ザ・ウィークエンド&アリアナ・グランデ「Save Your Tears」が全米初首位


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ザ・ウィークエンド(The Weeknd)「Save Your Tears」が、アリアナ・グランデ(Ariana Grande)とのリミックスのリリースを受けて、今日発表の米ビルボード総合ソングチャート「Hot 100」で先週の第6位から浮上し初首位を獲得した(Billboard、※2021年5月8日付)。ザ・ウィークエンドとしては「Blinding Lights」に続いて6曲目の「Hot 100」首位、アリアナ・グランデとしては「Positions」に続いて6曲目の「Hot 100」首位となった。

オリジナルと、2021年4月23日にリリースされたアリアナ・グランデとのリミックス「Save Your Tears (Remix)」のデータが合算され、「Save Your Tears」は4月29日までに米国内週間ストリーミングで3,040万回(前週比111%増)、ダウンロードは18,000(前週比265%増)を記録(MRC Data)。これにより同曲は「ストリーミング・ソング」で先週の第17位から第2位に浮上、「デジタル・ソング・セールス」では先週の第19位から首位に浮上した。また「ラジオ・ソング」では好調を維持し第2位をキープし、「Hot 100」で初首位となった。なおアリアナ・グランデとのリミックスがこの週の「Save Your Tears」全体の過半数を占め、アリアナ・グランデがクレジットされている。

〈2020年代アルバム初の記録〉
これまで最高位は第4位だったオリジナルの「Save Your Tears」は、ザ・ウィークエンドのアルバム『After Hours』(2020)に収録。ザ・ウィークエンドは『After Hours』から、「Heartless」、「Blinding Lights」で「Hot 100」首位を獲得し、今回で同作から3曲目の首位。同一のアルバムから3曲の「Hot 100」首位を達成するのは、2020年代リリースのアルバムで『After Hours』が初となる。

Billboardによると、同一のアルバムから少なくとも3曲で「Hot 100」首位を達成するのは2010年代リリースのアルバムではわずか6作で、ケイティ・ペリー(Katy Perry)の2010年アルバム『Teenage Dream』(「California Gurls」、「Teenage Dream」、「Firework」、「E.T.」、「Last Friday Night (T.G.I.F.)」)、リアーナ(Rihanna)の2010年アルバム『Loud』(「Only Girl (In the World)」、「What’s My Name?」、「S&M」)、アデル(Adele)の2011年アルバム『21』(「Rolling in the Deep」、「Someone Like You」、「Set Fire to the Rain」)、テイラー・スウィフト(Taylor Swift)の2014年アルバム『1989』(「Shake It Off」、「Blank Space」、「Bad Blood」)、ジャスティン・ビーバー(Justin Bieber)の2015年アルバム『Purpose』(「What Do You Mean?」、「Sorry」、「Love Yourself」)、ドレイク(Drake)の2018年アルバム『Scorpion』(「God’s Plan」、「Nice for What」、「In My Feelings」)が同記録を達成している。

〈男性アーティスト初の記録〉
さらにザ・ウィークエンドは『After Hours』から、2019年に「Heartless」(1週首位、※2019年12月14日付)、2020年に「Blinding Lights」(通算4週首位、※2020年4月4日付-11日付, 25日付-5月2日付)、そして2021年に今回「Save Your Tears」で首位となったため、同一のアルバムから3年連続で「Hot 100」首位を獲得した初の男性アーティストとなった。女性を含めると、同記録を達成している唯一のアクトはジャネット・ジャクソン(Janet Jackson)で、『Janet Jackson’s Rhythm Nation 1814』より1989年に「Miss You Much」で首位、1990年に「Escapade」と「Black Cat」で首位、1991年に「Love Will Never Do (Without You)」で首位となった。

女性アーティスト初の記録
アリアナ・グランデはこれまでにデュエット曲としては、ジャスティン・ビーバー(Justin Bieber)との「Stuck With U」(1週首位、※2020年5月23日付)、レディー・ガガ(Lady Gaga)との「Rain on Me」(1週首位、※2020年6月6日付)で首位を獲得。今回の首位によりアリアナ・グランデはソロ・アーティスト同士のデュエット曲で3曲の「Hot 100」首位を獲得した初の女性アーティストとなった。男性を含めると、同記録を達成している唯一のアクトはポール・マッカートニー(Paul McCartney)で、リンダ・マッカートニー(Linda McCartney)との「Uncle Albert/Admiral Halsey」(1971)、スティーヴィー・ワンダー(Stevie Wonder )との「Ebony and Ivory」(1982)、マイケル・ジャクソン(Michael Jackson)との「Say Say Say」(1983-84)で「Hot 100」首位を獲得している。

〈ザ・ウィークエンド、週間世界チャートで初首位〉
「Hot 100」での首位に加え「Save Your Tears」は、今日発表の週間世界チャート「Billboard グローバル 200」で、先週の第9位から浮上し初首位となった(Billboard、※2021年5月8日付)。世界200以上の地域のストリーミング及び売上のデータを集計した同チャートで「Save Your Tears」は、4月29日までに世界週間ストリーミング9,450万回(前週比118%増)を記録、ダウンロードは29,600(前週比205%増)を記録した(MRC Data)。「Billboard グローバル 200」でザ・ウィークエンドが首位となるのは初となる。アリアナ・グランデとしては「Positions」(2週連続首位、※2020年11月7日付-14日付)に続いて2曲目の「Billboard グローバル 200」首位となった。

今週の「Hot 100」トップ10
第1位「Save Your Tears」ザ・ウィークエンド&アリアナ・グランデ〈+5〉
第2位「Leave the Door Open」Silk Sonic / シルク・ソニック〈0〉
第3位「Peaches」Justin Bieber feat. Daniel Caesar & Giveon〈0〉
第4位「Rapstar」Polo G / ポロG〈-3〉
第5位「Levitating」Dua Lipa/デュア・リパ feat. DaBaby〈0〉
第6位「Kiss Me More」Doja Cat / ドージャ・キャット feat. SZA〈+2〉
第7位「Montero (Call Me by Your Name)」Lil Nas X / リル・ナズ・X〈-3〉
第8位「Astronaut in the Ocean」Masked Wolf / マスクド・ウルフ〈-1〉
第9位「Up」Cardi B / カーディ・B〈0〉
第10位「drivers license」Olivia Rodrigo / オリビア・ロドリゴ〈0〉
※2021年5月8日付
出典:“The Weeknd & Ariana Grande’s ‘Save Your Tears’ Soars to No. 1 on Billboard Hot 100” – Billboard

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