マルティナ・マクブライド(Martina McBride)”All The Things We’ve Never Done”


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今やカントリー界を代表する「カントリー界のセリーヌ・ディオン」的存在マルティナ・マクブライド(Martina McBride)ですが、この曲「All The Things We’ve Never Done」は、彼女の初期の3rdアルバム『Wild Angels』(1995.9)に収録されている楽曲。

とりわけ有名な曲というわけではなく、とりわけヒットした曲というわけでもなく、とりわけ彼女を強く印象付ける代表作というわけではありませんが、今の時代、そっと心にしんみりとくるカントリーらしさが光る純愛ソングといえるかもしれません。

“All The Things We’ve Never Done”
written by Craig Bickhardt, Jeff Pennig

記念日のグラスで二人はお酒を交わす
静かな時が過ぎ
そして二人はキスを交わす
彼女は彼の心の中に何かあることを気づいていた
時が来れば彼は彼女に話すだろう
それが何であるか

彼はこう話す
「丘の上に立つ豪邸を君に建ててあげることができなかったね
スペインの太陽で君を温めてあげることもできなかった…
ただ私はまばたきし
時が過ぎていく間、
君にしてあげられなかったこと全てを考えてしまう」

彼女は微笑みそして彼の手をとり
こう話す
「今思いついたのだけど、
そんなにあなたを後悔させること
今まで私たちが決してしてこなかったことだけど
でもそれを私は誇りに思っているわ」

「私があなたにそばにいてほしいとき
あなたは決して立ち去ることはなかったわ
一人じゃないって、そう感じさせてくれたわ
決して誓いを破ることはなかったわ
私たちが今ここにいる理由…
それは全て私たちが決してしてことなかったことにあるの」

「それは決して気持ちが離れることがなかったこと
そして決してあなたが私を守る秘密で私を傷つけなかったこと
決して偽り合う関係でなかったこと

そしてこれらの私たちが決してしてこなかったこと全ての中で
私は今もあなたと共にいるの」

この曲の題名になっている”All The Things We’ve Never Done“(私たちが決してしてこなかった全て)ですが、曲の前半では、男性が愛する人のためにしてあげられなかったことを強く悔いるものとして用いられている一方、曲の後半では、それに気にかけた女性が、”All The Things We’ve Never Done”をそばにいてほしいとき決して立ち去らなかったこと、決して二人の気持ちが離れなかったこと、決して嘘や偽りで傷つけることがなかったこととして、二人の愛の証として用いられています。

一つの言葉を全く違う側面から表現し、さりげない優しさや素朴な愛をそっと感じさせてくれるちょっぴり切なくも温かいバラード・ソング、結構昔の曲で特に注目されるマルティナ・マクブライドの曲ではありませんが、久しぶりに聞いてなぜか胸を打たれました。

歌でも映画でも本でも、聞くとき、見るとき、読むときによって全く違った印象を受けるのはとても不思議なものです。この曲がリリースされた頃は、この曲は完全にスルーでした(笑)。

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