AGTボイス・オブ・ホープ少年少女合唱団「Heaven Everywhere」荒野の果てに希望の響き


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昨年NBCオーディション番組『アメリカズ・ゴット・タレント』(原題:America’s Got Talent)シーズン13で、美しいハーモニーを響かせゴールデンブザーを獲得、全米を感動と歓喜に包んだ米カリフォルニア州オレンジ・カウンティの少年少女合唱団Voices of Hope Children’s Choir(ボイス・オブ・ホープ・チルドレンズ・クワイヤ)。そのデビュー・シングルとなるクリスマス・ソング「Heaven Everywhere」のカバー(ダウンロード版)がリリースされ、ミュージック・ビデオが公開(現地時間11月23日)。”a little bit of heaven”の美しいハーモニーを大自然に響かせ、希望に満ちた歌声を一つに力強く躍動させる。

(バース1)「聞こえてくる鈴の音、段々と大きく、はっきりと/一年でこの時を愛せずにはいられない/クリスマス、空に何かが舞っている/そこらじゅうちょっとした天国で溢れている」、「何だか少し深まる愛/少し自分たちのことじゃなくなるのかも/あるいは少し強く意識するのかも/そこらじゅうちょっとした天国で溢れている」

(コーラス)「それはようやく希望を見つけたある男の笑顔/それは我が子の帰りにみせる母親の涙/私たちが感じる喜び、そして分かち合う愛/そこらじゅうちょっとした天国で溢れている/そこらじゅうちょっとした天国で溢れている」

希望と喜び、愛と祝福、神の恵みと祈りを描く時を超えた壮大なバラード「Heaven Everywhere」は、CCM界を代表する若手の一人、グラミー賞受賞シンガー・ソングライター、フランチェスカ・バティステリ(Francesca Battistelli)によるオリジナルのクリスマス・ソング。グラミー賞受賞ソングライター/音楽プロデューサーBen Gloverと共に書き上げ、バティステリが妊娠8か月のときレコーディングしたという。

楽曲後半には、フランスの伝統的なノエルを起源に救い主イエス・キリストの降誕を歌うクリスマス・キャロル「荒野の果てに」(Angels We Have Heard on High)が組み込まれ、伝統とモダンを融合させたバティステリのクリスマス・アルバム『Christmas』(2012)を象徴する一曲ともなっている。スケール感のあるアップリフティングなサウンドにアレンジされたクワイヤ版では、神秘的な美しい響きと抑揚に満ちた清々しい音色を際立たせ、”ちょっとした天国”を体感させる感動を呼ぶ。

(ブリッジ)「高き処から聞こえる天使たちの/甘美な歌声が野辺に満ち/山々が歌い返す/天使たちの喜びの旋律が響き渡る/ハレルヤ、ハレルヤ」(コーラス)「私たちが感じる喜び、そして分かち合う愛/そこらじゅうちょっとした天国で溢れている/そこらじゅうちょっとした天国で溢れている/そこらじゅうちょっとした天国で溢れている」

(アウトロ)「高き処から聞こえる天使たちの/甘美な歌声が野辺に満ちる」

リリースに伴いVoices of HopeはSNSで「私たちのバージョン、”Heaven Everywhere”を皆さんに楽しんでもらえたらと願っています。このホリデー・シーズンに、この歌があなたのスピリットを高揚させ、ちょっとした小さな事に喜びを見つける力になってくれたらと願っています」。

Voices of Hopeは『アメリカズ・ゴット・タレント』のジャッジ・カットでは、ディズニー・アニメ映画『モアナと伝説の海』(原題:Moana)主題歌「How Far I’ll Go」を披露。その歌声に「本当に心が震えたわ」と感涙の審査員メル・B(Mel B)。そして審査員/製作総指揮サイモン・コーウェル(Simon Cowell)は「君たちが見せたもの、そして私が感じたものは、信じられないほどのエネルギーだ」、「とても誇りに思う、本当に素晴らしい」。医師から俳優/コメディアンとなったゲスト審査員ケン・チョン(Ken Jeong)は「そうだな…」、「私たち全員から、君たち全員へ」、ズドンとゴールデンブザー。「これこそがアメリカズ・ゴット・タレントで絶対に見たいアクトだ」と語るコーウェルは最後のステージまで支持しスタンディングオベーションを送り、Voices of Hopeはセミファイナリストとなった。

その後今年2月放送の『アメリカズ・ゴット・タレント: ザ・チャンピオンズ』(原題 America’s Got Talent: The Champions)のシーズンファイナルでAGTの舞台に招かれ、『ブリテンズ・ゴット・タレント』2017年優勝者トキオ・マイヤーズ(Tokio Myers)とコラボし、スタンディングオベーションに包まれた。「天国まで行って戻ってきたよ」とサイモン・コーウェル、「私の大好きな二組が一緒になるなんて、最高だ」。

その後も様々なアーティストとコラボ。今年5月にはNBC『Red Nose Day Special』でジョシュ・グローバン(Josh Groban)と共演(写真)した他、今年8月にはABCで放送された子どもたちの社会貢献を祝う世界的ライブ・イベント『WE Day Special 2019』でペンタトニックス(PENTATONIX)と「Sing」を披露した(動画)。さらに今年夏、Influence Churchのアーティストらからなるワーシップ・グループInfluence Musicとコラボし、昨年サイモン・コーウェルのゴールデンブザーを獲得したマイケル・ケテラー(Michael Ketterer)も所属するInfluence Musicのアルバム『REBELS』にゲスト参加。ファイナル・トラック「REBELS FINALE」で壮麗なハーモニーを教会と大地に響かせた。

Voices of Hope Children’s Choirは、非営利に加え、授業料は全て無償。通常多くの少年少女合唱団では授業料が必要で、非常に稀なことだ。社会的、経済的障壁を越えて子どもたちが歌を通じて夢と希望、ポジティブなメッセージを分かち合えるよう2015年に結成された。現在5歳から18歳まで、様々なバックグラウンドを持つ100人の子どもたちで構成されているという。歌のスキルも様々だ。彼らの目標はその歌声と音楽で、希望と平穏のメッセージを世界中の人々に届けること。「私たちの願いは、一曲ずつ世界に変化をもたらすことです」。その100人の思いを一つのハーモニーで輝かせる。

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