ヘイ・マンデー、キャサディー・ポープ自身初のソロ・カバー曲「Torn」がプレミア公開


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高音質フル試聴「Torn」by キャサディー・ポープ(Cassadee Pope)

時にオリジナルよりもアコースティック版がその曲の魅力を最大限に引き出すことがあることは少なくありません。そしてこの美しいカバー曲は、この曲がそうした曲の一つであることを感じさせてくれるかもしれません。

米国時間1月23日、米ロック/ポップ・パンク・バンドのヘイ・マンデー(Hey Monday)のリード・ヴォーカルであるキャサディー・ポープ(Cassadee Pope)の自身初となるソロ・カバー曲「Torn」が「Idolator」にて独占プレミア公開されました。

(高音質フル試聴)Hey Monday’s Cassadee Pope Covers “Torn”: Idolator Premiere” on Idolator

※本文中段の「Cassadee Pope – Torn」クリックで再生します。

ヘイ・マンデー(Hey Monday)米公式サイト

フォール・アウト・ボーイ(Fall Out Boy)のピート・ウェンツ(Pete Wentz)に見出され、2008年にリリースしたそのデビュー・アルバム『Hold on Tightでは、その収録曲「Candles」(試聴)が米青春ミュージカル・コメディ・ドラマ『glee/グリー』でカバーされる等、大きな反響を呼び、一躍全米のティーンの注目を集めることとなったヘイ・マンデーですが、昨年12月に個人的な事情から(一時的な)活動停止を発表。

その後キャサディー・ポープはソロ活動を始動、米国時間の本日(1月27日)より自身初となるアコースティックによるソロ・ツアーカリフォルニアよりキック・オフとなりますが、そうした中、今月10日には自身のYouTubeチャンネルにて、自身初となるソロ・オリジナル曲「Lunatic」の一部をファンに披露。

そして先日、豪歌手ナタリー・インブルーリア(Natalie Imbruglia)による97年の世界的大ヒット曲「Torn」のスタジオ収録カバーが公開されました。

失恋により深く傷ついた心を綴るこのバラード・ソング「Torn」は、米ロック・バンドエドナスワップ(Ednaswap)原曲、その後大きく編曲され、97年にナタリー・インブルーリアによりそのデビュー・アルバム『LEFT OF THE MIDDLE』のリード・シングル曲としてリリースされ、世界的に大ヒットとなったこの曲はグラミー賞最優秀女性ポップ・ヴォーカル・パフォーマンス賞にもノミネート、惜しくもセリーヌ・ディオンの「My Heart Will Go On」にその座を譲ったものの、今も世代を超えて愛され続けている名曲といえるかもしれません。

“Torn”
written by Scott Cutler, Anne Preven, and Phil Thornalley
original song by Ednaswap
covered by Natalie Imbruglia
日本語訳歌詞・和訳

(バース1)
私にもう一度生きる意味を与えてくれる人に出逢ったってそう思っていたわ
彼は温かく、風格を漂わせながら私のもとに来てくれた
そして彼は私に泣くことの意味を教えてくれた

でもあなたは私が恋い焦がれていたあの頃のあなたではなくなってしまった
あなたが心で望むもの
それをあなたは気づいていない振りをしているのか、あるいは気にも留めようとしないのか…
もうこれ以上あなたのことがわからなくなってしまったわ

今まで彼が偽ってきた世界は空虚と化し、
私の言葉は乾き切っていく

それが今の私…
全然大丈夫なんかじゃない
ぼろぼろになってしまったわ

(コーラス)
何も信じることができない、そう感じてしまう
冷たく震え、恥辱にまみれながら
裸のままその床に横たわる

抱いていた幻想は決して現実の何かになることはなかった
すっかり目を覚ますと、そこに見える雲一つない完璧なはずの青空は、傷だらけになっていた

あなたは気づくのが少し遅すぎてしまったのね
私はもう、傷だらけになってしまったわ

(バース2)
そうね、その占い師の言葉は本当だったかもしれない
そこにある現実を見つめるべきだったわ、
時折私の心深くに入り込むそのかすかな希望の光ではなく

今となってはどうでもいいことだわ、ついてなかったんだわ
全てを失ってしまったわけじゃないんだから
ただ、触れることができなものが、たくさんありすぎる
私、傷だらけになってしまったのね

(コーラス)
何も信じることができない、そう感じてしまう
冷たく震え、恥辱にまみれながら
裸のままその床に横たわる

抱いていた幻想は決して現実の何かになることはなかった
すっかり目を覚ますと、そこに見える雲一つない完璧なはずの青空は、傷だらけになっていた

あなたは気づくのが少し遅すぎてしまったのね
私はもう、傷だらけになってしまったわ

傷だらけに

(ブリッジ)
今まで彼が偽り続けてきたこの世界は空虚と化し、
私の息吹きは乾き切っていく

それが今の私…
全然大丈夫なんかじゃない
傷だらけになってしまったわ

(コーラス)
何も信じることができない、そう感じてしまう
冷たく震え、恥辱にまみれながら
裸のままその床に横たわる

抱いていた幻想は決して現実の何かになることはなかった
すっかり目を覚ますと、そこに見える雲一つない完璧なはずの青空は、傷だらけになっていた

あなたは気づくのが少し遅すぎてしまったのね
私はもう、傷だらけになってしまったわ

傷だらけに

繊細なリリックとは対照的にポップなテイストに仕上がっているナタリー・インブルーリアのバージョンとは異なり、ピアノとバイオリンの美しい旋律によるアコースティックな響きにより、曲が訴えかけるその心の傷を見事に表現しているキャサディー・ポープ、彼女が自身初のソロカバー曲としてこの曲を選曲した理由について、彼女は「Buzznet」のビデオコメントで以下のように明かしています。

この曲は私が心からとても好きな曲よ。
この曲は自分なりに捉えて、そして解釈することができる曲の一つといえるわ。
だから今回私なりに、より深いアプローチをしてみようと思ったの。

キャサディー・ポープ、インタビュー on Alternative Press

果たして彼女のその思いがヘイ・マンデーの活動停止とつながっているかは不明ではありますが、Alternative Pressのインタビューでは、まだ予定はないものの、1,2年後にまたヘイ・マンデーのバンド活動を再会できればと思っていることを明かしています。

またヘイ・マンデーの素晴らしい楽曲が聞ける日がいつの日か訪れることを祈りつつ、ポップ・パンクから飛び出した美しいアコースティック・バラードで魅了する新しいキャサディー・ポープの活躍を心から楽しみにしています。

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