ラスカル・フラッツ最新曲「Come Wake Me Up」、愛する人を失った痛心を心揺さぶる言葉で綴る


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ラスカル・フラッツ(Rascal Flatts)米公式サイト

デビューからおよそ12年を迎え、通算8枚目となる最新スタジオ・アルバム『Changedをリリースし、新たなミュージック・キャリアの舵を取る米カントリー界を代表するカントリー・バンド、ラスカル・フラッツ(Rascal Flatts)、しかし決して“変わらないもの”は、全米のカントリーファンから愛される不動の人気と批評家らからの高い評価だけではないようです。

米国時間先週10日、ラスカル・フラッツの全米ビルボードカントリー・アルバム第1位、総合アルバムランキング「Billboard 200」第3位の8th最新アルバム『Changedからの2ndシングル曲となる最新曲「Come Wake Me Up」のミュージック・ビデオが、CMTにてプレミア公開されました。

「Come Wake Me Up」
song by Rascal Flatts
written by Johan Fransson, Tim Larsson, Tobias Lundgren, Sean McConnell
日本語訳歌詞・和訳

(バース1)
普段なら酒を飲んで君を私の頭から消し去ることができる
でも今夜は君を思い出してしまう
いつもなら君を私の心から追い出すことができる
でも疲れて闘うことができない

Yeah、その全てがあふれ出し
君が私の全身に流れ込むことを許してしまう
そしてまるで今起きたように、その痛みを感じる

私たちが共にした全ての時間
君が話した全ての言葉
私が君にした全てのこと、そして私が君にできなかった全てのこと
その全てが今夜流れ出す

(コーラス)
今夜その記憶が炎のように燃え上がる
一つ一つの言葉と共に、高くそしてさらに高く、燃え上がっていく
忘れることができず、ただこの気持ちを追い出すことができない

炎の中に座り、君が戻ってきてくれることだけを願う
しっかりと目を閉じ、じっと耐えて、こう願う
夢を見ているんだって
お願いだ、私を起こしに来てくれ

(バース2)
テレビのボリュームを上げて、君の声をかき消す
でも忘れ去ることはできない
どうすればいいかわからず、
たばこは最後の1本になってしまった

Yeah、君は眠りに就いているだろう
深い夢のなかにいるとき、私はここに座り涙が頬を伝わりながら、眠りに就こうとしている
Yeah、たとえどこにいようとも、君は前に進み、
今夜私たちのことを二度と振り返ることはないだろう

(コーラス)
今夜その記憶が炎のように燃え上がる
一つ一つの言葉と共に、高くそしてさらに高く、燃え上がっていく
忘れることができず、ただこの気持ちを追い出すことができない

炎の中に座り、君が戻ってきてくれることだけを願う
しっかりと目を閉じ、じっと耐えて、こう願う
夢を見ているんだって

(ブリッジ)
君が前に進んでいるというのはわかっている
そして諦めなくちゃいけないということも
でもまた戻ってきてくれることを願い続けてしまう

時間がそれを癒してくれない、何一つ
Baby、これまでになく苦しく締めつける
私の声が聞こえないことは知っている、でも今夜私を救って欲しい

(コーラス)
今夜その記憶が炎のように燃え上がる
一つ一つの言葉と共に、高くそしてさらに高く、燃え上がっていく
忘れることができず、ただこの気持ちを追い出すことができない

炎の中に座り、君が戻ってきてくれることだけを願う
しっかりと目を閉じ、じっと耐えて、こう願う
夢を見ているんだって
お願いだ、起こしに来てくれ

夢を見ているんだ
お願いだ、起こしに来てくれ

愛する人を失った痛心を繊細なタッチで表現し、追体験させるようなリリックで綴るハート・ブレイク・ソング「Come Wake Me Up」には、「魔法のような曲だ」、「私のすべての感情を完璧に表現しているわ」、「全てが溢れだしたよ。全ての思い出と涙が」等、思い思いの声が寄せられ、人それぞれの思いと共に、深い共感を呼ぶ曲となっているようです。

初めてこの曲を聞いたとき、何万との思い出が蘇ったよ。

まるで自分の口から出たような言葉。何度も何度も泣きたくなってしまう。

音楽の力、それは筆舌に尽くしがたい。私たちの中にある感情を語る曲、とても言葉にできない。このバンドは本当に才能にあふれており、彼らの音楽は私たちをインスパイアしてくれるよ。

これは私の妻への気持ち、でも甥と不倫して離婚したんだ。あれから17年。彼女のことは忘れていないよ。

またラスカル・フラッツの美しい名曲の誕生だ。

涙なしにはこの曲を聞くことができないわ。まだあなたを愛している、これからもずっと、私があの時約束したように。

あれから7年か。

昨日彼と別れて、ノンストップで聞いているのだ。

»「What Hurts The Most」(4thスタジオ・アルバム『Me & My Gang』)

ラスカル・フラッツのシグネチャー・ソング「What Hurts the Most」のミュージック・ビデオを手がけたショーン・シルヴァ(Shaun Silva)が前作「Banjo」に引き続きメガホンをとった同ミュージック・ビデオには、同バンドのギタリスト米ジョー・ドン・ルーニー(Joe Don Rooney)と、その妻で米モデルのティファニー・ファロン(Tiffany Fallon)が出演し、ナッシュビルにて撮影(»英文記事)。

二人の関係が終わりを迎えるシーンから始まる同ミュージック・ビデオでは、過去の思い出とともに、バイクに乗り立ち去った彼女とその後を追うブガッティ・ヴェイロン(Bugatti Veyron)のシーンが交錯します。

「あら、手が滑ったわ」と彼女が割るんじゃないかと思われたクリスタルは、彼の自分の手によって破壊されることになりますが、しかしその瞬間、自分を追うブガッティに気を取られていた彼女は、信号が変わる交差点で止まることができず猛スピードで前方を横切る車に衝突。それにより”目覚めた”彼は、自分のもとを立ち去った彼女のもとを追いかけることになるのだが…。

車がブガッティ

よく意味がわからないな…」、「ラストシーンに混乱したよ」、「彼女は死んでしまったの?」、「こんなにも美しい素晴らしい歌なのになんかもったいないな」、「歌詞と合ってないな…、でも勿論歌自体は素晴らしんだが」等など、そのミュージック・ビデオには、疑問の声も。

「What Hurts the Most」のミュージック・ビデオと同様、歌詞をダイレクトに映像化したものとはなっていない「Come Wake Me Up」のミュージック・ビデオ、しかし、「夢を見ているんだ、起こしに来てくれ」と歌うその心の叫びは、リスナーの心の中で再現されます。

愛する人を失う本当の意味を知った悪夢から目覚め、彼女を取り戻そうと立ち去った彼女を追いかけるラストシーン、それは一見感動的なシーンに思えるも、しかし描かれていない次のシーンの結末を誰もが既に目にしています。

何度も繰り返すようにフラッシュバックする二人の最後の時間、そこには決して”覚めることができない”現実に苦しむ姿が描かれているようです。

»「I Won’t Let Go」(7thスタジオ・アルバム『Nothing Like This』)

過ちと失敗、挫折と苦悩、そして自分を赦すことを知り、”Changed”となった新しい姿を描くスピリチュアルな曲「Changed」をタイトルに掲げた最新アルバム『Changed』のアルバムタイトルについて、「我々のミュージック・キャリアのこの新しいシーズンを芯から捉えたもの」とラスカル・フラッツのフロントマン、ゲーリー・ラボックス(Gary LeVox)は語ります。

»「Bless The Broken Road」(3rdスタジオ・アルバム『Feels Like Today』)

しかし、リード・シングル曲「Banjo」のようにキック・バットなアップビート・ナンバーで魅了する一方、「Changed」、「Let It Hurt」等、その風貌からは想像もできない胸に染み渡る美しい歌声と、「魔法」のように心に直接届けるリリック、そして感情へと昇華させる絶妙なサウンドが織りなし、そっと涙を誘う音楽は、決して”変わらない”彼らの絶大な人気を支える深い魅力の一つといえるかもしれません。

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