可愛いだけじゃない、中毒性に注意なマギー・リンデマン最新曲「Pretty Girl」


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SNS時代を生き抜く女子のガールズ・アンセム

思春期に少女から大人に変わる、しかしその”時代”をつくるのはRadioから流れるメロディーから、壊れかけないソーシャル・メディアへ。オンラインで生まれる無数の繋がり、アイデンティティを確立していく成長期に下される見た目の評価の日常、そして生まれていく自分ではない自分。いまだ根付くセクシズムと新たなソーシャル・メディア社会に晒される中、反旗を翻す18歳のガールズ・アンセムが流れます。

※未成年制限※ 同映像及び歌詞に米国で放送が禁じられる用語・行為となる露骨な性的内容を含むため、ペアレンタル・アドバイザリー(Parental Advisory – Explicit Content)の指定があります。

Pretty Girlはソーシャル・メディアのなかで育ち、表面的なものによって評価され、軽んじられてきた私自身の経験に基づく曲だわ。それは多くの女の子たちが現在直面しているものだと思うの」、そう米People誌に語るのは、セレーナ・ゴメス(Selena Gomez)×ミーガン・フォックス(Megan Fox)を思わせるキュートでセクシーなルックスの中、反骨精神を滲ませる強い眼差しの米シンガー・ソングライター、マギー・リンデマン(Maggie Lindemann)。現在インスタグラムで190万人のフォロワーを集めるなどソーシャル・メディアを中心に、同世代の世界中のティーンから人気を集める18歳は、昨年9月にアトランティック・レコードのレーベル300 Entertainmentよりメジャー・デビュー・シングル曲「Pretty Girl」(ダウンロード版)をリリースし、同ミュージック・ビデオを今月(現地時間3月9日)米Peopleよりプレミア公開。

米テキサス出身の元Vineスターは、一昨年の夏、同じく元Vineスターで元恋人の男性から性的行為を強要され、その動画が元恋人側からリーク。そうした中ネットいじめを受けてきたマギーは、昨年10月、自身がバイ・セクシャルであることを告白、「Pretty Girl」では次のように歌詞で綴ります。

傷つく日もあれば、愉しい日もある/親切になる日もあれば、ビッチにだってなる日もある/強い日もあれば、弱気な日もある/それを見せないけれども、ものすごく大変な日を乗り越えてきたわ

そしてそのコーラスでは、表面的なソーシャル・メディアの中で生まれる噂・偏見、セクシズムへのアンチテーゼを社会へ掲げます。

私だって悪態をついたり、悪ふざけすることもある/思ったことを口にするわ/もし私がお酒を飲み、タバコを吸い、男たちについていくならば/それを目にするわ、世の中への中指を/リボンも真珠もクソ喰らえ/ただの可憐な女の子ではないのよ

Cheat Codes x CADEリミックス版「Pretty Girl」が2017年3月リリースし、イギリスを中心に大ヒットを記録。2017年5月26日、リミックス版同ミュージック・ビデオが公開された。

ヘイターには炎上を呼びそうなリリックのなか、中毒性のあるキャッチーなメロディと、同じように表面的なことで差別や偏見の目に晒されるティーンらからも強い支持を受け、全米ビルボード「Next Big Sound」部門で最高第5位を記録するヒットソングに。またUKチャートで第17位を記録し、ヨーロッパ各国でヒットを記録。ノルウェー第8位、アイルランド第10位のトップ10入りを果たします(※追記)。

多彩な楽曲

4歳でテキサスの教会の合唱団で歌を始め、ラナ・デル・レイ(Lana Del Rey)、メラニー・マルティネス(Melanie Martinez)、バンクス(BANKS)に強い影響を受けたマギーは、インスタに投稿した歌をきっかけに抜擢され、LAに拠点を移し本格的に音楽活動を開始。

これまでラナ・デル・レイのヴァイブ流れる曲「Knocking On Your Heart」(ダウンロード版)、恋愛小説の如く甘美なバラード曲「Couple of Kids」(ダウンロード版)、ラップからインスパイアされたという「Things」(ダウンロード版)をリリースし、今回迎えたデビュー・シングル曲「Pretty Girl」

オンラインからは見えない部分が人にはあるということ、そして女の子は身体的な外見だけじゃないそれ以上の存在よ、ということを謳った曲だわ」、「これまでのことそしてその奥にあるものを見つめること、それが大切だと思うの」と米ビルボード誌に語る自身の最新曲「Pretty Girl」では、それまでのミドル・テンポの美しい旋律と繊細な深い表現力で魅せるバラード曲とは対照的に、気骨のあるパワフルなヴォーカルとSNS世代のティーンへのメッセージ性を込めるリリック、そしてバッド・ガールな一面を見せるリリックに疎遠なリスナーらも虜にするサウンドでファンらを魅了します。

LGBT+

自身初となるミュージック・ビデオでは、女性同士の愛の姿も映し出され、「社会がそう言うからといって、女の子がそうした固定観念に自分を合わせないといけないというプレッシャーを感じるべきではないわ。愛したい人を愛すること、それは自分自身に正直になることの一つだわ」とOUT誌に語るLGBT+シンガー・ソングライター。次なるポップ・スターとファンらから大きな期待が寄せられる中、現在制作中のデビュー・アルバムについてマギーは、米ビルボード誌のインタビューで「とてもワクワクしているの、ものすごく中毒性のあるものになるわ、みんな気に入ってくれると思うわ」とその興奮を語ります。

(記事)“Social Media Star Maggie Lindemann Premieres Music Video for Defiant New Single ‘Pretty Girl’” on People
(記事)“New Face, Fresh Style: Pop Singer Maggie Lindemann Isn’t Just a ‘Pretty Girl'” on Billboard
(記事)“Maggie Lindemann’s ‘Pretty Girl’ Video is an Ode to Complex, Queer Women” on OUT
(参考)“Exclusive: Listen to Maggie Lindemann’s New Single “Pretty Girl”” on Cosmopolitan
(参考)“Social Media Star Maggie Lindemann Talks Her Turn to Music, Letting Go of FOMO, and Coming Out Online “ on PAPER

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