大きな夢、自分を信じる力。19世紀後半フランスを舞台にバレリーナを夢みる孤児の少女が、パリ・オペラ座のプリマバレリーナを胸に、苦難を乗り越え躍動する姿をユーモアを交えて描くカナダ・フランスの3Dアニメ映画『Ballerina』(邦題:フェリシーと夢のトウシューズ)。
昨年フランス、イギリスでの一般劇場公開を皮切りに、『Leap!』のタイトルのもと今年夏8月30日より全米一般劇場公開を迎える中、そのアメリカ版『Leap!』でフィーチャーされるカーリー・レイ・ジェプセン(Carly Rae Jepsen)の最新シングル曲「Cut to the Feeling」(ダウンロード版、日本限定アルバム『カット・トゥ・ザ・フィーリング~エモーション・サイドB+』収録)が、現地時間5月26日(金)リリースされました。
80年代ポップ音楽のサウンドから、シネマティックな壮大なスケールのハーモニーへと高揚していく「Cut to the Feeling」では、「Call Me Maybe」、「Good Time」などカーリー・レイ・ジェプセンのシグネチャーとなる高ぶる多幸感、突き抜ける爽快感、開放感が一層舞い上がるサマー・ソングの一曲に。
マドンナ(Madonna)の「Lucky Star」(YouTube)のサンプリングから始まると、「夢を見たわ、それは本当だったの?/私たちは一線を越えて、今度こそって」。次第にリスナーの心の声と同化していくカーリー・レイ・ジェプセンの歌声で「私は今まで自分の感情を否定してきたわ/あなたは自分が望むものを否定してきたわ」、「心満たすものが欲しい、私を星々へと連れていって」、「それはまるで、あァァァ、あァァァァ、あぁぁぁぁ〜」。カーリー・レイ・ジェプセンのみに許される自由さで、そのコーラスへと鼓動が一気に高まっていきます。
「私は雲を切り抜け、限界高度を越えていきたい/その屋上で踊りたいわ、あなたと私二人きりで/その気持ちに飛び込んでいきたい、oh yeah/その気持ちに飛び込んでいきたい、oh yeah/あなたが天使たちと戯れるその場所で楽しみたい/あなたと目を覚ましたい、絡み合ったままで、oh/その気持ちに飛び込んでいきたい、oh yeah/その気持ちに飛び込んでいきたい、oh yeah」
Oh yeah!、「ちょっと書きすぎちゃうソングライター」(EW)と自身をカテゴライズするカナダの”Curiosity”なシンガー・ソングライターは、2015年6月にリリースした前アルバム『E•MO•TION』のために250曲を制作。同曲はその当時制作されたものの、同アルバムの趣旨との関係上カットに。「ミュージカルや映画に最高だわって思っていたの」と温められていた同曲は、カーリー・レイ・ジェプセンが声優を務めるそのミュージカル・アドベンチャー・アニメ映画『Ballerina』で初めて雲の上へと姿を見せます。
同映画打ち合わせの際、制作側がシーンに合う楽曲を模索。それを尋ねられたカーリーは、「この曲はずっと私のポケットにあった曲なの。(昨年8月リリースのEP)Emotion: Side Bのために温めていた曲で、でもみんながよかったら、喜んで提供するわ」と、今回のリリースを迎えます。
映画『Leap!』
舞台はエッフェル塔が建設中の1880年代、フランス北西部ブルターニュの小さな田舎町。バレリーナに憧れる貧しい孤児の少女フェリーシ(Félicie)は、友達で孤児の若き発明家ヴィクター(Victor)とともに孤児院を抜け出し、夢のパリへ。
全くスキルのない11歳の落ちこぼれの少女、しかし彼女にはクラスの誰にも負けないものがあった。かつてプリマバレリーナだったミステリアスな清掃員オデット(Odette)をメンターに、そしてヴィクターの助けとともに、パリ・オペラ座バレエの夢の舞台へ、その情熱で苦難と挫折を乗り越え成長していく赤毛の少女の姿が描かれます。
サントラ
映画『Ballerina』(『Leap!』)の映画音楽は、ハンス・ジマー(Hans Zimmer)とともに数々のスペクタクル映画音楽を制作し、映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』で知られる独映画音楽作曲家クラウス・バデルト(Klaus Badelt)が手がけ、壮麗なパリ・オペラ座バレエのシンフォニーを彩ります。
その米国版『Leap!』のサウンドトラック(IMDB)には、カナダ歌姫シャンタール・クレヴィアジック(Chantal Kreviazuk)の「Be Somebody」の他、デミ・ロヴァート(Demi Lovato)「Confident」などが収録予定。米国版映画プロモーション曲であるカーリー・レイ・ジェプセン最新曲「Cut to the Feeling」、シーア(Sia)「Suitcase」は未収録曲となります(追記)。
少女フェリーシ役には映画『マレフィセント』の米女優エル・ファニング(Elle Fanning)、ヴィクター役には映画『ディーン、君がいた瞬間』のデイン・デハーン(Dane DeHaan)、そしてオデット役にはカーリー・レイ・ジェプセンを迎え、再来月8月30日より米国版タイトル『Leap!』にて全米一般劇場公開。
また日本では『フェリシーと夢のトウシューズ』(日本公式サイト)のタイトルのもと8月12日より全国公開を迎えます(追記)。