AGT2020 12歳アシュリー・マリナ「You’ll Always Be My Hero」全米に感動呼ぶ


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初戦から波乱の展開となったのはNBC才能オーディション番組『アメリカズ・ゴット・タレント』(原題:America’s Got Talent)シーズン15第4週。ペンシルベニア州ピッツバーグ出身の12歳歌手アシュリー・マリナ(Ashley Marina)が、サイモンから辛辣なコメントを受け2度中断。再びステージに戻り最後の望みをかけたパフォーマンスに感動の声が広がっている。

陽気な笑顔を見せステージに登場した少女は、「アシュリー・マリナです。12歳です」、「ペンシルベニア州ピッツバーグから来ました」。審査員ソフィア・ベルガラ(Sofia Vergara)は「私の夫もそうよ!」と興奮。審査員サイモン・コーウェル(Simon Cowell)は「ペットはいるかい?」事前収録で話に出た彼女の親友だというペットについて聞くと、「モルモットのペットがいます。名前はCocoです」。マライア・キャリー級の高域を出せるという。「モルモットは可愛くて大好きだ」とサイモン。昨シーズンの波乱が蘇る。「モルモットにドレスを着せるのが大好きだわ」とアシュリー、「それはしないな」とサイモン、「Cocoが一番最初に君に”YES”を送るかな?」アシュリーは「間違いないわ。オーディションの前にCocoに電話したわ」。「なんて言ってた?」とサイモン、「Cocoは私を見て、野菜を食べてました」。

この日アシュリーは、マルティナ・マクブライド(Martina McBride)のカントリー・ヒット「Anyway」(2006)をパワフルな歌声でカバー。歓声が湧き起こるもサイモンが中断させ、「別の曲はあるかな?」、「伴奏がすごく邪魔をしていた。次の曲はアカペラで聞かせてくれないかな?そうすればもう少しはっきりと君の声が聞くことができるんだが」、「とてもいい声でいい曲だと思うが、君の最初の曲としてはよくない」。「わかりました」とアシュリー。2014年公開のミュージカル映画『ANNIE/アニー』よりシーア(Sia)の「Opportunity」をアカペラで歌ったが、すぐにサイモンが止めた。「正直に言っていいかな」とサイモン、「君は今日、選曲を間違えたと思う」。会場からはブーイング、「これで審査することはできない」とサイモン。一方ソフィア・ベルガラは「彼女にチャンスをあげましょうよ」と促す。「今までも何度か曲を変えて、それでまた戻ってきてってあったじゃない。彼女にもそうしてあげましょうよ」。「わかった」とサイモン、「ソフィアの言う通りだ。午後にまた戻ってきてくれないか」、「私の勧めでは、男性の歌を君のバージョンで歌うといいんじゃないかな。今のままじゃ大層なカラオケだよ」。「わかりました」とアシュリー。ソフィア・ベルガラは「頑張って」と声をかける。

男性の曲を模索したが、「気持ちが入りませんでした」と再び舞台に戻ってきたアシュリー、「だからオリジナル・ソングを歌います」、「自分が書いた曲なので気持ちを込められます」、「父への歌です。ずっとそばにいてくれたことを歌っています」、苦境に立たされた娘を舞台袖から両親が見守る。アシュリーはそのオリジナル曲「You’ll Always Be My Hero」に託した。

(バース1)「いつもいてくれた人、助けてほしい時/どんな日も/救いに来てくれた、どんな時も/私が怖がる度に/心から私を愛してくれる人/この世界のどんな人よりも/あなたはいつまでも私のヒーロー/私は永遠にあなたの人」(ブリッジ)「あなたのマントの後ろに隠れ/そして私たちは飛び立とう/もし困難が押し寄せるなら/私の尊敬する人に、どうすればあなたの代わりになれよう/あなたがやってくる足音にうとうとしながら」

(バース3)「いつか私が大人になり、一緒にバージンロードを歩く日/指に指輪をしていても/私がずっとしているのは、あなたの笑顔/誰一人あなたに代わる人はいない/それだけは間違いない/あなたはいつまでも私のヒーロー/私は永遠にあなたのもの/あなたはいつまでも私のヒーロー/永遠にあなたのもの」

バラードを美しく力強い歌声で歌い上げ、涙の感動で包まれた劇場は観客・審査員総立ちの拍手喝采で溢れた。「マジかよ」と司会のテリー・クルーズ(Terry Crews)、審査員ホーウィー・マンデル(Howie Mandel)は「とてもエモーショナルで感動的、すごく胸に刺さった」、「父親なら泣いて当然だ、この歌は父親に贈る最も素晴らしい最高の贈り物だ」、そうだなと頷く父サイモン。ソフィア・ベルガラは「この新しい歌、あなたが見せた新しいあなたが大好きだわ。本当に素晴らしく、とても美しかったわ」。そしてサイモン・コーウェルは「そうだな、ついに我々は本当のアシュリーに出会えたようだ」、「父親としてきっと君の父親は…、どこにいるのかな、さぁこちらに」舞台袖から出てきた父親は誇らしげに娘を祝福。サイモンは「まさにまさに見事な3つの”YES”だ」、審査員全員の”YES”を獲得し、自らの歌で初戦を突破した。

放送後瞬く間に感動の声が全米に広がり、彼女のオーディション動画はYouTubeだけでも公開から3日で900万再生回数を記録し、アメリカのYouTubeトレンド・チャートにランクインするなど大きな反響を呼んだ。なお審査員ハイディ・クルム(Heidi Klum)は、オーディション収録中にCOVID-19に似た症状が出たため途中から欠席。後の検査でCOVID-19の陰性を明らかにしている。

今年も10代が大きな活躍をみせ、第1週ではカナダ・トロント出身の10歳歌手ロベルタ・バッタリア(Roberta Battaglia)がゴールデンブザー。第2週ではメリーランド州バートンズビル出身の「喋りすぎ」14歳ケヴィン・デュークスが人生を変える甘美な歌声でアレサ・フランクリン(Aretha Franklin)の名曲「Ain’t No Way」(’68)を歌い上げ、見事初戦突破。続いて第3週ではカザフスタン出身の13歳歌手ダネリヤ・トュレショヴァ(Daneliya Tuleshova)がフォージア(Faouzia)の「Tears of Gold」を熱唱し初戦突破を果たしている。

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