チャリティイベントにアンドレア・ボチェッリ、ジョシュ・グローバン、サム・スミスら豪華スター出演


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1978年から続くバーバラ・デイヴィス(Barbara Davis)主催の恒例チャリティ・イベント『The Carousel of Hope 2020』が現地時間2020年10月10日に開催。新型コロナウイルスの影響により初めてバーチャルで開催されたイベントには、トニー・ベネット(Tony Bennett)、アンドレア・ボチェッリ(Andrea Bocelli)、ジョシュ・グローバン(Josh Groban)、グラディス・ナイト(Gladys Knight)、ロッド・スチュワート(Rod Stewart)、サム・スミス(Sam Smith)、アダム・ランバート(Adam Lambert)、ピア・トスカーノ(Pia Toscano)、ディオンヌ・ワーウィック(Dionne Warwick)、ベイビーフェイス(Babyface)、シンシア・エリヴォ(Cynthia Erivo)など、世界中から名だたる音楽スターが出演し、豪華コラボなどスペシャル・パフォーマンスを披露した。

クイーン(Queen)との初ライブ・アルバム『Live Around The World』でクイーン25年ぶりの全英首位(Official Charts、※2020年10月15日付)となったばかりのアダム・ランバート(Adam Lambert)が、英国女優/歌姫シンシア・エリヴォ(Cynthia Erivo)とデュエットでチャリティ・イベントをキックオフ。二人はアレサ・フランクリン(Aretha Franklin)とジョージ・マイケル(George Michael)のデュエット曲「I Knew You Were Waiting (For Me)」(’87, 邦題:愛のおとずれ)をカバーし、アレサ・フランクリンとジョージ・マイケルの懐かしい映像を織り交ぜながら、力強い歌声で幕を開けた(04:58-)。

前日に90歳の誕生日を迎えたバーバラ・デイヴィスにトニー・ベネット(Tony Bennett)が、1936年公開のフレッド・アステア(Fred Astaire)主演映画『有頂天時代』(Swing Time)より、アカデミー賞歌曲賞を受賞したスタンダード・ナンバー「The Way You Look Tonight」(邦題:今宵の君は)で祝福(24:18-)。雨のイングランドからはロッド・スチュワート(Rod Stewart)が、91年にカバーしたヴァン・モリソン(Van Morrison)のバラード「Have I Told You Lately」で祝った(33:24-)。

20年以上『The Carousel of Hope』の音楽監督を務め、16度のグラミー賞受賞を誇るデイヴィッド・フォスター(David Foster)は、当時無名のマイケル・ブーブレ(Michael Bublé)、若きセリーヌ・ディオン(Celine Dion)との『The Carousel of Hope』の思い出を振り返りながら、「こうした素晴らしい思い出のなかでも、今夜は間違いなく『The Carousel of Hope』史上私が最も好きな夜の一つになるでしょう」。「なぜなら、未曾有の困難に直面する中でも、善きことのために私たちが一つになることを阻止できるものはないと、今夜私たちは思い出すからです」、「世界で私が最も好きな二人のシンガーと、私がコー・ライトした特別な曲で今夜共演することを、大変嬉しく思います」。

デイヴィッド・フォスターのピアノ伴奏に、アンドレア・ボチェッリ(Andrea Bocelli)ピア・トスカーノ(Pia Toscano)がリモートでコラボ。新型コロナウイルスのパンデミックのなか世界中の人々に響く曲の一つとなった祈りの歌、ゴールデングローブ賞主題歌賞受賞曲「The Prayer」(’99)を壮大に歌い上げた(43:40-)。

ベイビーフェイス(Babyface)は「Black Lives Matter」(ブラック・ライヴズ・マター)を映しながらグラミー賞受賞曲「When Can I See You」(’94)を披露(53:15-)。ジョシュ・グローバン(Josh Groban)は「視聴者の皆さん、また寄付のご協力をいただいた皆さんに、深く感謝申し上げます」、そして「不可能な夢を可能にすべく日々ご尽力される皆さんへの感謝の気持ちとともに、この歌を全ての人に捧げます」と、自身の最新シングル(記事)でもある1965年初演のブロードウェイ・ミュージカル『ラ・マンチャの男』(Man of La Mancha)より「The Impossible Dream」(邦題:見果てぬ夢)をドラマチックに歌った(59:10-)。

バリー・マニロウ(Barry Manilow)はリモートで合唱団と一つになり、「One Voice」(’79)を披露(1:08:06-)。ブレイク・シェルトン(Blake Shelton)グウェン・ステファニー(Gwen Stefani)との最新シングル「Happy Anywhere」(2020)をデュエットで歌い子供たちの笑顔を映し出した(1:15:01-)。

豪華スターが集まったイベントのトリを飾ったのは、ディオンヌ・ワーウィック(Dionne Warwick)ケニー・G(Kenny G)を演奏に迎え、シンシア・エリヴォ、サム・スミス(Sam Smith)グラディス・ナイト(Gladys Knight)とともに、ディオンヌ&フレンズ(エルトン・ジョン、グラディス・ナイト、スティーヴィー・ワンダー)のチャリティ曲でグラミー賞受賞カバー曲「That’s What Friends Are For」(’85, 邦題:愛のハーモニー)を甘美な歌声で繋ぎ、永遠の友情でその夜を終えた(1:25:00-)。

1型糖尿病の治療にあたるBarbara Davis Center for Diabetesと、糖尿病治療法の研究、患者の支援を目的とした非営利団体Children’s Diabetes Foundationの基金のための『The Carousel of Hope』のチャリティ・イベントは今年で34回目を迎え、Variety誌によるとこの日100万ドル(約1億540万円)の寄付金を集めた。糖尿病の治療法開発のため『The Carousel of Hope』はこれまで寄付金1億1000万ドル(約116億円)以上を集めている。今年はバーチャルでの開催となり、People独占により初めてその模様がライブ配信。ホイットニー・ヒューストン(Whitney Houston, 26:47-)、リッキー・マーティン(Ricky Martin, 51:55-)、ビヨンセ(Beyoncé, 57:44-)ら過去の映像も配信された。『The Carousel of Hope 2020』の模様と全パフォーマンス映像は以下にて現在配信されている。

出演アーティスト時間
シンシア・エリヴォ
アダム・ランバート
「愛のおとずれ」
アレサ・フランクリン&ジョージ・マイケル(’87)
04:58-
トニー・ベネット「今宵の君は」
フレッド・アステア(’36)
24:18-
デボラ・コックス
(Deborah Cox)
「I Wanna Dance with Somebody (Who Loves Me)」
ホイットニー・ヒューストン(’87)
28:25-
ロッド・スチュワート「Have I Told You Lately」(’91)33:24-
デイヴィッド・フォスター
アンドレア・ボチェッリ
ピア・トスカーノ
「The Prayer」
アンドレア・ボチェッリ、セリーヌ・ディオン(’99)
43:40-
ベイビーフェイス「When Can I See You」(’94)53:15-
ジョシュ・グローバン「見果てぬ夢」(’65)59:10-
バリー・マニロウ「One Voice」(’79)1:08:06-
ブレイク・シェルトン
グウェン・ステファニー
「Happy Anywhere」(2020)1:15:01-
ケニー・G
ディオンヌ・ワーウィック
シンシア・エリヴォ
サム・スミス
グラディス・ナイト
「愛のハーモニー」
ディオンヌ&フレンズ(’85)
1:25:00
チャリティ・イベント『The Carousel of Hope 2020』セットリスト

People「Watch Tom Hanks, George Clooney & More at the Carousel of Hope Ball
Children’s Diabetes Foundation:https://www.childrensdiabetesfoundation.org
Barbara Davis Center for Diabetes:http://www.barbaradaviscenter.org

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