Mallary Hope(マラリー・ホープ)/ “Love Lives On”


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今回は今年7月にデビューしたカントリー界の期待の新星マラリー・ホープMallary Hope)をフィーチャー。力強くも包容力のある温かい優しい歌声と情感溢れるタッチで描かれる切ない歌詞が織り成す心の琴線に触れるバラードが魅力です。

このPV動画の曲”Love Lives On”は過去の記事「カントリー・ミュージック涙を誘うバラード7選」にも掲載した曲ですが、ページを改めて”Love Lives On“の歌詞の日本語訳や彼女のアーティスト紹介をこちらのページにて掲載します。

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デビューEP盤アルバム「Love Lives On」(4曲収録)がコチラのレーベルUniversal Music Nashville公式ページよりフル試聴できます!(※音楽が自動再生します)

 

“Love Lives On”~愛は永遠に~
日本語訳歌詞

(Verse 1)
今朝あなたに寄り添おうと腕を伸ばし
あなたのいないベッドで目を覚ます
また落ち込んでしまったわ
どのくらい遠くへあなたは離れていってしまったのかしら
私はまだ二つのカップにコーヒーを注いで
私の夢の全てをあなたに話しているわ
この静かなキッチンでね
あなたはまだ私と一緒にいるべきだわ

(Chorus)
たとえ気が狂ったように泣いてみても
たとえどんなに傷ついても
神様が私に与えてくれたひと時に感謝しているわ
たとえ私たちが最後までうまくいかなくても
私はあなたがいない人生をどう生きるか学んでいるわ
たとえ私がそうしたくなくてもね
あなたが離れてしまっても私の愛は生き続けるわ

(Verse 2)
日曜になると私はまだあなたの母親を家に呼ぶ
彼女の声が聞けてよかったわ
彼女はいつも同じ話を私にしてくれるの
彼女のわがままな息子の話をね
私はあなたの大切にしていたティーシャツをまだ持っているの
そうね、それは私が嫌っていたもの
おかしな話かもしれないけど
ただどうしても捨てられないの大切なものなの

(Chorus)
たとえ気が狂ったように泣いてみても
たとえどんなに傷ついても
神様が私に与えてくれたひと時に感謝しているわ
たとえ私たちが最後までうまくいかなくても
私はあなたがいない人生をどう生きるか学んでいるわ
たとえ私がそうしたくなくてもね
あなたが離れてしまっても私の愛は生き続けるわ

(Verse 3)
あなたの誕生日に小さな女の子が私と一緒に来たの
小さな花束を手に持ってね
彼女はいつも何か足りないことを感じ取っていたようだけど
でも小さすぎて理解することはできなかったわ
でもいつか彼女は私にこう問いかけるの
その人はどんな人だったの?ってね
私はあなたのことを愛していた全てを彼女に伝えるわ
そしてあなたの全てを彼女から見てとれるの

(Chorus)
たとえ気が狂ったように泣いてみても
たとえどんなに傷ついても
神様が私に与えてくれたひと時に感謝しているわ
たとえ私たちが最後までうまくいかなくても
私はあなたがいない人生をどう生きるか学んでいるわ
たとえ私がそうしたくなくてもね
あなたが離れてしまっても私の愛は生き続けるわ

今朝あなたに寄り添おうと腕を伸ばしてみたけど
あなたはそこにはいない

参考サイト「Mallary Hope “Love Lives On”

日々のさりげない仕草や習慣から、愛する人を失った大きな喪失感を描写したシーンから始まるこの曲ですが、歌詞の1番目を聴く限りでは、”how far away you are”とだけ表現されており、その愛する「あなた」はどこへ行ってしまったのか、失恋または離婚なのか、それとも既に亡くなってしまったのでしょうか、もしかして…と思いながらも、1番目の歌詞では愛する人を失った悲しみとそれを必死で乗り越えようとしている姿が強く伝わってきます。

そして気になる2番目の歌詞に入り、「あなた」の母親が登場し、その愛する「あなた」は、夫だったのでしょうか、単なる恋人関係ではないことがわかりますが、ここでも「あなた」はどうしてしまったのか、明確な描写はされていません。

しかし3番目の歌詞でその答えを決定付ける「小さな女の子」が登場します。日本語訳では「小さな女の子」と訳していますが、原文では単に”She”と表現されており、一瞬「あなた」の母親?と思ったのですが、”she’s always known there’s something missing but to young to understand”(「彼女はいつも何か足りないことを感じ取っていたようだけど、でも小さすぎて理解することはできなかったわ」)との部分で、どうやら別人であることがわかります。

その彼女(she)が「あなた」の誕生日に小さな花束を持って私について来てくれます。新しい恋人出現かい!とそんな修羅場は勿論なく、”someday she’s going to ask me. What kind of man you were”(「でもいつか彼女は私にこう問いかけるの。その人はどんな人だったの?ってね」)、”I’ll tell her all the ways i loved you and all of you i see in her”(「私はあなたのことを愛していた全てを彼女に伝えるわ。そしてあなたの全てを彼女から見てとれるの」)でようやくその「彼女」(she)が、自分と「あなた」の娘であることがわかります。

そしてそこから遡って”She comes with me on your birthday little flowers in her hands. She’s always known there’s something missing but to young to understand”(「あなたの誕生日に小さな女の子が私と一緒に来たの。小さな花束を手に持ってね。彼女はいつも何か足りないことを感じ取っていたようだけど、でも小さすぎて理解することはできなかったわ」)との前の内容から、断定的な表現は避けているものの、その「あなた」が既に亡くなってしまっていることが強く推認される内容になっています。

明確な記述はありませんが、物語の最後でようやく明かされる事実ですが、それを前提にコーラスの部分や1番目の歌詞を改めて聴くと、思わずぐっときてしまいます。この曲の大きな魅力の一つにコーラスで”even though”(たとえ…だとしても)の韻を踏んでいる部分がありますが、”I’m learning how to live without you even though i don’t want to”(「私はあなたがいない人生をどう生きるか学んでいるわ、たとえ私がそうしたくなくてもね」)にはやられてしまいます。

なおこの曲は、マラリーの姉や彼女と同じ境遇にある人々からインスパイアされた曲であるとCMTは報じています。というのは、マラリーの姉の夫がイラクへ派遣されることが決まる直前に、マラリーの姉が妊娠していることがわかったという経緯があり、もしも夫に何かあったならお腹の子供を父親を知ることをできないかもしれないといった状況にあったからだそうです。

悲しい歌詞の曲ではありますが、それと同時にそれを乗り越える力強さを感じさせる深い愛を綴った一曲ではないでしょうか。

マラリー・ホープ(Mallary Hope)とは
Mallary Hope Biography

Mallary Hope Official Website

Mallary Hope Official Website


マラリー・ホープMallary Hope)は、アメリカ出身のカントリー界の期待の新星女性シンガー。米ジョージア州、人口およそ1000人程の小さな町コーハッタの父の教会で歌を歌い育つ。
弱冠12歳でバンドを結成、15歳で曲を書き始める。歌のコンペティションで優勝後、初めてCDをリリース。高校2年生だった彼女だが、既に1年間で150のパフォーマンスを行う。
17歳になると、家族総出で彼女の音楽の夢を本格的に掴むべくカントリーの聖地ナッシュビルへ移転。ナッシュビルの心臓地「Music Row」のシンガーとして、およそ500を越えるデモをレコーディングする傍ら、ホームスクールで教育課程を修了する。
21歳でMCAレコード会社(現在のユニバーサルミュージック)とレーベル契約。
そして今年7月にデビュー・シングル”Love Lives On”をリリースし、8月には”Times Like These”、”Wildflowers”を含む3曲を収録したEP(ショートアルバム)をリリースしている(その後”Let’s Just Fall In Love Again”を追加リリース)。いずれも現在のところデジタル媒体のみで、公式ページまたはAmazom.com、iTunes USAでダウンロード購入が可能。日本からの入手は困難となっていますが、コチラのページ無料フル試聴ができます!

参考サイト「CMT.com “Mallary Hope Biography”

若い頃のマルティナ・マクブライド(Martina McBride)を彷彿とさせる力強くそして包容力のある安定感抜群のマラリー・ホープの歌声は今後の活躍にも大きな”希望”を強く感じさせますね。

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