、3週間後、僕はこの曲を書いたんだ。僕たちはとても親しかったんだ。彼はこの曲を聞いたことがないけれど、でも今も見守ってくれていて、この曲を、そして今日グランド・オール・オプリに立っていることを、誇らしく思ってくれていると思う」、昨年6月、そうカントリー最高峰のステージで述べ、亡き祖父に捧ぐ曲「Five More Minutes」を心に沁みる深い歌声で披露したスコッティ・マクレアリー(Scotty McCreery)

2013年にリリースしたアルバム『See You Tonight』以来、およそ3年ぶりとなる最新シングル曲「Five More Minutes」ダウンロード版)が今週、現地時間の5月5日にリリースされました(※追記、同曲は2018年3月16日リリースの最新4thアルバム『Seasons Change』のリード・シングル曲となります)。

ジョッシュ・ターナー(Josh Turner)を彷彿とさせる深みのあるバリトンの渋い歌声でその想いをリリックに込める。現地時間6月13日「Five More Minutes」ミュージック・ビデオ公開(追記)。

幼少期に父と小川で釣りをしながら過ごした家族の思い出、恋人の家の玄関先で別れを惜しむ淡い初恋、栄光を夢に全力でぶつかり涙した最終試合、そして86歳の祖父と過ごす最後の時間。望むのはたった一つのこと。

“Five More Minutes”
written by Scotty McCreery, Frank Rogers and Monty Criswell

(バース1)
8歳のとき、小川の傍らに座りながら、2本の竹竿
僕たちの糸は水の中、ウキを眺めながら、沈む茜色の陽が映る
母はベランダから大声で「ほら食事ができたわよ!」
僕たちは叫んだ、あともう5分だけ

16歳になり、0時ちょっと過ぎ、彼女の玄関の前に二人
ケイティの父はもう真夜中だぞと言う、でも僕たちはほんのもう少しだけ時間が欲しかった
点滅する黄色の灯りが、おやすみのキスの邪魔をする
僕たちは欲しかった、あともう少しの5分

(コーラス)
時は過ぎ、針は止まることはない
あとほんのもう少しでもあれば
Ohしかしいいこと、その楽しい時間は
光陰矢の如し
すぐそばを何事もなかったように飛んでいく
こうした瞬間を一時停止するボタンがあったのならと願う
神様は僕がそのボタンを押すことを知っている
僕に与えてほしい、あともう少しの5分

(バース2)
18歳になり、ヘルメットをかぶりフィールドの中央へ
18対9で負け、残っているのはコーチと僕だけ
僕は男泣きする、次ここに来るには、チケットを買う必要がある
時間をくれませんか…、あともう少し5分

(コーラス)
時は過ぎ、針は止まることはない
あとほんのもう少しでもあれば
Ohしかしいいこと、その楽しい時間は
光陰矢の如し
すぐそばを何事もなかったように飛んでいく
こうした瞬間を一時停止するボタンがあったのならと願う
神様は僕がそのボタンを押すことを知っている
僕に与えてほしい、あともう少しの5分

(バース3)
86歳の祖父は言う、その部屋に天使たちがいると
家族みんなに囲まれるなか、僕たちは知っていた、もう時間がないことを
まだ伝えていないたくさんのこと、これで終わりにできないと神様に乞う
僕たちに与えて下さい、あともう少しの5分

(コーラス)
時は過ぎ、針は止まることはない
あとほんのもう少しでもあれば
Ohしかしいいこと、その楽しい時間は
光陰矢の如し
すぐそばを何事もなかったように飛んでいく
こうした瞬間を一時停止するボタンがあったのならと願う
神様は僕がそのボタンを押すことを知っている
僕に与えてほしい、あともう少しの5分

Yeah 時にこの全人生の中で
もう5分だけあれば…、そう願いを残すだろう
Ohあともう少しの5分だけを

5月5日にリリースとは…、運命だね。この曲は僕が書いた楽曲の中でとてもお気に入りの曲だよ」とプレスリリースで自身が語る最新シングル曲「Five More Minutes」は、2015年1月に彼の祖父が亡くなったあと、自身が経験した実話をもとに、前作プロデューサーの米フランク・ロジャーズ(Frank Rogers)と、米作曲家モンティー・クリスウェル(Monty Criswell)と共に作詞作曲。

「バースは僕の本当の体験なんだ。…、例えば16歳のケイティの玄関先でのバース。ケイティという彼女はいないんだけどね、でも”ケイティ”が歌とうまくフィットしたんだ。玄関先にいたとき彼女の両親がずっと見ていたんだよ、あれは気まずかったね」。「スポーツの歌詞もそう、僕の場合ベースボールなんだけど、まぁ同じだよね。今でも昨日のことのように思い出すよ。…、それは何というか、辛い瞬間だった」。

祖父母の故郷、ノースカロライナ州パインハーストで祖母もいる観客の前で、初めて「Five More Minutes」を披露した際には、胸が一杯になり、最後のバースまで歌えなかったというスコッティ・マクレアリー。

毎晩ライブで歌っていると、いつもと違う夜があるんだ。彼が見守っているように感じ、エネルギーがそこに感じる夜もあれば、祖父と二度と一緒に過ごすことができないと思い、少し辛くなる夜も」。「普段歌っている時は普通みんな、友人と話していたり、携帯や他のものを見ていたり。でもこの曲を歌う時は、みんなその歌詞にまるで入り込んでいる感じなんだ。あと5分の時間があればと願うそれぞれの人生の、それぞれの瞬間を思い出しながらね。彼らは僕にそのことを会った時に話してくれる、自分にとっての意味を。僕は間違いなくそれに救われているんだ」。

光と影と

当時17歳にして米FOX『アメリカン・アイドル』(American Idol)シーズン10(2011年)で男性として史上最年少で優勝。そのデビュー・アルバム『Clear as Day』では、全米ビルボード総合アルバムランキング「Billboard 200」で初登場第1位を記録し、当時18歳にしてデビュー・アルバム「Billboard 200」初登場首位の史上最年少男性カントリー歌手という歴史的記録を築いたカントリー界の風雲児。

しかし同シーズン準優勝ローレン・アライナ(Lauren Alaina)とは対照的に、昨年2月、アルバム・リリースの準備を進める中デビュー以来のメジャー・レーベルMercury Nashvilleとの契約を失うことに。そうしたなか迎えた今回のシングル曲リリースには、そのカントリーの真骨頂となる人生のストーリーテリングに感動と温かい声が寄せられ、現在米iTunes総合ソングチャートでは、第9位にまで急浮上し、全米トップ10入りを記録。


そしてカントリーのあのレジェンドからの声も。「私の友、スコッティ・マクレアリーが今日新曲”5 More Minutes”をリリースしたこと、心から本当に嬉しいよ!この曲はストーリーテリングで、最高のカントリー・ミュージックだ」とランディ・トラヴィス(Randy Travis)。わずか5分という永遠の願いに人生の哀愁を紡ぐ23歳にその称賛と、何かを訴えるような喜びの声を贈ります。

(記事)“5 Things Scotty McCreery Wants You to Know About His New Song, ‘5 More Minutes'” on Nash Country Daily
(記事)“Interview: Scotty McCreery on ‘Five More Minutes,’ new album & favorite songwriting sessions” on axs

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