IFPI(国際レコード産業連盟)が現地時間2022年2月28日、世界で2021年に最もヒットした曲トップ10「2021年グローバル・デジタル・シングル トップ10」(Top 10 Global Digital Singles of 2021)を発表し、ザ・ウィークエンド(The Weeknd)の曲「Save Your Tears」が首位を獲得、2021年IFPI年間グローバル・デジタル・シングル賞(2021’s IFPI Global Digital Single Award)を受賞した(IFPI)。2020年に「Blinding Lights」(記事)で同賞を受賞したザ・ウィークエンドは、2年連続で同賞を受賞した初のアーティストとなった。
このランキングは、世界を対象に2021年における楽曲のストリーミング数(※有料サブスクリプション、広告型プラットフォームを含む)及びデジタル・ダウンロード数を集計しランキング化したもの。
ヒットメーカー、マックス・マーティン(Max Martin)が共同プロデューサーのレトロ・ポップ「Save Your Tears」は、ザ・ウィークエンドの4thアルバム『After Hours』(2020年3月リリース)からの4thシングル。アリアナ・グランデ(Ariana Grande)を迎え2021年4月にリリースされたリミックス「Save Your Tears (Remix)」でさらに人気を集め、同リミックスは米ビルボード・チャート「Hot 100」で2週連続の首位を獲得(※2021年5月8日付-15日付)。また世界200以上の地域のストリーミング及び売上のデータを集計した米ビルボードの週間世界チャート「Billboard グローバル 200」で同リミックスは首位を記録した(※2021年5月8日付)。2021年を通じて世界的に反響を呼んだ同曲は、14の市場でプラチナ認定を受け、世界21億5,000万回相当の再生数で2021年の世界首位となった。
IFPIのCEO、Frances Mooreは次のようにコメント。「ザ・ウィークエンドにとって再び輝かしい年となりました。”Save Your Tears”は間違いなく世界で最も愛されている曲の一曲です。年間グローバル・デジタル・シングル賞の2年連続受賞の快挙を成し遂げたザ・ウィークエンドと彼のチームに心からお祝い申し上げます。」
2021年年間トップ10でザ・ウィークエンドの「Blinding Lights」(16億1,000万回相当)が第7位に入り、同曲は2年連続でのトップ10入りとなった。第2位には、ザ・キッド・ラロイ(The Kid LAROI)とジャスティン・ビーバー(Justin Bieber)のコラボ曲「STAY」(記事)で20億7,000万回相当を記録。同曲は米ビルボード「Hot 100」で通算7週の首位(※2021年8月14日付-9月4日付, 9月25日付-10月2日付, 10月16日付)を記録した他、「Billboard グローバル 200」で通算11週の首位(※2021年8月7日付-10月2日付, 10月16日付-10月23日付)を記録し、世界を席巻した。
第3位には、デュア・リパ(Dua Lipa)のディスコ・ポップ「Levitating」(記事)で18億8,000万回相当を記録。同曲は、米ビルボードの2021年年間「Hot 100」で首位に輝き、2021年に全米で最もヒットした曲となった(Billboard – YEAR-END CHARTS Hot 100 Songs)。
来月3日(現地時間)に開催が予定されている第64回グラミー賞で主要4部門含む7部門でノミネートされている新星オリヴィア・ロドリゴ(Olivia Rodrigo)は、「drivers license」(記事)が第5位(17億3,000万回相当)、「good 4 u」(記事)が第8位(16億1,000万回相当)となり、ザ・ウィークエンド、ジャスティン・ビーバーと並び最多タイ2曲でトップ10入りとなった。「drivers license」は「Hot 100」及び「Billboard グローバル 200」でそれぞれ8週連続の首位(※2021年1月23日付-3月13日付)を記録した。
同ランキングに先立ってIFPIは2021年に世界で最も活躍したアーティスト トップ10「2021年グローバル・レコーディング・アーティスト トップ10」(IFPI Top 10 Global Recording Artists of 2021)を発表し、BTSが2年連続で首位となり、2021年IFPI年間グローバル・レコーディング・アーティスト賞(2021’s IFPI Global Recording Artist of the Year Award)を受賞した(IFPI)。これによりBTSはテイラー・スウィフト(Taylor Swift、2014年&2019年)、ドレイク(Drake、2016年&2018年)と並び最多タイ2度目の同賞受賞で、2年連続での受賞はBTSが初となった。
2021年グローバル・デジタル・シングル トップ10
順位 | アーティスト | 曲 | ストリーミング相当数 |
---|---|---|---|
第1位 | ザ・ウィークエンド The Weeknd | Save Your Tears | 21億5,000万 |
第2位 | ザ・キッド・ラロイ, ジャスティン・ビーバー The Kid LAROI, Justin Bieber | STAY | 20億7,000万 |
第3位 | デュア・リパ Dua Lipa | Levitating | 18億8,000万 |
第4位 | BTS | Butter | 17億6,000万 |
第5位 | オリヴィア・ロドリゴ Olivia Rodrigo | drivers license | 17億,3000万 |
第6位 | ジャスティン・ビーバー Justin Bieber (ft. Daniel Caesar, Giveon) | Peaches | 17億2,000万 |
第7位 | The Weeknd | Blinding Lights | 16億1,000万 |
第8位 | Olivia Rodrigo | good 4 u | 16億1,000万 |
第9位 | リル・ナズ・X Lil Nas X | MONTERO (Call Me By Your Name) | 16億 |
第10位 | エド・シーラン Ed Sheeran | Bad Habits | 15億7,000万 |
※IFPI「2021年グローバル・デジタル・シングル トップ10」(IFPI Top 10 Global Digital Singles of 2021)は、2021年のデジタル・ダウンロード数、ストリーミング数(有料サブスクリプション、広告型プラットフォームを含む)を集計しランキング化したもの。2020年のランキングから「有料サブスクリプションが優勢になっていること」に鑑み、ダウンロード数を独自の比重でストリーミング数に換算し、ストリーミング再生回数の相当数でランキング化した。
2021年グローバル・レコーディング・アーティスト トップ10
第1位 | BTS |
第2位 | テイラー・スウィフト / Taylor Swift |
第3位 | アデル / Adele |
第4位 | ドレイク / Drake |
第5位 | エド・シーラン / Ed Sheeran |
第6位 | ザ・ウィークエンド / The Weeknd |
第7位 | ビリー・アイリッシュ / Billie Eilish |
第8位 | ジャスティン・ビーバー / Justin Bieber |
第9位 | SEVENTEEN |
第10位 | オリヴィア・ロドリゴ / Olivia Rodrigo |
※IFPI「2021年グローバル・レコーディング・アーティスト トップ10」(IFPI Top 10 Global Recording Artists of 2021)は、世界を対象にストリーミング数、アルバムとシングルの売上数(CD、アナログレコード、ダウンロード含む)など全てのフォーマットの消費に基づいて独自の比重でランキング化したもの。