AGT2020 準々決勝第3週、クリスティーナ・レイら5組が準決勝進出


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NBC才能オーディション番組『アメリカズ・ゴット・タレント』(原題:America’s Got Talent)シーズン15、準々決勝(Quarterfinals)第3週が昨日(現地時間8月25日)開催され、アメリカによる投票を経て今日、準決勝進出を決めた5組が発表された。「今シーズン最もスペクタクルな夜」と審査員ホーウィー・マンデル、その第3週は、圧巻の歌声で審査員ハイディ・クルムからゴールデンブザーを獲得し全米の注目を集めるテネシー州ナッシュビル出身のシングルマザーで歌手のクリスティーナ・レイ、審査員サイモン・コーウェルからゴールデンブザーを獲得したダンス・グループW.A.F.F.L.E. Crew、そして「Dance Monkey」で心躍らせたオーストラリアの12歳歌手アニー・ジョーンズら人気アクトが続々と登場した。

この日最後を飾ったクリスティーナ・レイは天につながる幻想的な水上のステージに登場。レナード・コーエン(Leonard Cohen)の「Hallelujah」(’84、邦題:ハレルヤ)をゴスペルの空気も漂うソウルフルな歌声で美しく力強く歌い上げ感動に包み、審査員全員からスタンディングオベーションが送られた。

審査員ハイディ・クルムは、「イエス!クリスティーナ・レイ!あなたは何一つ欠点なく歌い上げたわ。もう本当に完璧。澄み切っていたわ。これ以上ないってくらい最高だった。あなたを全力で応援する。今夜、アメリカも同じだったらと願っているわ。きっとアメリカがあなたに投票する。あなたに勝ってほしくてたまらないわ」。そして審査員ソフィア・ベルガラは「ゴージャスだったわ。聴いていると、まるであなたは既にプロね。とっても素晴らしかった。この歌は知っているけど、あなたはこの歌を丸っきり自分のものにしたわ。とってもユニーク。実に見事だった。幸運を祈っているわ」。そして審査員ホーウィー・マンデルは、「一言で言うのならば、完璧(flawless)。いとも簡単に歌い上げるその声、そして見事な音域を持っている。今シーズン最もスペクタクルな夜を終えるこれ以上に最高なアクトはない。君はまさにゴールデンブザーに値する。誰に票を投ずるかはアメリカ次第。我々でなくてよかった。幸運を祈る」。

〈出場者〉
1.Dance Town Family(マイアミのダンス・グループ)
2. Nolan Neal – ノーラン・ニール(歌手)
3. Usama Siddiquee(コメディアン)
4. W.A.F.F.L.E. Crew(サイモンのゴールデンブザー)
5. Annie Jones - アニー・ジョーンズ(ダンス・モンキーの10歳)
6. Malik DOPE – マリク・ドープ(ドラマー)
7. Max Major(マジシャン/メンタリスト)
8. Bonebreakers(ギニア出身の軟体ダンス・グループ)
9. Sheldon Riley – シェルドン・ライリー(豪歌手)
10. Alan Silva(空中曲芸)
11. Cristina Rae – クリスティーナ・レイ(ハイディのゴールデンブザー)

アメリカの投票でトップ3が準決勝進出確定、第4位・第5位・第6位の枠に入ったアクトが番組の最初に発表され、生放送中の視聴者によるライブ投票(Dunkin’ Save)により1組が準決勝進出。その残り2組から審査員が投票で準決勝に送るアクトを決める。その結果に「衝撃的」とホーウィー・マンデル、波乱の準々決勝となった。

まずトップ3で準決勝進出を決めたのは、レディー・ガガ(Lady Gaga)の新曲「Stupid Love」にあわせて宙を舞い決死の離れ業で沸かせたAlan Silva。マイアミのダンス・グループDance Town Familyはサルサの女王、セリア・クルース(Celia Cruz)の代表曲「Bemba Colora」にのせスクリーンを超えてラテンの熱風を注ぐ情熱的なダンスで沸かすも敗退となった。

続いて舞台の中央には、アニー・ジョーンズ(Annie Jones)、オーストラリア出身の歌手シェルドン・ライリー(Sheldon Riley)、そしてクリスティーナ・レイ。「Hallelujah」でアメリカのハートを掴んだクリスティーナ・レイ(Cristina Rae)がトップ3で準決勝進出を決めた。カイリー・ミノーグ(Kylie Minogue)の「Can’t Get You Out Of My Head」を魅惑の歌声で壮大に歌い上げたシェルドン・ライリー、そしてレディー・ガガとアリアナ・グランデ(Ariana Grande)の「Rain on Me」をユニークなアレンジで熱唱し沸かせたアニー・ジョーンズは惜しくもここで敗退となった。

続いてギニア出身の軟体ダンス・グループBonebreakers、マジシャン/メンタリストのMax Major、コメディアンのUsama Siddiquee。初めて審査員の前でマジックを披露し、「バーチャルでも、私たちすべての人が繋がっているのです」とリモートで観客らをマジックにかけ驚嘆させたMax Majorがトップ3で準決勝進出を決めた。

第4位から第6位の枠に入ったのは、W.A.F.F.L.E. Crew、ドラマーのマリク・ドープ、歌手ノーラン・ニール(Nolan Neal)。E-バイクのアクシデントでサイモン・コーウェルが不在(記事)のなか、ライブ投票は接戦となり、AGT史上稀に見る僅差でW.A.F.F.L.E. CrewがDunkin’ Saveで準決勝進出を果たした。残り2組のうち、審査員ハイディ・クルム(Heidi Klum)がマリク・ドープ、審査員ソフィア・ベルガラ(Sofia Vergara)はノーラン・ニール、審査員ホーウィー・マンデル(Howie Mandel)はマリク・ドープに投票し、マリク・ドープ(Malik DOPE)が準決勝進出を決めた。なお今週はサイモン・コーウェル(Simon Cowell)の代役はいなかった。

出場者アクト結果
Alan Silva空中曲芸トップ3通過
クリスティーナ・レイ
Cristina Rae
「Hallelujah」
Leonard Cohen
トップ3通過
Max Majorマジックトップ3通過
W.A.F.F.L.E. CrewダンスDunkin’ Save
マリク・ドープ
Malik DOPE
ドラム審査員チョイス

次週(日本時間9月2日水曜・3日木曜)は、準々決勝最後の週。ホーウィー・マンデルからゴールデンブザーを獲得したスポークン・ワードのBrandon Leakeをはじめ、コメディアンのAlex Hooper、イタリア出身のアクロバット3姉妹Bello Sisters、チアリーディングのCA Wildcats、歌手セリーナ(Celina Graves)、ダンス&ドラムのDivas & Drummers of Compton、15歳のカントリー歌手ケナディ・ドッズ(Kenadi Dodds)、ルーマニア出身の等身大人形劇Lightwave Theatre Company、マリオネット・ダンスの11歳Noah Epps、ヴォーカル・トリオのリサウンド(Resound)、フットボール選手の17歳歌手トーマス・デイ(Thomas Day)が登場。

これまで準決勝進出を決めているのは、準々決勝第1週では、黒人歌手アーチー・ウィリアムズ(Archie Williams)、歌手シャキーラ・マグラス(Shaquira McGrath)、10歳歌手ロベルタ・バッタリア(Roberta Battaglia)、デンジャーのBrett Loudermilk、双子ダブル・ドラゴン(Double Dragon)。準々決勝第2週では、サンディエゴの合唱団Voices of our City Choir、サルサのインド出身デュオBAD Salsa、カザフスタンの14歳歌手ダネリヤ・トュレショヴァ(Daneliya Tuleshova)、ディアボロのフィリピン出身The Spyros Bros、デンジャーのウェールズ出身Jonathan Goodwinが準決勝進出を決めている。

準決勝では、勝ち上がった20組に審査員のワイルドカード2組が加わり、計22組が戦う。

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