AGTザ・チャンピオンズ、決死の神業にゴールデンブザー ダーシ・リン、コートニー・ハドウィンら激戦第2週


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先週より開幕した「才能のオリンピック」波乱の激戦週へ。NBC『アメリカズ・ゴット・タレント: ザ・チャンピオンズ』(原題 America’s Got Talent: The Champions)第2週が現地時間1月14日に放送。国民的人気を集めるAGT2017優勝者、歌う天才腹話術少女ダーシ・リン、AGT2017第3位ダンス・グループのライト・バランス(Light Balance)、そしてAGT2018ファイナリスト歌手コートニー・ハドウィンなど、AGT屈指の人気アクトが続々登場し会場を沸かせるなか、ゴールデンブザーを獲得したのは(妻の)命をかけた戦慄のナイフ投げデンジャー・アクト、デッドリー・ゲームズ(Deadly Games)。この日9番目にステージに登場したAGT2016セミファイナリストのアルフレッド(Alfredo Silva)とアナ(Anna Silva)の夫婦がファイナル進出を決めました。

結婚して10年になり娘がいるというアルフレッド、二人の運命的な出会いを振り返り、「彼女を一目見て俺は彼女にこう尋ねたんだ」、「あなたにナイフを投げてもいいですか?」、「そしたら彼女がこう言ったんだ、イエスよ!ってね」。サーカスに生まれサーカスに生きてきたというアルフレッド。生死をかけたアクトに「アナは娘の母親、俺にとってかけがえのない人。時々思うんだ、もし俺が彼女をケガさせてしまったら、もし命を奪うようなことがあったら?と。それは起こりうること」、「リスクは承知している」。今回デッドリー・ゲームズ史上最も危険なアクトに挑むといい、「このアクトはとても慎重にいかなければならない。もし今夜一歩でも間違えば、妻の命を落としかねない」。

アナのまわりを回転する数十センチの板にナイフを次々投げ、背面から妻めがけクロスボウを射るなど、事件に近い危険アクトで会場を凍らせてから興奮と熱気に包んだデッドリー・ゲームズ、全審査員、観客総立ちの拍手喝采が送られ、審査員ハイディ・クルムは「心臓発作起こすとこだったわ」。「間違いなくあなたたち正気じゃないわ。私の心臓が胸から飛び出してきちゃって…」、前予想を覆すそのゴールデンブザーに涙で妻と祝福。

この日観客席で見守っていたのはアルフレッドの姉、空中曲芸師で命綱なし安全ネットなしのパフォーマンス中、頭から落下したアクシデントにより「彼女はそれ以来、車椅子での生活。彼女が生きていたことは奇跡なんだ」。アルフレッドはその勝利を姉に捧げ、「あなたを誇りに思っている」。2016年に準決勝で敗退したデッドリー・ゲームズが、世界最強の才能をかけた頂上決戦「The Champions」ファイナルへの切符を掴みました。

『AGT: ザ・チャンピオンズ』は、AGT歴代優勝者及びファイナリストらそして世界70を超える国と地域で展開する『ゴット・タレント』フランチャイズの優勝者及びファイナリストらから厳選された50組が、”ザ・チャンピオンズ”の栄光をかけて激突。各回10組が5週にわたって競い、各回2組がファイナルに進出。その内1組は審査員・司会者によるゴールデンブザーにより決勝進出確定、もう1組は「AGT Superfans」と呼ばれるアメリカ50州からのファンらの投票によって決せられます。審査員はこれまで通りAGTレギュラー審査員サイモン・コーウェル(Simon Cowell)、ホーウィー・マンデル(Howie Mandel)、メル・B(Mel B)、ハイディ・クルム(Heidi Klum)。司会はタイラ・バンクス(Tyra Banks)に代わって、テリー・クルーズ(Terry Crews)。

Top3

この日ファイナルに進めるのは、残り1組。トップ3で勝ち残ったのは、14歳コートニー・ハドウィン、オペラ×ロック歌手のクリスティーナ・ラモス、そして14歳ダーシ・リン。そのダーシ・リン(Darci Lynne Farmer)はこの日最初のアクトでショーをキックオフ。ソウル・シンガーのネズミ、オスカー(Oscar)と登場したアメリカ中南部オクラホマ州の14歳は、久しぶりのAGTの舞台に緊張気味のオスカーに「大丈夫よきっとすごく楽しくなるわ、だってほら観客に審査員に、まるで一度もここを去っていなかったみたいだわ」、オスカーは「確かにそうだね、サイモンだって同じ服だもんね」。

オスカーは女性へのキラー・ソングだというティナ・ターナー(Tina Turner)1973年曲「Nutbush City Limits」でティナ・ターナーの故郷ナットブッシュの”ハイウェイ”から1971年カバー「Proud Mary」でダーシとロックンロール。会場は歓喜とスタンディングオベーションに溢れ、サイモン・コーウェルは「これにはまさに圧倒された」、「君こそ世界チャンピオンの称号が贈られるべきだよ」。

5番目のアクトに登場した歌手クリスティーナ・ラモス(Cristina Ramos)はスペインGT初代王者(Got Talent España、2016年)。スペインの小さな島で生まれ人生の大半をその島で過ごしたという39歳は「アメリカはすごく遠い夢でした」。アメリカに来たのは今回が初めて、大緊張だというクリスティーナはクイーン(Queen)の「Bohemian Rhapsody」(ボヘミアン・ラプソディ)をオペラとロックを融合させた審査員驚嘆のスタイルで炎に包み熱唱。全審査員、観客総立ちの拍手喝采が送られ、メル・Bは「美しいイノセントな女の子に愛らしく美しいオペラのメロディ、だと思っていたら、ドッカーンだわ、ドッッカーンよ!もう大好きだわ」。そしてサイモン・コーウェルは「壮観だったよ、君の歌声は並外れている」、「信じられないよ、本当に本当に信じられない。今夜決断するのが私でなくてよかった、50州の判断に委ねられるが、これは本当に素晴らしかった」。

そしてコートニー・ハドウィン(Courtney Hadwin)は8番目のアクトに登場し、自身初のオリジナル曲「Pretty Little Thing」を初披露しエネルギッシュなパフォーマンスで熱狂。全審査員、観客による鳴り止まぬスタンディングオベーションに包まれました(記事)。全米50州による「AGT Superfans」投票の結果、主に18歳-34歳の層に支持されたというコートニー・ハドウィンが第3位、そして僅差だったという激戦を制したのはアメリカ中西部から最も支持を集めたクリスティーナ・ラモス、アメリカ南部で最も支持を集めたダーシ・リンを第2位に抑えて、決勝進出を果たしました。第1週では、スーザン・ボイル(Susan Boyle)とプリーチャー・ローソン(Preacher Lawson)が既にファイナルを決めています。『AGT: ザ・チャンピオンズ』第3週は来週、現地時間1月21日に放送予定、2007年BGT初代王者イギリスのオペラ歌手ポール・ポッツ(Paul Potts)が登場予定です。なお第2週その他の出場者パフォーマンスは以下の通りです。

2. Ashleigh and Sully(犬芸)【BGT2012 優勝】
3. ライト・バランス/Light Balance(LEDダンスグループ)【AGT2017 ファイナリスト】
4. Taylor Williamson(コメディアン)【AGT2013 準優勝】
6. DDF Crew(縄跳び)【オランダGT2012 優勝】
7. Viktor Kee(ジャグラー)【AGT2016 ファイナリスト】
10. Piff the Magic Dragon(コメディアン/マジシャン)【AGT2015 ファイナリスト】

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