アメリカズ・ゴット・タレント2019 ブロードウェイ夢見る12歳少年にゴールデンブザー


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オーディション・ラウンド最終週。残された審査員ジュリアン・ハフのゴールデンブザーに注目が集まるなか、現地時間7月9日、NBC才能オーディション番組『アメリカズ・ゴット・タレント』(原題:America’s Got Talent)シーズン14第6週が放送され、ブロードウェイの舞台を夢見る12歳歌手ルーク・イスラム(Luke Islam)がそのゴールデンブザーを手にしました。

「幼稚園の発表会で歌ってから歌うのが大好き」というニューヨーク市郊外ガーデン・シティに住むルーク・イスラムは、6歳の頃初めてブロードウェイ・ミュージカルを目にしてからブロードウェイに夢中になったといい、「毎週末ブロードウェイのくじ引きに行って、割引券を手にして両親におねだりしたものでした」。「観客や舞台、装飾や衣装が大好きで、舞台に上がり彼らのように自分もやりたいと思いました。ブロードウェイは最高なんだ!」と目を輝かせるルーク。

思いきった笑顔で堂々とステージに登場した12歳は審査員ガブリエル・ユニオン(Gabrielle Union)の質問に「僕の夢はスターになって、ブロードウェイで成功することです」。「大好きな審査員は?」と聞かれると「審査員全員です」とルーク。ガブリエルは「賢いわね、きっとあなたは成功するわね」。”賢い”ルークは「誰か一人選ぶとすれば、ジュリアン・ハフです」。その理由について「僕とお姉ちゃんは、ずっとあなたとお兄さんのダンスを目標にしてきました」。この日ルーク・イスラムはブロードウェイ・ミュージカル『Waitress』(ウェイトレス)のセントラル・ナンバー、サラ・バレリス(Sara Bareilles)のバラード「She Used to Be Mine」を表現豊かな歌声で披露。

「彼女は粗雑だが、思いやりがある/彼女は孤独、ほとんどの時間/彼女はそれら全て混ぜ合わせ、焼き上げられた美しいパイ/彼女はもういない、しかし彼女はかつて私のものだった」、「あなたは私が望んだ子ではなかった/正直になるなら、全てをかける/最初からやり直すために、そして結末や二人の未来を書き換える/私が知っていた女の子のために」、「彼女は自分の中にある命を恐れる/日に日に強くなり、ついに彼女に思い出させる/もう少し闘い、その瞳に炎を取り戻すことを/失っていた炎、しかしそれはかつて私のものだった/私のものだった(×リフレイン)/彼女はもういない、しかし彼女は私のものだった」

ブロードウェイ・ミュージカル『Waitress』は2007年公開映画『ウェイトレス 〜おいしい人生のつくりかた』(原題:Waitress)に基づいたミュージカル。田舎町のダイナーでウェイトレスとして働くジェナは、独創的なパイ作りの天才的な腕前を持っていたが、嫉妬深い夫アールから肉体的・精神的虐待を受け不幸せな結婚生活から抜け出せないでいた。夫から逃れるため密かにお金をため家出を計画してたジェナだったが、夫の子を身籠ったことが発覚。望まぬ妊娠への困惑と結婚生活の絶望から自分を完全に見失ったジェナ。「She Used to Be Mine」ではそんな彼女のかつての姿を第三者の視点で描き、変わり果てた姿とそのお腹に眠る命を歌うなか、彼女は自信と強さを取り戻し再び自分自身を見出そうとする

ある女性の傷心と絶望、希望と悲哀をドラマチックに力強く歌い上げると会場は2階席まで総立ちの拍手喝采に溢れ、熱くなるガブリエル・ユニオンは「ルーク、あなたは自分のことをすごく誇りに思うべきだわ、だってもう本当に最高だったわ!」審査員ホーウィー・マンデル(Howie Mandel)は「君は実に堂々としている」、「君が夢を叶える始まりを我々は目にしていると思う」。

サイモン・コーウェル(Simon Cowell)は少年にアドバイスを送り「もし君が前に進むのなら、とても大事なことは、一般的な音楽の枠にとらわれてはいけないということだ。どのパフォーマンスもブロードウェイの一流のプロデューサーへのオーディションだと思って歌わなければならない。強烈な印象を与えるんだ、それがキーだ」。ルークの歌声に感涙のシーンもみせたジュリアン・ハフ(Julianne Hough)は「そのエネルギー、その歌声、あなたが私の兄と私を尊敬してくれていることに、すごく光栄だわ」。ABCダンス競技番組『Dancing with the Stars』でダンサー/審査員としても全米を沸かせたジュリアン・ハフと兄デレク・ハフ(Derek Hough)は、2015年には兄妹揃って振付部門でエミー賞を受賞。ミュージカル映画『フットルース 夢に向かって』(2011年、原題:Footloose)ではヒロインを演じた30歳は、「あなたは才能に溢れとても洗練されている、何か特別なものを持っているわ。それはあなたの心のなかにある本質からくるものだわ」。

顔をくしゃくしゃにするルークにジュリアン・ハフは「私はあなたがスターになって夢を叶えると信じている、でもそんなに待つ必要はないわ、だって…」とレギュラー・キャスト最後のゴールデンブザー。ステージに顔を埋める少年は両親と抱き合い、憧れのジュリアン・ハフが駆けつけるとルークは「本当にありがとうございます。とても感謝しています」。「本当に信じられません。衝撃的で、人生でこんなことが起きるなんて想像もしてなかったです。心から感謝しています。本当にありがとうございます」。

BGMには2017年トニー賞6部門受賞ブロードウェイ・ミュージカル『Dear Evan Hansen』(ディアー・エヴァン・ハンセン)の曲「You Will Be Found」。幼い頃両親が離婚、母子家庭で育ち、社会不安障害に苦しみ周りに馴染めない孤独な17歳高校生エヴァン・ハンセン。自ら命を絶とうと木から落ち左腕を骨折した彼は、うっかり口にしたある嘘をきっかけに人生を変えていく。「誰もいないように感じたことある?/荒野の真っ只中で忘れ去られたように感じたことある?/自分が消え去ったように感じたことある?/落ちても、誰も気が付かないように」、「暗闇が襲う時も/支えてくれる友だちが必要な時/打ちひしがれ立ち上がれない時も/君を見つけてくれる人がいる」、「君を見つけてくれる人がいる/君を見つけてくれる人がいる」、「君は独りじゃない/君は独りじゃない/君は独りじゃない」音楽は『ラ・ラ・ランド』でアカデミー賞歌曲賞を受賞したベンジ・パセック(Benj Pasek)とジャスティン・ポール(Justin Paul)。『Dear Evan Hansen』で2017年トニー賞最優秀スコア賞、2018年グラミー賞最優秀ミュージカル・アルバム賞を受賞した

放送後サラ・バレリスは自身のSNSで「永遠に涙がこぼれるわ😭❤️💯💯💯💯」。またミュージカル『Waitress』キャストのJessie Hooker-Baileyは「ルーク、私はブロードウェイ・ミュージカル”Waitress”のメンバーの一人よ、アンサンブルキャストのみんながこの動画に涙だわ、今みんなでメールしあってる。本当に感動したわ。あなたのハートと歌声を愛しているわ!!!! 💓💓💓」(SNS)。

ゴールデンブザーを獲得したルーク・イスラムはジャッジ・カットのラウンドを通過しライブショーとなる準々決勝(Quarterfinals)の舞台に送られます。ゴールデンブザーを贈ったジュリアン・ハフはSNSで「ルークはブロードウェイ・スターになるわ!なんて見事なパフォーマンスなの。この瞬間を目にして歓びの涙で溢れたわ、彼は世界がふさわしいわ!どんな方法でもルークを応援してね、彼は私たち全てにとって特別な存在だわ!」準々決勝は再月8月以降に開催、次回は来週7月16日(日本時間7月17日水曜日)に放送される予定。次週より4週に渡って放送されるジャッジ・カット・ラウンドでは、ブラッド・ペイズリー(Brad Paisley)らゲスト審査員によるゴールデンブザーが予定されています。

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