壮大な宇宙に母なる愛、シャーデー、ディズニー映画『A Wrinkle in Time』主題歌「Flower of the Universe」7年ぶり新曲


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世界5000万枚のアルバムセールスを誇りイギリスを代表するバンド、シャーデー(Sade)の約7年ぶりとなる新曲「Flower of the Universe」ダウンロード版)が、今週(現地時間3月9日)リリースされました。同曲は、オプラ・ウィンフリー(Oprah Winfrey)、リース・ウィザースプーン(Reese Witherspoon)ら豪華キャストを迎え、映画『グローリー/明日への行進』の米監督エイヴァ・デュヴァーネイ(Ava DuVernay)が映画化したビッグ・バジェットのディズニー新作映画『A Wrinkle in Time』(原題、※現在日本公開日未定)のために書き下ろされた楽曲。

米マドレイン・ラングル(Madeleine L’Engle)による1962年米人気SFファンタジー児童小説『五次元世界のぼうけん』(原題:A Wrinkle in Time)の実写化となる映画『A Wrinkle in Time』では、行方不明になった科学者の父親を捜すため、女の子メグが弟チャールズ、友達カルヴィンと力を合わせ、時空を越えた冒険を繰り広げます。

極限までに装飾を取り払い、心を捕らう憂鬱のハーモニーとアコースティック・ギターの旋律から、シャーデー・アデュ(Sade Adu)の寂寥と温もり織り成すソウルフルな歌声。宇宙に揺蕩う独特な浮遊感を生むと、現実の喧騒を忘れさせる異世界へと誘います。

この愛は、果てしなく、どこまでも/あなたが微笑むとき、星々は一列に/宇宙の花/そしてわが子/Oooh, ooh, ooh(×リフレイン)

悲哀をも感じさせる一見ディズニーっぽくないクワイエット・ストームの歌声が母から子へ、深い愛情となり宇宙に響き渡ると、時空を越えて魔法のように。詩的な歌詞にのせ、涙拭う柔らかなララバイを永遠に、果てしない無償の愛で包み込みます。

Flower of the Universe

エイヴァ・デュヴァーネイ監督は「彼女がイエスって言ってくれるとは思ってなかったわ」、「彼女は思いやり溢れ、寛大。女神だわ」。「私たちが共に歩み始めた旅は、これからも決して忘れることはない」、「夢が叶った歌だわ」(twitter)。1984年アルバム『Diamond Life』、1985年『Promise』で瞬く間に世界の心を奪いながらも、ここ20年は家族の時間を大切にし、(ベスト盤を除く)スタジオ・アルバムとしては、2010年最新アルバム『Soldier of Love』を最後に、その前は2000年『Lovers Rock』となっていたシャーデー。シャーデー本人もバンドも、パブリックに姿を見せることは少ないなか、全米一般劇場公開と同日(現地時間3月9)にリリースされたサウンドトラック『A Wrinkle in Time』のリード・シングル曲「Flower of the Universe」を迎え、ファン歓喜の新曲が実現します。

「Flower of the Universe」では、シャーデーらしい憑依的な美しさを纏い、繊細さと力強さを内包させた『Soldier of Love』の断片をも彷彿とさせながらも、広大な宇宙を舞台に繰り広げられるSFファンタジー・アドベンチャー映画の世界観を投影した壮大なバラードに。それは異例にも映画自身に影響を与えたといいます。

監督は、「“Flower of the Universe”でのシャーデーとのクリエイティブなパートナーシップはとても深く、そのため通常のプロセスとは逆に、彼女の歌詞を劇中の会話の中で使用しました」(Variety)。

サントラ

サントラ『A Wrinkle in Time』には、ジェイ・Z(Jay-Z)最新作『4:44』の音楽プロデューサーNo I.D.がリミックスしたヒップホップ・バージョンも収録。また、DJキャレド(DJ Khaled)デミ・ロヴァート(Demi Lovato)がコラボレーションした「I Believe」、豪シーア(Sia)「Magic」、米ケラーニ(Kehlani)「Let Me Live」をはじめ、HBO『ゲーム・オブ・スローンズ』(原題:Game of Thrones)シリーズの独映画音楽作曲家ラミン・ジャヴァディ(Ramin Djawadi)のスコアを収録します。

CD版サントラ『A Wrinkle in Time』は今月、3月30日にリリースの予定です。

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