マライア・キャリー（Mariah Carey）の「All I Want For Christmas」（94’、邦題：恋人たちのクリスマス / ソニー・ミュージックエンタテインメント）が今日発表の米ビルボード総合ソングチャート「Hot 100」で先週の第2位から浮上し今シーズン初の首位を獲得（Billboard、※2020年12月19日付）。これにより「All I Want For Christmas」は通算4週首位に記録を伸ばした。同曲は先シーズン、オリジナル・リリースから25年を経て初首位となり3週連続で首位を記録（※2019年12月21日付-2020年1月4日付）、およそ1年ぶりの首位返り咲きとなった。
4週で首位となった「All I Want For Christmas」は、クリスマス・ソングとして「Hot 100」最多タイ首位記録となり、1958年から59年にかけて4週連続（※1958年12月22日付-1959年1月12日付）で第1位を記録したチップマンクス（The Chipmunks）とDavid Sevilleの「The Chipmunk Song」(’58)の最多首位記録に並んだ。
「All I Want For Christmas」は先シーズン、マライア・キャリーの19曲目の「Hot 100」首位曲となり（記事）、18曲首位のエルヴィス・プレスリー（Elvis Presley）の記録を超えソロアーティストとして「Hot 100」首位曲数で史上最多となった。グループを含めると、「Hot 100」史上最多首位曲数を保持しているザ・ビートルズ（The Beatles）の20曲首位に次ぐ記録。少なくとも4週で「Hot 100」首位となった曲数の記録では、今回の首位によりマライア・キャリーは7曲で最多タイとなり、14曲中7曲がそれぞれ4週以上で首位となったリアーナ（Rihanna）の最多記録と並んだ。また今回の首位によりマライア・キャリーはキャリアを通じて「Hot 100」で83週の首位を記録し、自身が保持する「Hot 100」最多首位記録を更新した。
1994年にリリースされたマライア・キャリー初のクリスマス・アルバム『Merry Christmas』に収録の「All I Want For Christmas」はNielsen Music/MRC Dataによると、先週12月10日までに米国内週間ストリーミングで3,140万回（前週比19％増）を記録し「ストリーミング・ソング」で首位となり通算7週で首位を記録。また米国内週間デジタル・ダウンロードは7,000（前週比8%増）を売り上げ、「デジタル・ソング・セールス」でワンランク上昇の第8位。1994年のリリースからトータルで「All I Want For Christmas」は米国内ストリーミングで10億回を再生し、370万ダウンロードを記録している。
Billboardが2020年9月19日付より新たに開始した週間グローバル・ソング・チャート「Billboard グローバル 200」（Billboard Global 200）では今週、「All I Want For Christmas」が先週の第2位から浮上し初首位を獲得（Billboard、※2020年12月19日付）。Nielsen Music/MRC Dataによると同曲は、12月10日までに世界週間ストリーミングで7,930万回（前週比19％増）、ダウンロード数は17,000（前週比18％増）を記録した。
「All I Want For Christmas」は先週土曜日発表の最新の全英シングル・チャートでリリースから26年を経て初首位を獲得（Official Charts、※2020年12月17日付）。同曲は全米チャート「Hot 100」と全英チャート「Official Singles Chart」の両チャートで首位になった初のクリスマス・ソングとなった。
アリアナ・グランデ（Ariana Grande）、ジェニファー・ハドソン（Jennifer Hudson）を迎えたマライア・キャリーの新リミックス「Oh Santa!」（記事）は、「Hot 100」初登場第76位となり、「デジタル・ソング・セールス」で第3位、「ホリデー・デジタル・ソング・セールス」で第1位となった。
今週の「Hot 100」では「All I Want For Christmas」を含む5曲のクリスマス・ソングがトップ10にランクイン。ブレンダ・リー（Brenda Lee）のクラシカルなクリスマスソング「Rockin’ Around the Christmas Tree」(’58)が先週の第4位から第3位に浮上。同曲は先シーズン、第2位に最高位を更新した。またボビー・ヘルムズ（Bobby Helms）のクリスマスソング「Jingle Bell Rock」(’57)が先週の第9位から第5位に浮上。同曲は先シーズン、第3位に最高位を更新した。アンディ・ウィリアムス（Andy Williams）の定番のクリスマスソング「It’s the Most Wonderful Time of the Year」(’63)が先週の第12位から第6位に浮上し、先シーズンに記録した第7位の最高位を更新。さらに、リリースから祝50周年となるホセ・フェリシアーノ（Jose Feliciano）のクラシカルなクリスマス・ソング「Feliz Navidad」（’70、邦題：フェリス・ナビダッド）が先週の第16位から第10位に浮上し同曲初のトップ10を記録。ホセ・フェリシアーノとしては、2曲目の「Hot 100」トップ10ソングとなり、1968年にカバーしたドアーズ（The Doors）の「Light My Fire」（’67、邦題：ハートに火をつけて）の第3位に続いて、トップ10ソングとなった。
今週「Hot 100」トップ10にランクインしたクリスマス・ソング曲数としては最多タイ記録となり、先シーズンに5曲がトップ10となった2020年1月4日付（記事）と並ぶ記録。同チャートでは、マライア・キャリーの「All I Want For Christmas」（第1位）、ブレンダ・リーの「Rockin’ Around the Christmas Tree」（第2位）、ボビー・ヘルムズの「Jingle Bell Rock」（第3位）、バール・アイヴス（Burl Ives）の「A Holly Jolly Christmas」（第4位）、アンディ・ウィリアムスの「It’s the Most Wonderful Time of the Year」（第7位）の5曲がトップ10となった。
今週の「Hot 100」トップ10
第1位「All I Want For Christmas」Mariah Carey/マライア・キャリー〈+1〉
第2位「Mood」24kGoldn & Iann Dior〈-1〉
第3位「Rockin’ Around the Christmas Tree」Brenda Lee/ブレンダ・リー〈+1〉
第4位「Positions」Ariana Grande/アリアナ・グランデ〈-1〉
第5位「Jingle Bell Rock」Bobby Helms/ボビー・ヘルムズ〈+4〉
第6位「It’s the Most Wonderful Time of the Year」Andy Williams/アンディ・ウィリアムス〈+6〉
第7位「Blinding Lights」The Weeknd/ザ・ウィークエンド〈+4〉
第8位「Laugh Now Cry Later」Drake/ドレイク ft. Lil Durk〈-2〉
第9位「Holy」Justin Bieber/ジャスティン・ビーバー ft. Chance The Rapper〈-2〉
第10位「Feliz Navidad」Jose Feliciano/ホセ・フェリシアーノ〈+6〉
※2020年12月19日付
出典：”Mariah Carey’s ‘All I Want For Christmas Is You’ Jingles Back to No. 1 on Billboard Hot 100” – Billboard
