デミ・ロヴァート、トランプ大統領に宛てた新曲「Commander In Chief」MV公開


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来月(現地時間2020年11月3日)に実施される2020年アメリカ合衆国大統領選挙を前に、デミ・ロヴァート(Demi Lovato)が政治的な新曲「Commander In Chief」ダウンロード版, Spotify, Apple Music)をリリース(現地時間2020年10月14日)。人種、宗教、性的指向を超え様々な人の声に焦点を当てたミュージック・ビデオが先ほど公開された。

(バース2)「若い頃、私たちは教わった/私たちが正しきことのために戦えば、一握りの正義にはならないと/諦めず、一歩も退かない/あなたが避難している間に私たちは道にいよう/堂々と大声で、本当よ/私たちは片膝をつく、あなたが」、「大統領の間」

深刻化した新型コロナウイルスの責任の矛先が向けられる現職ドナルド・トランプ大統領に宛てた同曲は、ビリー・アイリッシュ(Billie Eilish)の兄/音楽プロデューサーFINNEAS(Finneas O’Connell)とEren Cannataの共同プロデュース。プロデューサーに加え、ジュリア・マイケルズ(Julia Michaels)ジャスティン・トランター(Justin Tranter)ら豪華ソングライター陣とともにデミ・ロヴァートがコー・ライトした。歌詞には「Black Lives Matter」運動が全米各地に広がり過熱化する原因となったジョージ・フロイド(George Floyd)の窒息死や、トランプ大統領の新型コロナウイルスの感染も表現されている。

デミ・ロヴァートはCNNに出演し(現地時間2020年10月14日)、政治的意見のために自身のプラットフォームを活かす重要性を語ったうえで、「こうした質問について、大統領に手紙を書いたり直接会って話したいと何度も思った時もありましたが」、「私ができることは一つ、曲を書き世界にリリースすること。そして彼が私だけでなく、全ての人に対してそうした質問に答えなければなりません。私たちの声を聞いてもらうことはとても大切なことです」、「共和党支持者でも民主党支持者でも、とにかく立ち上がって投票してください」と投票を呼びかけた。

アメリカを二分する政治的主張を歌にすることへの批判・否定的コメントに対して、デミ・ロヴァートはInstagram Storiesで「これで私の音楽キャリアを台無しになっても構わないと思っています」、「これは自分が信じるものを形にした芸術作品。ファンを失うリスクを冒し世に出しています。どんな時も私は売上のために自分の音楽を妥協したりはしません」。「私たちの生活で最も大切な選挙が迫っています」、「この歌は分裂を歌ったものではありません。私たちの現職大統領から答えを見つける歌。だから議論して選挙について話し合いましょう。それがこの歌の全てです」としている。

デミ・ロヴァートは今日開催の「2020年ビルボード・ミュージック・アワード」(2020 Billboard Music Awards)で「Commander In Chief」をピアノ弾き語りで初披露(現地時間2020年10月14日)。ステージには巨大な「VOTE」の文字が映し出された。

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