カミラ・カベロ、デビューアルバム『Camila』全米初登場首位&「ハバナ」初首位で同時ダブル制覇、ビヨンセ以来14年半ぶり


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「Billboard 200」、「Hot 100」、「Artist 100」第1位。

フィフス・ハーモニー(Fifth Harmony)の元メンバー、米カミラ・カベロ(Camila Cabello)待望のデビュー・アルバム『Camila』が、今週発表の全米ビルボード総合アルバム・チャート「Billboard 200」で、これまで2週連続首位となっていた映画『グレイテスト・ショーマン』サントラとの接戦を制し、初登場第1位を記録しました(※2018年1月27日付、Billboard)。

全英チャートでは『Camila』初登場第2位、首位は映画『グレイテスト・ショーマン』サントラとなったものの、全米で覆した。

今月12日にリリースされたアルバム『Camila』国内盤輸入盤ダウンロード版)は、当初の予想(90,000)を上回る119,000同等アルバムユニット(※以下「ユニット」)を記録。今週も映画『グレイテスト・ショーマン』サントラの首位が予想されたものの、104,000ユニット(1%増)の映画『グレイテスト・ショーマン』サントラを僅かに上回り、フィフス・ハーモニー『7/27』、『Fifth Harmony』全米最高第4位を超えて、自身初の全米首位を果たしました。

「Billboard 200」チャートは、ストリーミングなど音楽利用の多様化をチャートに反映させるため、(1)従来のアルバム・セールス(フィジカル及びデジタルのアルバム購入数)に加え、(2)楽曲ダウンロード数をアルバム・セールスに換算する「TEA (track equivalent albums) 」(※10曲ダウンロード=1アルバム)、(3)楽曲ストリーミング数をアルバム・セールスに換算する「SEA (streaming equivalent album)」(※1,500ストリーミング=1アルバム)の総数で集計。

従来のアルバム・セールス(フィジカル及びデジタルのアルバム購入数)では、映画『グレイテスト・ショーマン』が70,000セールスに対し、『Camila』は65,000セールスとなり、映画『グレイテスト・ショーマン』に「Top Album Sales」首位を譲るも、(2)「TEA」では『Camila』が16,000に対し、『グレイテスト・ショーマン』が8,000、(3)「SEA」でも『Camila』が38,000に対し、『グレイテスト・ショーマン』が26,000と、楽曲ダウンロードとストリーミングで逆転勝利を飾ります。

トップ2が接戦となるなか、英エド・シーラン(Ed Sheeran)『÷ (Divide) 』が47,000ユニットで第3位。3位以下を倍近い数で突き放します。

デビュー・アルバム初登場首位

女性ソロ・アーティストがデビュー・アルバムで「Billboard 200」初登場第1位となるのは、米メーガン・トレイナー(Meghan Trainor)デビュー・アルバム『Title』(※2015年1月31日付)以来、およそ3年ぶり。EPリリースなしでデビュー・アルバムで初登場第1位となるのは、2013年8月にリリースした米アリアナ・グランデ(Ariana Grande)デビュー・アルバム『Yours Truly』(※2013年9月21日付)以来の記録に。洋楽史に新たな名を刻みます。


Billboard 200
第1位 カミラ・カベロ/Camila Cabello『Camila』
第2位 『The Greatest Showman (Original Motion Picture Soundtrack) 』
第3位 エド・シーラン/Ed Sheeran『÷ (Divide) 』
第4位 ポスト・マローン/Post Malone『Stoney』
第5位 テイラー・スウィフト/Taylor Swift 『Reputation』
第6位 Gイージー/G-Eazy『The Beautiful & Damned』
第7位 ケンドリック・ラマー/Kendrick Lamar 『DAMN.』
第8位 エミネム/Eminem『Revival』
第9位 リル・ウージー・ヴァート/Lil Uzi Vert『Luv Is Rage 2』
第10位 リル・スカイズ/Lil Skies『Life Of A Dark Rose』

Hot 100

総合ソングチャート「Hot 100」では、これまで6週連続で首位独占となっていたエド・シーランとビヨンセ(Beyoncé)による「Perfect」(Perfect Duet)の座をついにとらえ、通算7週で第2位となっていたカミラ・カベロと米ヤング・サグ(Young Thug)のコラボ曲「Havana」が、今週初めて首位を獲得(Billboard)。

フィフス・ハーモニー時代では「Work from Home」で最高第4位、マシン・ガン・ケリー(Machine Gun Kelly)とのコラボ曲「Bad Things」でも最高第4位となるなか、今回『Camila』リードシングル曲で「Hot 100」自身初の首位を飾り、「Billboard 200」、「Hot 100」同時ダブル制覇の偉業を成し遂げます。

故郷キューバのハバナに思いを馳せるパーソナルな「Havana」が今回初首位となったことを受けてカミラ・カベロは、「第1位となったことは、とっても素晴らしいわ。でもそれ以上にこの曲はとても大切に感じるの。私にとって、私の家族にとって、そして移民である私として」。

「世界中の人、アメリカ中の人が”ハバナ”を歌ってくれることは、とっても素晴らしいわ」、「音楽は感情であり、それは私たちにとって違いがないものだわ。音楽は場所、言語、政治的理念の壁を壊してくれるの」、音楽が感情を通じて、世界を一つにしてくれる大切さを語ります。

「7週で第2位となっていたときは、…、もうちょっと!って感じだった(笑)ファンの皆と盛大にお祝いできたらなって思っているわ。だって本当にみんなのおかげだもの」、「私はファンと一緒に、アルバム、”ハバナ”とともに、クレイジーなジャーニーを歩んでいるの」。

ほんとにほんとに、みんなありがとう!!!」、「あなたのおかげでハバナがHot 100で第1位になれたの!!」、「愛しているわ!応援してくれて本当にありがとう!わたしたち、ついにやったね!!イエイ!!

初首位×ダブル制覇

「Billboard 200」、「Hot 100」において初首位で同時ダブル制覇となるソロ・アーティストとしては、ビヨンセ(Beyoncé)デビュー・アルバム『Dangerously in Love』/1stシングル「Crazy in Love」(ft. JAY-Z)(※2003年7月12日付)以来、およそ14年半ぶり。

デスティニーズ・チャイルド(Destiny’s Child)でのビヨンセの記録を考慮しビヨンセを除くと、カミラ・カベロが初首位×同時ダブル制覇のソロ・アーティストとなるのは、ブリトニー・スピアーズ(Britney Spears)デビュー・アルバム『…Baby One More Time』/デビュー・シングル「…Baby One More Time」(※1993年1月30日付)以来、およそ25年ぶり。歴代のスターらの偉業に続きます。

「Billboard 200」、「Hot 100」同時ダブル制覇のみでは、昨年5月6日の米ケンドリック・ラマー(Kendrick Lamar)『DAMN.』/「Humble」以来。「Hot 100」では、米ホールジー(Halsey)「Bad at Love」でリード・アーティスト曲としては自身初のトップ5入り。そして昨年全英シングルチャートで2週連続首位となった英デュア・リパ(Dua Lipa)「New Rules」が第8位にまで順位をあげ、「Hot 100」25週目ランクインとともに、ついに自身初の全米トップ10入りを果たします。

Hot 100
第1位 カミラ・カベロ/Camila Cabello「Havana」feat. ヤング・サグ/Young Thug
第2位 エド・シーラン/Ed Sheeran「Perfect」with ビヨンセ/Beyoncé
第3位 ポスト・マローン/Post Malone「Rockstar」feat. 21サヴェージ/21 Savage
第4位 ブルーノ・マーズ/Bruno Mars「Finesse」feat. カーディ・B/Cardi B
第5位 ホールジー/Halsey「Bad at Love」
第6位 イマジン・ドラゴンズ/Imagine Dragons「Thunder」
第7位 Gイージー/G-Eazy「No Limit」feat. エイサップ・ロッキー/A$AP Rocky & Cardi B
第8位 デュア・リパ/Dua Lipa「New Rules」
第9位 サム・スミス/Sam Smith「Too Good At Goodbyes」
第10位 ミーゴズ/Migos、ニッキー・ミナージュ/Nicki Minaj、Cardi B「MotorSport」

Artist 100

またビルボード「Artist 100」部門では、カミラ・カベロが先週の12位から第1位を記録(Billboard)。女性アーティストとして「Billboard 200」、「Hot 100」、「Artist 100」の同時トリプル制覇となるのは、アデル(Adele)以来およそ2年ぶりの記録。この同時トリプル制覇をこれまでに達成したアーティストは、2014年に「Artist 100」誕生以来、7人。ドレイク(Drake、10回)、テイラー・スウィフト(7回)、アデル(6回)、エド・シーラン(2回)、ザ・ウィークエンド(The Weeknd、2回)、ケンドリック・ラマー(1回)に続きます。

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