『アメリカンアイドル』キンバリー・コールドウェルがデビューアルバムリリース!


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米人気リアリティ・オーディション番組『アメリカン・アイドル』のシーズン2ファイナリストとしても知られるキンバリー・コールドウェル(Kimberly Caldwell)がおよそ7年のときを経て自身初となるスタジオ・デビュー・アルバムWithout Regret』を来月6日(2010年4月6日)にヴァンガード・レコード(Vanguard Records)よりリリースするとのことです。

キンバリー・コールドウェルファンには待望のデビュー・アルバムとなるこの本作では、セリーヌ・ディオン(Céline Dion)の「Because You Loved Me」やエアロスミス(Aerosmith)の「I Don’t Want to Miss a Thing」等数々の洋楽史を代表するバラードの名曲を生み出した女性作曲家ダイアン・ウォーレン(Diane Warren)をはじめ、セリーヌ・ディオン「One Heart」やケリー・クラークソン(Kelly Clarkson)、ブリトニー・スピアーズ(Britney Spears)、キャサリン・マクフィー(Katharine McPhee)、キャリー・アンダーウッド(Carrie Underwood)、デルタ・グッドレムらを手がけるヒット・メーカーで現在『アメリカン・アイドル』シーズン9の審査員も担当する女性作曲家カーラ・ディオガルディ(Kara DioGuardi)、そしてモンスター・ロック・バンド、ニッケルバック(Nickelback)のチャド・クルーガー(Chad Kroeger)ら豪華ソングライターを迎え、自らも作曲に加わるなど満を持してのデビュー・アルバムとなっているようです。

7位に終わった『アメリカン・アイドル』からおよそ7年、番組の司会を務めながらも、幼い頃からの歌手になる夢を追い続け、デビュー・アルバムのリリースの夢をついに実現させることとなったキンバリー・コールドウェルについて今回フィーチャーしてみました。

なお、デビュー・アルバム収録曲のバラード・ソング「Say Love」が現在米公式サイトより無料で配信されているとのことです!

デビュー・アルバム収録のバラード・ソング「Say Love」が無料配信!
Free download song “Say Love” by Kimberly Caldwell

記事上部のウィジェットの「Get it Now」のボタンをクリック、メールアドレスを記入して米Kimberly Caldwell公式サイトニュースレターに登録すると、デビュー・アルバム収録のバラード曲「Say Love」が無料でダウンロードできるようになっています。

上記のウィジェットは米公式サイトより提供されているもので、米公式サイトの「CLICK HERE FOR A FREE SONG」と表示されたボタンからも同様に無料でダウンロード可能です。

【米Kimberly Caldwell公式サイト】http://www.kimberly-caldwell.com/main/

以前記事『セリーヌ・ディオンと共演し今全米話題沸騰中のカナディアン・テノールズ』でもカナディアン・テノールズがデビュー・アルバム収録曲を無料配信しているのを記事にしましたが、最近海外ではアルバム収録曲の無料配信が新しいアーティストのプロモートの手段の一つとなってきているようです。ウィンウィンなアメリカらしいプロモーションですね!個人的には非常にこういうのは嬉しい限りです。

キンバリー・コールドウェル
Kimberly Caldwell
American Idol's Annual Top 12 Party - Arrivals

キンバリー・コールドウェル(Kimberly Caldwell、1982年2月25日生まれ、現在28歳)は、米人気リアリティ・オーディション番組『アメリカン・アイドル』のシーズン2(2003~2004年)のファイナリスト(第7位)で、現在は女優、各テレビ番組の司会役としても知られる米国テキサス州フォートベンド郡ケイティ出身のシンガー・ソングライター。

1. 幼少時代 ~『スター・サーチ』ジュニア・ヴォーカリスト部門で最多5度の優勝

5歳で初めてミスコンテスト等で歌を披露して以降、カントリー界を代表するアーティスト、リーバ・マッキンタイア(Reba McEntire)、ザ・ジャッズ(The Judds)やランディ・トラヴィス(Randy Travis)らカントリー・シンガーに強く惹かれた彼女は、当時の『アメリカン・アイドル』ともいえる米オーディション番組『スター・サーチ』(Star Search、1983年~1995年、現在のリメイク版『スター・サーチ』のオリジナル版)に出場し、ジュニア・ヴォーカリスト部門で最多5度の優勝に輝いた他、カントリーの聖地米テネシー州ナッシュビルでWSMラジオ放送局により毎週開催され米カントリー音楽の登竜門とも言われるグランド・オール・オプリ(Grand Ole Opry)でパフォーマンスを披露。1995年には第41代大統領ジョージ・H・W・ブッシュ大統領(前ブッシュ大統領の父)夫妻の結婚50周年記念パーティで歌を披露しています。

2. 家族関係の悪化

主に12歳から15歳までの間は「世界的ミュージックシアターの中心地」(コチラを参考)と言われるミズーリ州ブランソン(Branson, Missouri)に家族と共に拠点を置き、主に週6日一日に2度のカントリー・ショーとしてパフォーマンスを行っていましたが、15歳になると両親の婚姻生活の危機に直面し、父親との関係が悪化、人前に出て歌を披露することを愛してやまなかった彼女ですが、「ただ普通の生活が送りたい」と考えこの時期に元のテキサス州ケイティに戻ります。

3. 『アメリカン・アイドル』シーズン2への挑戦

Electronic Entertainment Expo 2003

それからおよそ5年後、2003年に放送されることになる『アメリカン・アイドル』シーズン2の地方予選がテキサス州で行われることになりこれに挑戦した彼女は、見事ファイナリストにまで登りつめますが、最終的に第7位で終え、以後はフォックス・スポーツ・ネットワークのスポーツ番組やTVガイドネットワークの番組の司会役として活躍するようになります。2006年にシングル曲「Who Will You Run To」、2008年にシングル曲「Fear of Flying」をストーリー・ロード・レコード(Story Road Records)よりリリースするも、彼女の夢であったデビューアルバムのリリースはなりませんでした。

4. デビュー・アルバムの夢

American Idol Finale: Results Show - Arrivals

「番組で司会をすることもとても楽しんだけど、音楽やアルバムを制作する私の夢を諦めたわけではなかったわ」と当時のことを語る彼女。『アメリカン・アイドル』を去って以降、セリーヌ・ディオンの「Because You Loved Me」等数々のバラードの名曲を生み出した作曲家ダイアン・ウォーレンに深く影響を受けた彼女は意欲的に作曲に取り組み、良き助言者でもあるダイアン・ウォーレンと共に曲を制作。幾つかの音楽関係者のアプローチがあるも2008年半ばまでは具体的なレコード契約がなく困難の道程を辿った彼女ですが、その後自ら制作した楽曲の完成と共に、ついにEMIミュージック・グループ(EMI Music Group)のパートナー関係にあるウェルク・ミュージック・グループ(Welk Music Group)傘下のレーベル会社ヴァンガード・レコード(Vanguard Records)と契約を実現し、デビュー・アルバム『Without Regret』のリリースを実現。幼い頃から諦めず追い求めた夢をついに実現させる瞬間でもあったようです。

デビュー・アルバム『Without Regret』
Kimberly’s Debut Album

キンバリー・コールドウェル

01. Heart Like Mine – co-written by カーラ・ディオガルディ、チャド・クルーガー(Nickelback)
02. Going, Going, Gone
03. Mess of You – リード・シングル、Alana Graceのカバー曲
04. Say Love – キンバリー・コールドウェル作曲 ※現在公式サイトにて無料配信中
05. Human After All
06. Taking Back My Life
07. Cost of Love – written by ダイアン・ウォーレン
08. Frozen
09. If You’re Gonna Fall
10. When I’m Not Around
11. Sleep While I Drive – メリッサ・エスリッジ(Melissa Etheridge)のカバー曲

1. パンチの効いたエネルギッシュでパワフルな男性的なロック

「私は心からストレートに歌う大胆不敵な女性ロック歌手の方々が大好きなの」と語るキンバリー・コールドウェルは、メリッサ・エスリッジ(Melissa Etheridge)の大ファン。メリッサ・エスリッジは、2度のグラミー賞そしてアカデミー賞にも輝き豪快でパンチの効いた歌声の米女性ロック・スターとして知られており、キンバリーは『アメリカン・アイドル』でも彼女の曲「Come to My Window」を選曲、本アルバムでも彼女の「You Can Sleep While I Drive」をカバーしています(#11「Sleep While I Drive」)。「このアルバムを現代のメリッサ・エスリッジとして思い描いているわ」と自身が語るように、本アルバムではパワフルで力強い曲が多く収録。「Going Going Gone」、リード・シングル曲「Mess of You」他、ダイアン・ウォーレン作曲による「Cost of Love」やカーラ・ディオガルディとニッケルバックのチャド・クルーガーら共作による「Heart Like Mine」(※下の動画約1:40~試聴できます)等、男性ロックアーティストを彷彿とさせるキンバリー・コールドウェルのダイナミックで力溢れる芯の強い歌声を生かしたエネルギッシュでパワフルな楽曲が収録されています。

2. 抒情的で繊細な女性的なバラード曲

Fall 2007 - Around Smashbox - Day 2

その一方で、自身も作曲を手がけた「Say Love」や「If You’re Gonna Fall」等のように抒情的で繊細なバラード曲も収録。そしてこの「Say Love」と同様に自身が手がけている「Taking Back My Life」、「Human After All」、「Frozen」では、自らの人生の中で経験した個人的な体験に基づいた非常にパーソナルな内容となっており、このアルバムを通じて自らが表現したかったことが歌になっているようです。

3. このアルバムを通じて表現したかったこと~テーマ

Without Regret』(後悔なしに)と題されるこのデビュー・アルバムでは、彼女によると”the overall theme of Without Regret is just being human.“、ありのままの自分であることがテーマとなっているようです。「みんなもそうであるように、私も家族の崩壊や心が傷つけられる多くの辛い経験をしてきたわ。良くも悪くも私の人生に影響を与えた様々な経験を心から素直に歌にすることができたことを神様に感謝しているわ」「もし私の音楽が頑張り続ける誰かにために必要な力になれるのならば、私の役割を果たせることができたと思うの」。「このアルバムは人々が今置かれている辛い状況に自分がいたことを知ってもらうための初めの1歩になるわ。私も心に傷を負うことがあって、でもそれを乗り越えて良い方向に変えることができたから、あなたもきっとできるわ」。

59th Annual Emmy Awards - Arrivals

そして彼女には家族関係の崩壊や様々な苦難の中で学んだ2つのことがあるようです。一つは「全てのことは理由があって起こるということ」、そしてもう一つは「決して自分が自分であることに後悔しないで」ということだそうです。

4. 最後に

「ザ・肉食系です」と言わんばかりの強烈な印象を与えるアルバムのジャケット写真のように、骨太で心を揺さぶる重厚感溢れる歌声を生かしたワイルドで躍動的な楽曲がある一方で、そっと聴く人の心に歩み寄り心に触れる抒情的で繊細な曲が散りばめられている本作の裏側には、『アメリカン・アイドル』ファイナリストとしてではなく、苦難の中で閉じ込めてきた本当の自分の姿を赤裸々に語ろうとしている一人の勇敢な女性の姿があるのかもしれません。

【キンバリー・コールドウェル米公式サイト】http://www.kimberly-caldwell.com/
【キンバリー・コールドウェルMySpace公式サイト】http://www.myspace.com/kimberlycaldwellofficial
【キンバリー・コールドウェルYouTube公式チャンネル】http://www.youtube.com/kimberlycaldwellcom
【キンバリー・コールドウェル公式ツイッターページ】http://www.twitter.com/_kimcaldwell

※なお、米公式サイトでは「Say Love」を無料配信している他、キンバリー・コールドウェルのプロモートを行うためのプログラム「STREET TEAM」の一環として、各々ファン個人向けにプロモート用写真等が提供され現在キャンペーンが行われています。ご興味のある方は米公式サイト内の「STREET TEAM」のページ(コチラ)をご参照下さい!

※この記事のキンバリー・コールドウェルのプロフィール等インタビュー内容は、掲載ビデオでのコメント他、米キンバリー・コールドウェル公式サイト掲載の「BIOGRAPHY」を参考にまとめたものです。さらに詳しく知りたい方は、コチラのページも併せてご参照下さい。

※その他の参考サイトは以下の通りです。
Video: Arjan Chats with Kimberly Caldwell” on Arjanwrites.com
New Music: Kimberly Caldwell – Say Love” on Neon Limelight.com
“kimberlycaldwell” on Justin.TV
Kimberly Caldwell” on Wikipedia

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